浦安沿岸沿いに周囲約1600mの広い総合運動公園があり、その一角に東京湾周辺の位置関係を示す案内板が設置されている。写真前方、街灯沿いには整備された遊歩道が東西に伸びている 。この地域から内房総の対岸迄は約20Km~30Km、湾の出口の三浦半島浦賀沖迄は、約50Km程である。風景は単純だが、東京湾にも四季折々の変化があり、海を眺める度に故郷若狭の海辺を思い出す。
湾岸沿いの専用遊歩道は長さ約5Km程で、休日ともなればジョギング等愛好者で賑わう。しかし平日は実に 閑散としている日もある。アンツーカ仕様なので、足の負担が少なく大変歩き易い。岸壁の釣人達は常連組が多いとのことだ。
この時期は沙魚(はぜ)釣りの時期でもあり、干潮時は岸辺に降りて釣りを楽しむ中高年者が多い。しかし、釣果は今一のようで、沙魚などを釣り上げている光景をあまり見たことはない。但し、魚種は豊富で、黒鯛、鰈、鱸、鯔、鱚、細魚等が釣れる時もあるそうだ。
沿岸の東側水域は、「三番瀬」と称する環境省指定の鳥類保護水域で、渡り鳥の中継地になっている。水面一帯が無数の渡り鳥で埋め尽くされる時期もある。この水域が休息、採餌の適地なのだろう。対岸は大きなイベント等も開催される幕張メッセエリアである。
対岸の内房総一帯は、京葉コンビナート地域で行き交うタンカーや貨物船の往来も頻繁である。曇天時は、黒っぽい海がどす黒く見え、望遠写真のピントもぼけて残念だ。
市域の西方にはディズニ-エリアが広がっている。ディズニ-は東京にあると認識しているディズニ-マニアもいるし、浦安在住の都内通勤者を自分で浦安都民と称する 人もいるようだ。東京と呼称されるブランド名にはやはり、確かに人を引き付ける魅力があるのだろう。来場者は今年上半期既に約1440万人を超えている。
最近は、中国・韓国の他タイやインドネシア等東南アジア諸国からの来園者も多いとのことである。年末に向け、来園者は更に増え続けることだろう。
晩秋から春三月中旬頃までは、比較的空気も澄み視程も良いので、約100Km先の富士山を遠望することも出来る。しかし、近年はスモッグでかすみ、新規の建築物等が視界を遮り、数年前頃迄のような綺麗な富士山を望遠レンズで撮れる時期・条件は極めて少なくなっている。