ラヴェンダーの咲く庭で

「みゃーきんぐ・ぷあ」から変更。保護猫と綴る日々の備忘録、独り言にすぎない半径5mの記録です!基本、読み専です。

病(にゃ)める時も、健やかにゃる時も、 3

2012-09-25 18:03:07 | 猫工作・工夫

引き続き、お猫様と下僕の二人三脚です。

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入院の頃、安楽死出来ず、一番悩んだ頃です。

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近頃。

給餌に使う流動食は食道チューブにしたんだけど、経鼻につかうクリニケア、リーナルケアが好きみたいです。
a/d缶を薄めるといいですし、基本a/d缶はチューブを通りやすい。
k/d缶は薄めても、すり鉢で擦っても重い感じで、チューブは詰まりやすいけど、カロリーは高いのがいいですね。一缶がa/d缶一缶より高い。脂で下痢もしない。
一応ガンと闘うには高脂肪、高タンパク質、a/d缶が最適と言われています。
糖分、炭水化物は即ガンに取り入れられてしまいますし、猫は基本肉食です。
乳酸アシドーシスもあって、リンゲルは酢酸のほうが疲れないみたいです。
素晴らしい資料です、お借りします。
http://www5a.biglobe.ne.jp/~wantail/gan/gan07.html
どうしても手からの強制給餌の一週間、飢餓で騒ぐし、カロリー重視で、糖分の多い市販品を選んで入れざるを得なく、
輸液もバンバン、水分が呼吸ごとに気道孔から抜けるので、ブドウ糖5%入りの乳酸リンゲルにしたのですが、実験のように喉のガンが目に見えて大きくなってしまって…。
一ミリの浸潤でも、顔についてはQOLに大きく係わるので、今は厳密にしています。
先生はしないほうが助からないので、手元にあるリンゲル、ゴハンで維持していいと慰めてくれましたが、
まぁ、でっかくなって驚きました。偏平上皮癌の性質だと言えばそれまでですが。

輸液量も悩みました。永久気道から蒸散しているし、2度の麻酔後ますます腎臓も悪く、
チューブの流動食とフラッシュで、水ばっかり入れていたので、一時与え方が解らなくなりました。
今は単純に、腎臓病の多飲多尿の猫ととらえる事にし、実際にフラッシュや食事の水はいくら入れても脱水の助けにならないのが解り、普通に、入れすぎない程度に皮下輸液を入れています。
しかし、脱水と痩せは見分けが難しい、両方進行すると背中をひねるどころか、
ひねる背中の皮とその下の肉がピタッと水着をつけたように張り付いて、輸液をするテントが作りがたい。
目安としてアカメは排便のチェック、輸液しないと、輸液が少ないと出ない、適量ですんなりです。現在は一日250ccです。輸液後一時間位で、落ち着いてきたら排尿、排便があります。
輸液量に関しては入りすぎるのが怖い時は、遺品整理の時のバネばかりを利用します。

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加圧バックは7年使ううちに2つ駄目になり、1つは善意で頂いたものでもあり、
2つとも空気の漏れている天地をビニール専用の樹脂で固めて復活できました。

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リンゲルが半端に残ったときに、助手さんがいればいいですけどいないので、
半端なリンゲルパックもこの二つにセットして加圧して待機、
リンゲルの一袋目がなくなったら次にもう加圧してあるリンゲルパックにルートを差し替えることができ便利です。猫に2回穴が開かないし、一つの加圧バックをもう一度ふくらましているうちに猫は針を外して逃げそうですから。
一番いいのは2回で一袋使い切る事なんですが。
加圧パックは材料ビニールのくせに高価に思えますが、猫肌に温めた輸液が冷めない、猫に長時間我慢させない、飼い主さんが腱鞘炎にならないで、片手間で行えるのでお勧めです。多頭飼育の方は持っていてもいいと思います。

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翼状針はアカメはクリップで止めます。

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ネブライザーは自分のは病院使用よりはるかに安価です。
鼻つまりにゃんこ軍団が沢山、だから購入してもいずれアカメ以外でも使用できるのではと。
カップに入れる薬剤と生理食塩水についてですが、現在アカメの場合、生食だけでいいです。
生理食塩水の500mlパックを20ml針で吸いだして付属カップに入れて作動させます。
私は始めは基本通り、でも手間と針を省きたい。
現在は、カップの20㏄の高さの位置に消えないマークをつけます。
あと、「生理食塩水の作り方」で検索し、その割合で作り、アルミ缶のコーヒーボトルに入れてぐらぐらポットで煮沸して冷蔵庫へです。で、使用する時はカップのマークまで入れる。あんまり保存しないで廃棄です。
作動後はすべて洗って水を切ります。(園芸用品で乾かす。笑)

