気心は未だ若い「老生」の「余話」

このブログは、閑居の間に
「言・観・考・読・聴」した事柄に関する
 雑感を主に綴った呆け防止のための雑記帳です。

故郷の海

2018-07-23 10:47:47 | 故郷

連日の猛暑の中、被災地復旧のためご苦労されている被災者はじめ、支援活動に従事されている皆さんのことを思うと、冷房が効いた部屋で閑居している老生としては、大変申し分けない思いである。西日本豪雨で亡くなられた200余人の御霊に心からお悔み申し上げ、心からご冥福をお祈り致します。

自然の事象は、時に甚大な不幸を齎す天災になって、地域の人々の幸せを破壊する時もある。加えて、近年は「災害は忘れないうちにやって来る」特に豪雨被害は、「突発的かつ広域に亘り、集中して来襲」するので、質が悪い。

被災地の皆様には大変申し訳ないが、もう3週間近くも、降雨がないので、雨乞いを真に願いたい気持ちは切実で募るばかりである。そう願う時の「雨は、恵みの雨、即ち慈雨」なのだが、降って欲しい時には姿・形を表さず、これ以上降るなと願っているのに降る点で、二重性の高い厄介者の代表格は、何といっても「雨」という降雨現象ではないだろうか。

猛暑が続く毎日、当方は、散歩を兼ね熱中症の虞のない夕方遅く、涼を求め東京湾岸沿いの浦安海岸の遊歩道を散策する。海風の程度は、日によって違うが、東京湾という海を観ながらもの思いに耽ったりしている。夏の東京湾を眺めながら、時々思い出すのは、故郷「若狭美浜」の綺麗で透き通った海や自然の風景である。

小中学生の頃の夏、海は自然の遊び場だった。中学の頃からは、「ふんどし」だったが、それまでは「フルチン」で、ガキ共と海辺に直行、お互いによく泳いだり、潜ったり、銛を作って魚突きに興じたりしてよく遊んだものである。小学入学の頃は、お互いに見様見真似で泳ぎや素潜りを覚えた。お互いに「安全」という言葉自体を特に意識したことはなかったが、水の事故は皆無だった。

我が故郷「若狭美浜」は自然に恵まれた風光明媚な田舎町である。特に夏の「美浜」は素晴らしいと自賛している。人誰しも、その人なりの「故郷」がある。その「故郷のイメージと香り」は。80年余の今に至っても、薄れることなく、思慕の情は増すばかりで、「故郷とは、我が心のオアシス」のような存在だと最近、つくづくそんな感じがしている。(H30.7.23)

http://www.wakasa-mihama.jp/              

 

 

 

 


新聞購読勧誘関連余話

2018-06-02 10:00:50 | 故郷

1、当宅は3年前に新聞購読を完全に止めた。購読の必要性を特に感じなくなったからである。その後も何度か若い勧誘員が来宅したが、その都度断ったので、もう勧誘攻勢はないだろうと思っていた。

 だが、先週の日曜日夕方、中年過ぎの店長が来宅、約1時間近く粘られた。物腰は柔らかだが、押しが強く、懇請する表現の仕方も巧みで、一向に引き下がる気配はなかった。聞けば、3階のフロアーで新聞購読のないのは当宅だけだから最後のターゲットだったのだ。

 話のやり取りを通じ、当方の不購読の意思を悟った店長は、最後に、「2ケ月無料の試し読みの後、何とか再考願えないか・・」との懇願にも似た妥協案を提示してきた。しかし、当方は最初から、無料試読の提案にも関心はなかったので、重ねて最後に以下のようなことを纏めて言い伝えて購読をきっぱり断った。

 2、以前読者だった頃でも、毎日通算、新聞をじっくり読む時間は平均1時間程で、後は殆ど斜め読みか眺めるような感じの読み方だったし、年々活字も読み辛くなっている。なので、月僅か約3,000円とは言え、費用対実益の面でも進んで読みたい気にはもうなれないこと。

 ・二人住まいの我が家では、TVとラジオにPCからの情報でも事足りるが、他にスマホ(夫婦各1)・iPadもあり、日常の生活情報上は全く不便を感じていないこと。

 ・日毎の新聞各紙の主要記事は、電子版で読んでいる。PC画面上に専用のホルダーを設け、その所望先HPを開けば、日経を含む主要各紙や毎日配信されている地方紙(道府県)の記事も直ぐ読めようにしている。これにより、出身地の「福井新聞」の地方版にも時々目を通しているので、結果的に新聞記事を読む手段は違うが、時間量は増えていること。

 ・自宅から徒歩約5分先の南北の地区には、夫々地区の公民館があり、散歩の行き帰り等の際、同館で夕刊を含めて数紙の閲読も可能で、通常そうしていること。

 ・Netでは、関心のある記事のみを追い易い「偏重化」の弊害もあるので、その点には十分留意し、主要な同類記事内容については複数紙の記事をNetでチエックして観ていること。

