振り向けば老生共の家庭人としての始点は、東京神田のYMCAでの結婚式からだった。時は52年前の1964年11月3日、巷に東京オリンピックの余韻が残る秋晴れの好日、夫29歳・妻25歳で我々二人は晴れて夫婦になった。以来可もなく不可もなく、お互いに健康にも恵まれ今日に至っている。
銀婚式や金婚式は、単なる通過点位の行事認識しかなったので、そんな行事は一切なしで過して来た。誰が、いつから名付けて節目の儀礼が定着するに至ったのか知らないが、結婚の節目毎に洋の東西を問わず、何々婚式なる呼び名が用いられている。我が国の場合は、例えば下表のように節目の何々婚式が24回もあることになっている。
当方達は、そのいずれの何々婚式なるものをした経験は全くない。しかし、そのことで、別に後悔はしていない。そんなことより、80年余の人生を家族にも支えられ、日々分相応に充実した生活が出来ていることに感謝している。
ただ最近、持病以外に気になる疾患が判明。当面この治療を受けることになるが、無難にこの疾患を克服して2度目の東京オリンピックをこの目で確かめ、次は米寿越えを必達の終活目標にして、前向きに更になお元気に、老後を過ごしたいものである。
目算通りに願い叶えば米寿を越えて、8年後は人生最後の「ダイヤモンド婚式」を卒寿で迎えたいものである。