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永久気道の動物は皆喜ぶそうですが、アカメも本当に喜ぶ、買ってよかったです。
私に出来る最大の愛情でした。
猫はネブライザーでぬれるので、ここで拭いてブラッシングタイム、
これも本当に喜ぶ、洋服も着替えさせます。

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ケースは680円の天馬の衣装ケースをホールソーで穴を開けて。
やわらかいので穴あけが楽ですが、蓋の硬いしっかりした衣装ケースのほうが、
他の鼻たれ猫は暴れるので良かったかもしれません。

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あとは洋服の件かな、つづく。

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6 コメント

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日々のケアの中でのたくさんの気づきと工夫の数々…... (しろりん)
2012-09-26 11:10:02
日々のケアの中でのたくさんの気づきと工夫の数々…それを記録することは正直
辛い作業だと思います。
けれど目の前の猫が同じ状況に陥った時、ゼロから始めるのと追体験の上で
その子にフィットする形に変えていくのとでは
全く違います。猫にとっても飼い主にとってもより良い形での治療ケア・共に過ごす時間を
引き出す一助になると感じています。
また輸液の適正量の見極めは本当に難しいですね。
つたない経験しかありませんが、私も皮膚の状態に加えて排便の状態を見ることは
輸液量の過不足を判断するいい指標だと思っています。
たとえ辛いケアであっても、それを少しでも猫が喜び、楽に過ごせる形と時間に変えていく…
飼い主にしかできない事、それもまた大切なその子との関わりですよね。
返信する
しろりん様、コメントありがとうございます! (みゃー大工)
2012-09-26 19:12:26
しろりん様、コメントありがとうございます!
私の記事は、どうしてもある程度経験してからのまとめになってしまい、「毎日記録する人はすごいなぁ」と思うばかり。
いわゆるネタというやつがなくても、書きたい時は下らんこと書くし、ネタまみれでも、書かない時は書かないし。はっきり言ってバカですね。
今回の扁平上皮癌と永久気道の同時進行のケースって、検索してもあまりにも少ないので、もはや短いであろうアカメの生きた軌跡が苦悩している飼い主さんに何らかの形でお役にたてればと思います。
私は苦悩しました、これからも病状が進行し、そうだと思います。
でも自分の頭の上のハエを追う、つまり、一つ一つの猫の問題ををきちんと片づけていく、理想としては、
みゃー大工さんになら猫を預けてもいいと思われるような飼い主になりたいし、数は飼えなくても、歳をとってもいずれそういうボランティアになりたいのです。(その日は、そんな余裕の日は、来るのか。)
華々しいレスキューには到底参加できる体力はありませんが。
また、書いていて輸液一つの話題にしてもアカメから始まったわけでなく、連綿と自分の猫史を思いました。
まさに
>ゼロから始めるのと追体験の上で、その子にフィットする形に変えていくです。
アカメからすべての事をやる、覚えるのは大変ですが、輸液一つでも過去の猫の快適さために思い切って習い覚えてたので、融通、応用がきいて楽でした。
そこまでしなくてもいいやと逃げなかったことが、今の私を助けています。
そして、それを陰で応援してくれた猫の大先輩さんは命の恩人であり、同じく自分の猫で始めた猫のお友達。
脱水で便秘について気が付いたのはアカメからなんです。
(どちらかというと、お尻が緩いやろうばっかで、現在もやいやい、みじめが略、号泣)
そして、猫介護を陰で支えてくださる猫のお友達間、輸液の購入話、輸液の種類、輸液量や針のゲージのあれこれについてはいつも話題が絶えませんよね。猫の幸せために皆真剣。
それって、コスメやバックの話より素敵です。(←女を捨てているので、でも猫は捨てない。つか拾う。拾うのかっ。)
さらにハードが手に入っても即使いこなせるわけでもなく、病院でわかったつもりで聞いてきても、実戦で家でするときは、すっぽり頭から抜けてしまいます。笑。やっぱりバカですね。
輸液パックのすげ替えのアィデア、器具のシリンジの色々、三方活栓の使い方、はかりのアィデアもすべて教えてくれたのはしろりんさん、あなたです。
患者は我が家のにゃつらですが、いつも飼い主のように親身になってくださり、本当にありがとう。
返信する
アカメちゃん にみゃー大工さんのケアに身を委ね... (さつき)
2012-09-28 01:59:58
アカメちゃん にみゃー大工さんのケアに身を委ね、穏やかに過ごしているよう。
介護の記録を綴って頂ける時間も少しは出来たようでほっとしました。
とは言え、目が離せないのに変わりはないでしょうか?お疲れは大丈夫ですか?
ケアの様子は未体験のことばかりです。
得た情報を出来れば使わなくて済むといいのですが・・・でも、もしもの時に役立たせて頂きます。
病気をすると、病気のこと、治療法と共に、どういう看病をされ経過はと一生懸命調べます。
たまたま今日見たブログでは先生が「犬なら喉を開けて管を通したりしますが、猫はできません。」と言われたそうです。
幸い癌でなくて腫れも引いたそう。
気道を開ける処置自体が難しく、上手にケアして行けないからなのかと思いました。
アカメちゃんの記録は同じ病気の子の希望になりますね。
難しい手術を乗り越え、空気も栄養も十分取れ、ゆったりとみんなと過ごせてるんですもの。

穏やかな日が続きますように。
返信する
さつき様、コメントありがとうございます! (みゃー大工)
2012-09-28 11:35:31
さつき様、コメントありがとうございます!

