1、排尿を感知させる変な夢
加齢と共にこの2・3年来、概ね毎晩一回程度、夜中にトイレに行く。知人の中には3~4回も行く者もいる。だから「一回程度だからまだましだ」と思うのだが、当方の場合、不思議なことに夢の中でトイレを探したり、探し見つけてもトイレの順番待ちで並んだりしているうちに目が覚めて、トイレに行くことが常態化していることだ。
幸いにして今迄失禁など勿論一度もないから許せるが、この状態が更に進むと、幼児の寝小便のような状態に戻る虞もあるのではないかと聊か危惧している。生理現象に関する上記のような夢を見ている高齢者は自分だけではないのかも知れない。
それにしても、当方が毎晩のように観る夢は実に変な夢だと思う。せめて、一生に一度でいいから、正夢の見本のように云われている「一富士二鷹三茄」に類する夢を見たいものだ。しかし、傘寿を過ぎてもそんな高尚で有難い夢など一度もお目にかかったことがないから、当方は夢に関しても、余程巡り合わせが悪い輩なのだろう。
2、人が見る夢のパターン
そもそも人は、何故、どんな睡眠状態の時に、どんな夢をよく見るのか。見る夢にはどんな意味や示唆的なものがあるのか、それともないのか。将来、夢のビジュアル化(映像化)などは可能になるのだろうか等など夢に纏わる知りたいことはエンドレスである。
ところである識者のNetよると、人は通常、主としてレム睡眠(身体は寝ているが大脳が活発に働いている浅い睡眠状態)中に時間量にして、毎晩90分から2時間程度の夢を見ている。そしてその夢は次の14タイプに分けられるのだそうだ。
(1)何かに追いかけられる夢(2)水に関係する夢(3)乗物に乗っている夢
(4)人に関する夢(5)金縛りに会う夢(6)空を飛んでいる夢
(7)どこかに落ちる夢(8)死に関する夢(9)赤ちゃんの夢(10)裸の夢
(11)セックスに関する夢(12)食べ物に関する夢(13)家に関する夢
(14)学校・教室に関する夢
世代や育ち・生活環境等により当然、見る夢のパターンや頻度・内容・程度は様々だろう。(11)の夢を「生理現象に関する夢」と表現して置換えると、当方の夜中トイレに関する夢は、特異な夢ではなく一般的なパターンに類する夢なのかも知れない。
精神分析学の始祖とも云われているかの有名なフロイトは、睡眠時の「無意識」と「夢」の関係等について「夢判断(上下巻)」なる著書で、豊富な体験例を基に詳細な心理学的考察を展開している。概読したが、凡愚な老生にはかなり難解でよく解らなかった。
とは言え、いずれにしても人が見る夢は、人夫々で多岐他面に亘るから、単純な区分で全てを分類・系統化して考察することは出来ないのではないだろうか・・。次回は、そもそも人は、何故、夢を見るのか。これ迄に見た当方の夢体験事例等も含め諸々雑記しようと思っている。