 3、店長には上記の諸点について事例等を交えながら縷々話した。多分店長も「この頑固爺さんには、もうこれ以上言っても駄目だと観念したのか。「理由はよく解りましたが、いずれ又伺うかもしれません。その時はよろしく・・」と言って帰って行った。

当方が、素直に勧誘話しを聞かず、冷たく反論し、対応をしたので申し訳ない感じもした。

何故なら、店長が勧誘に行っても駄目だとなると、店員に示しもつかないだろうから・・・・。と思ったからだ。でも、今後、再度店長が勧誘に来てもその誘いに応ずる積りは全くない。

 4、店長が話していた「新聞離れ」のことが気になったので、その日の夜、Netで調べ以下のような2つの特徴的な関連記事(要約のみ転記)を見つけた。

 ・国内主要新聞紙の総発行部数は、1997年の約5,377万部をピークに減少し、2017現在では約4,212万部程度に激減していること。

・浦安市の約72,000世帯の新聞購読部数は、現在、約52,200部で到達率(購読部数÷世帯数)は、約73,2%である。この数値は全国的に観てもかなり高い方だが、これも毎年顕著に減少傾向にあること。(出所:市内新聞関係サイト他)

 だから、近年におけるこうした現状や傾向は、新聞業界全体に重く圧し掛かっているのだろうと思う。店長自らの今回の直接訪問勧誘は、そんな厳しい業界の現実を教えて呉れた貴重な機会でもあったのだと実感した。H30.5.30記


故郷の「人口減」は先行き不安な国難の予兆?

2017-04-26 09:34:09 | 故郷

我が故郷は福井県美浜町である。著名人としては、歌手の「五木ひろし」、プロ野球解説者で難波の春団治の異名もある「川藤幸三」氏等がいる。毎年5月連休時に、ご本人も参加して盛大に行われる「五木マラソン」は、町おこしの定番イベントになっている。

原発3基がフル稼働していた頃は、民宿等も盛んで年間を通じて町に活気もあった。だが今は、その面影も薄れている。バイオ産業の誘致や観光事業の再整備等町の活性化対策もいろいろ試みられてはいるが、成果は極めて遅効的だそうである。

そんな故郷「美浜」の将来にとって最大の不安は、歯止めのかからぬ人口減の問題だと当方は、最近つくづくそう思っている。毎月、町役場が送って呉れる広報紙中に毎月の人口の動きに関する記事が氏名・出身区入りで掲載されている。次表はその記事の抜粋である。 

 このお悔み15人(氏名・享年令入り)の中には、今年82歳の中学同級生2名の名前もあったので、今月は特に故郷の「人口の動き」について考えさせられた。。

そこで、故郷の人口は、昭和29年4月の町村合併以降どんな推移を辿って来たのか、インターNetで町勢資料をサーチして纏めた数値は次表のとおりである。

この表と町勢資料(内容紹介:略)に掲載のデータから次のようなことが解った。

1、合併当時約1万5,000だった町の人口は、62年後の今日、累計約5000人余も減少し、今年(H294月1日現在では、約9800人弱(合併時の約35%減)となっていること。

2、この間の年間減少人口は、平均約90人~120人前後で推移していること。

3人口減が続く一方、結婚後の同居家族の減少に伴い所帯数が逆に増えていること。

4、人口減の中で更に進む高齢化・生産年齢層の漸減等先行きは極めて悲観的だと認めざるを得ないこと。

5、前記3月中の享年者の年齢は、平均82.5歳(男:79.8歳、女87.8歳)で、当方も年齢的には、故郷の平均死線上に位置していること。

6、更に深刻に思うことは、このまま町の人口減が続くと、50年後には町民人口は約半数の4500になり、今から100年後位には故郷の町から、人がいなくなる事態になりそうなことだ。これは正に極めて憂慮すべき事態だ。

 こうした憂うべき事態は、我が故郷だけではなく、全国1741自治体中の殆どの地方自治体共通の問題でもあろう。

そのことは過日、発表された日本の総人口:1億2679万人は48年後の2065年には約3割余も減少して8800万人になる(H29.4.1総務省発表:概算値)との見込み数に通じている。

 

話が末広がりになった序に付記するが、この人口減少の問題に関し、自民党の石破 茂氏は、近著「日本列島創生論」の中で、国の安全保障問題とは別の深刻な「有事に相当する」こと、それは、出生率の低下とそれに伴う人口減少問題だとして、次のように指摘している。「敵国が攻めてくるとか、領土を奪われるといったことは、現段階では『起こりうるリスク』です。そのリスクを極力、低減するために、私たちは外交的努力を続け、国内では様々な法案を整備し、自衛隊の力をつけるように努力しています。・・・一方で、人口問題はすでに『起こっていること』であり、現在進行形の問題です。にもかかわらず現在進行中のこの問題について、政治家も国民もまだ危機意識が薄い。だからこそ有事である、と私は申し上げているのです」と。