忘れっぽいので、たまには増えてきたら書かなくてはです。
メモ代わりに写真も撮るんですが、「面倒だ、書かなくていいやー」とそれもボツにしている日常です。
でも、起承転結の起と結だけだと、治療やったけど、亡くなったみたいな。
お悔みと同時に飼い主がやれた事のまとめでもぼちぼち書ければいいですけど、
猫がリアルに生きていた過程も少しはお見せ出来ればと。
旅行記だと、出発→帰宅メインで、回想少々かっ!バカですね。笑。
管理は素人だしドキドキ、大変です。
が、今はアカメだけなのと、強制給餌、投与がないので余裕が少し。
明日でチューブ1か月、二人で医学の恩恵を受けています。
チューブも吐いたりと、猫との足並みがあります。基本夜行性なので、夜入れたほうが吐きません。
日中は無駄っぽいです。
これ、働いている人に、ぜひともおすすめです。疲れて帰ってきて強制給餌、投薬は大変です。
人工気道については、気道の偏平上皮癌は、
鼻水はなくても、食べない、(腫瘍熱)とともに猫風邪とかと変わらない症状であり、口内炎とも似ています。
かなりの猫がこの病気で気が付かれずに突然呼吸苦で亡くなっているんだと思います。
顔に出来る偏平上皮癌の表に出る確率と同じで、非常にありふれているのだけど、
内部は突き止められないから、知られていないのだと解りました。
あと、先生によって分野が得意、不得意があると思うし、まず普通のオペと違い、確保すべき気道をいじるので、
他のオペのように気道を確保してからオペできないので、死の危険であります。
オペ前後の死亡率で飼い主さんともめるのを危惧するかも?はありえます。
また復帰しても我が家のありさまで、猫が自立できない。(我が家はガン切除という根本的な解決すらもない。普通はこのオペの費用が根治に回ってめでたしであるし。)
先生もどういう性格の飼い主さんかを見極めると思うし、簡単に引き受ける事は難しいでしょう。
先生には困った猫オバサンかもしれませんが、7年間多くの猫といちずに通っていることでの付き合い、
「失敗しても安楽死と同じと思う」という私の言葉で先生は頑張って引き受けてくださったと思う。

一番いいのは前の記事であげた日本で一つしかない神奈川の呼吸器専門の先生に受診なんでしょうね。飼い主が納得できるのは。
でも、なかなか他県では行くのは難しいですね。身近な先生といかに話し合うか。信頼するか。
でも、その猫ちゃんが助かったのが何より嬉しい、
後学のためにも病名が知りたいです。
返信する
いつも参考になることを書いてくださいますので、... (まぐろ)
2012-09-29 12:44:23
いつも参考になることを書いてくださいますので、とても勉強になります。
ネブライザーの使用方法は、今後もしかしたら家の猫に使用するかもしれないので、助かりました。(アレルギー性喘息と診断:肺の横隔膜がレントゲンで広くなっている:咳などの症状なし、好酸球数値のみ上昇)
衣装ケースは酸素室を作ったときに、家にあるのでこれが利用できますね。
返信する
まぐろ様、コメントありがとうございます! (みゃー大工)
2012-09-29 15:59:09
まぐろ様、コメントありがとうございます!
ネブライザーは呼吸器専門の城下幸仁先生の
相模が丘動物病院のホームページの
http://www.sagamigaoka-ac.com/index.html
の左端の在宅ネブライザーのご説明で、これに決めました。
自宅からの通院は無理でも、ご専門の先生が推薦って心強いというか。
検索で最低価格のお店のを注文したのです。
説明書を斜め読み、使用方法もこのホームページで助かりました。
1匹なら基本通りに生食を針で吸い上げてでも手が疲れない、お財布も大丈夫かな?と思います。
私は、沢山の猫なので作って煮て(水道水に人食いアメーバー騒ぎあり)短時間で使い切るしかないですが。
あと、底が湿気るので何か敷くといいです。
即効性はないと思うけど、そして、かなりの回数必要と思うけど、何もしないよりは改善されると思います。
酸素室もあるなんて、幸せな猫ちゃんです。
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