9月1日から始まっていた9月議会が今日、終了しました。
いつものことながら、共産党議員団は、なぜ、賛成か・反対かの態度表明の討論をなるべく行うよう努めていますので、今回は決算もあったので、3人で平均4件の討論のため登壇し、大忙しでした。
特徴的なことは、
①「尖閣諸島を初め我が国の領土・領海を守る措置を求める意見書」・・・・自衛隊が平時において郷土・領海を守るべ き根拠として、領域警備のための法制度を確立することなどを含んだ意見書が、16:11の賛成多数で採択されてしまったこと。
賛成は、新政ク(9)、大和ク(2)、みんな(2)、未来(2)、無(1) 反対は、共産(3)、ネット(2)、公明(5)、無(1)
歴史的に見ても尖閣諸島は我が国固有の領土であり、政府は国際社会に向け、その主張をしなければならないの に歴代政権はその主張が弱い。領海侵犯に対しては海洋警察の海上保安庁が警備にあたる任務であり、武器使用もある。また緊急事態で政府が認めた時は自衛隊の出動もある。
しかるにこの意見書は、平時に自衛隊が領土・領海を警備するための法整備を国に求める意見書なのです。
これは憲法に抵触するのではないかと共産党は反対しました。
②「生活保護費の全額国庫負担と生活保護制度の見直しを求める意見書」が、21:6の賛成多数で採択されてしまったこと。
生活保護受給者が増え、大和でも一般会計に1割にもなって財政を圧迫しており、更に増加すれば、他の施策にも 影響する。 生活保護費の全額国庫負担と生活保護制度の根本的見直しを求めるという内容。
共産党は、憲法25条の国民の生存権を保障するのが生活保護制度であり、生保受給者が増えているのは、派遣労働を製造現場にまで生み出し、簡単に解雇する制度により、解雇即貧困となる層が増えたことを指摘し、労働条件の改善と景気の回復こそと必要と、私が討論し、反対しました。 既に国と指定都市市長などとの協議が始まり、「生活保護の有期制」が検討されていて、危険な状況です。
もっとも同じ反対でも神奈川ネットは全額国庫負担にすると生活保護がもっと増えるから反対だと。 いろいろだわ。