 以て銘すべき指摘ではないかと思う。北朝鮮問題等当面の諸問題に関心を指向して自分の意見を持つことも確かに必要なことだ。だが、それだけでなく、国の将来に関する諸問題については為政者任せにせず、国民の一人として、良かれと思うことはいろんな機会を通じて大いに意見・提言すべきではないか・・と老生は願っている。


ピロル菌の除菌のこと

2017-04-20 11:56:26 | 故郷

一般にはあまり馴染みのないこのピロリ菌(正式名:ヘリコバクター・ピロリ)の罹患率は高く、日本では、50代以上の約8割の人が感染していると云われている。

胃の粘膜に生息しているこの悪玉細菌は、強い酸性の胃液に屈することなく、胃に住み続けて、胃壁を傷つけたり、胃粘液を減少させて胃の機能を弱化させる。

その結果、胃炎や十二指腸潰瘍、最悪の場合は、胃癌の発症につながる。その元凶が厄介な「ピロリ菌と称する病原菌」である。

当方は、昨年(H28.12)都内の癌センターで胃の内視鏡手術を受けたが、その胃癌もやはり、ピロリ菌が主因だったようだ。

この初期胃癌はお陰様で完全に除去された。そしてその際、術後半年以内に「ピロル菌」除菌処置をした方がよいと指示され、その服用薬も処方されていた。

だが、年明け以降、断続的に風邪気味状態が続き、体調もあまり良くなかったので、服用を避けていた。

先週に至り、やっと、処方されていた次の処方薬(2種類の抗菌薬と胃酸の分泌抑制剤:計3種)を1日2回、7日間連続服用した。

 

一度の服用量が多いので飲む時の抵抗感は多少あった。けれど、幸いにして当方の場合、服用の副作用による変な症状は全くなかった。

 

その症状としては、下痢、味覚異常、口内炎、腹部不快感、お腹の張り、発疹、気持ち悪い感じ、食欲減退、むくみ、胃の不快感、腹痛、肝機能検査値異常等が現れることがあるとのことである。

服用後、概ね3カ月後をメドに「尿素呼気試験」なるものを受け、除菌が成功しているどうかを確認することになっている。

処方指示通りに服用していれば、約75%の確率で除菌は成功するそうだ。 なお、万一この服用治療で除菌出来なかった場合には、抗菌薬の一つを変えて二次除菌を実施し、再び7日間服用することにより、除菌の成功確率は95%を超えるそうだ。

当方は、12月に「尿素呼気試験」を受けることになっている。何とか1回のみでの除菌成功を願いたいものである。

人体内では「悪玉菌」と「善玉菌」が互いに反目・抗争している。とよく聞くが、ピロリ菌と胃酸の関係についてよく知らない人も多いだろう。

ピロリ菌の有無検査は、街のクリニックで目的に応じた血液検査を受ければ、2時間足らずで判る。だから、胃腸疾患気味の成人は、まずは、ピロリ菌検査を受け、陽性反応の出た人は、胃腸疾患悪化防止上からも、「ピロリ菌除菌のための服薬」をされるようお勧めする。


新しい年の明け

2017-01-01 13:20:43 | 故郷

新しい年が明けた。

対岸の房総半島から昇る旭日を眺めつつ、「よし!!今年も老いに負けず頑張るぞ」と云う勇気とパワーを貰ったような気になった。 

 

 元日晴れで内房総の対岸も輝いて観える。

2020年東京オリンピックでフエンシング、レスリング、テコンドーの会場になる幕張メッセでは、今年も「国際ドローン展」など数多くの大規模イベントが予定されており、大いに賑わうことだろう。 渡り鳥の飛来も今後日毎に増えそうだ。

近くの順天堂浦安病院の向こうに見える東京スカイツリー迄の直距離は、約10kmなのだが、望遠レンズで捉えると、直ぐ近くに位置しているように映る。

タワー開業後浅草界隈を2~3度散策したことはあるが、未だ展望台に登ったことはない。今年は一度登ってみたいと思う・・だが加齢に伴う高所恐怖症的な嫌悪感に逆らって挑戦するのは如何なものか若干の戸惑いもある。

例年になく今年は、国内各地とも穏やかな年明けだったようだ。だが国外では、年明け早々トルコで又しても銃乱射テロ事件が発生し70人以上が死傷した。国際社会ではテロの脅威は衰えを知らずエンドレスである。有難いことに、国内治安は安定し、安倍長期政権は依然として60%台の高い内閣支持率を維持している。

とは言え、安倍内閣の経済政策の柱である「デフレからの脱却」の道のりは遅々として進まず、国内消費の拡大による景気の好循環機能は低迷したままである。経済は、「世を經(おさ)め、民を濟(すく)う」の意だと云われている。確かに安倍政権は、安定的に世を經(おさ)てははいる。けれども、巷間よく問題視されている低賃金・加重労働をはじめとする悩める民を濟(すく)う政策を、より強力に推進願いたいものである。