気心は未だ若い「老生」の「余話」

このブログは、閑居の間に
「言・観・考・読・聴」した事柄に関する
 雑感を主に綴った呆け防止のための雑記帳です。

年賀状と終活

2014-11-20 16:22:16 | 終活

今年もそろそろ年賀状を準備し始めようかな…と思う時期になった。 当方は3年前から次のような構図の賀状を用いている。ところで、この年賀状に類する文を差出す慣習は、日本では、古くは平安朝後期に貴族社会で既に行われていたとのことだが、この慣習が一般庶民に迄広まったのは、明治4年の郵便制度の施行に続き、明治6年に制度化された郵便葉書制度の登場以降のことだそうだ。

縁あって長年交情を重ねるに至っている者が、互いに年に一度、無事息災と互いの多幸を願って賀状で交歓しあうこと。又高齢になってもそう出来る健康状態で過ごせることは、誠に幸いなことである。何時まで続けられるのか先のことは神のみぞ知るである。

だから、ある意味で形式的な慣習に捉われるのもどうかと思う年齢になると、この辺で区切りをつけて、年賀状とも決別される知友人も年々増えている。今年も、そんなお知らせの葉書をMさんはじめ親しい友からも何通か頂いている。加えて大変残念なことだが、ご本人又はそのご夫人の逝去に関する「喪中はがき」の範囲は、より身近で親しい間柄の諸氏が目立つようになって来ている。

 

世に云う「終活」の一環として、今年はともかく、来年以降当方も、「年賀状差出手控えのお知らせ」を出すのも、年越しの選択肢の一つとして考えるべき時期に来ているようにも思っている。

往時は400枚余の賀状を差し上げていたが、昨年は丁度その半分になった。この分では来年は100枚台になるだろう。

今年もパソコン仕様の年賀状のすべてに手書きで一筆書き添える積りだ。知友人の自然減と共に 我が人生も益々先細りの感深しだ。だが、マイナス思考は避けたいので、行く年を惜しむ一方、来る年に又新たな元気と幸せを託したい。

いずれにしても27年度版の賀状の作成完了は12月中旬とし、今年も賀状差出を元気でいることの証として行う予定だ。

      

 


100de名著の番組考

2014-11-07 17:49:56 | 自学
当方は、何故か若い頃から所謂「お笑い番組}は好きではない。そしてTVの好みは、どちらかと云えばNHKフアンである。NHKの肩を持っ訳ではないが、確かにNHKの番組には観て為になる番組は多いと思う。
 
毎週1回(水)午後11時から25分間放送されている「100de名著」の番組もその一つである。Eテレによるこの番組では、古今東西の名著の内容が明快に要約され、月4回に分け計100分、女子アナと著名なゲストが、楽しく、わかり易く紹介して呉れている。 http://www.nhk.or.jp/meicho/
 
今月の番組では、中国明代末の儒学者、洪応明が禅宗の説を基に書いた語録風の随筆「菜根譚」が紹介されている。「100de名著」のこの特集番組は、2010年9月「一週間de資本論」の初放送以来続いていて、時々見ているEテレ視聴者にとっては隠れた人気番組になっているのではないかと思う。
 
年々本の字も読み辛いくなって来ている年齢的なこともあり、当方の読書意欲も低減中だ。だから、偶には聊か硬い番組だが、視聴覚的にも興味深いこの種の教養番組を観ることは、生涯学習上も大いに有意義なことだと思っている。週1回だが、秋の夜長、「100de名著」の視聴は、老生にとっては、心を豊かにして呉れる一服の清涼剤でもある。