2013 算数指導の初夢

2013年01月03日 16時40分42秒 | 日記

今年の初夢は、午前4時頃ハッと気づいて目を覚ました。

まだ現役に未練が残っているんだろうか?教室内の光景が夢として浮かぶなんて!

ボランティア・無料授業で好きなように教えられる喜びを胸に、引退した筈なのに!

初夢の舞台は、6年B組。

教室入口横の6年B組の表札から描写された。  時は、2013年1月8日 午前8時頃。

新年の挨拶を済ませ、宿題物の提出を受けて、一人ひとりに今年の抱負を発表してもらう

ことになった。

  A君は、体操を習っていて、バック転が出来るようになりたい。

  Bさんは、ヒップホップダンスが上手くなりたい。

  C君は、中学生になったら野球部に入って、主将になって優勝したい。

  Dさんは、苦手な理科を勉強して、大人になれば先生になりたい。

  Eさんは、中学校で吹奏楽部に入って音楽を楽しみたい。 などなど、夢と希望を語って

もらった後、次は担任の自分が、3学期の目標と卒業の取り組みを、生徒に説明する事と

なりました。

 まず、目標として生徒一人ひとりの学力アップを図り、中学校に繋がる授業を行います。

 一人たりとも落ちこぼれの出ない、理想の授業を進めますと大見栄を切ってしまいました。

 自信はないけれど、やるだけやるよ!(そうです・やるんですよ)

 生徒の皆さん、国語・社会・算数・理科の四教科は、特に頑張りましょう。

もし分からない所があれば、どんな事でも質問をして下さいと、生徒に呼びかけた所、次

から次へと生徒は手を挙げて、早速質問攻めにあってしまいました。

 先生、国語はどの様にすれば、友達の様に70点以上の点数が取れるのですか?

 先生、社会は歴史で時代名は分かりましたが、人物名がどの時代のものか分かり

     にくく、どうすれば分かり易いのですか。

 先生、算数の割合が苦手で、文章問題も式の作り方が分かりません。説明はしっかり

     聞いている筈だけど、どうすれば簡単に解けるんですか?

 先生、理科で中々50点を越えられません。どの様な勉強をすればいいんですか?

まあ!難しい質問ばかり来たもんじゃのう!!

しかし、指導のプロが引く訳に行きません。

私は、国語以外はどの様にすればというアドバイスはできます。

 はっきり言って小学校教師は、専門科目とそうでない科目があり、また、自信のある

科目とそうでない科目があるのは事実だと思います。

文学系・体育系・経済系・理数系の各先生がおられるわけで、そういう中で全教科を

担当する小学校教師は、ウルトラ先生なのであります。保護者の方々もこの点はお

分かりですよね!・・・しかし、ここに一つの問題点が潜んでいます。

自信のないままに授業を進めたために、生徒の理解に繋がらないケース。

教え方によっては、理解に到達出来る生徒がおったかも知れないケース。

この先生の得意・不得意の差で、指導を受ける生徒の優劣が出るケース。その他

 教育は、この部分にスポットを当てて、優劣の出ない教師の平準化が、是非とも必要なんです。 特に小学校では、基礎教育を担当する訳で、平準化の為にも専門性の持った組織を考案するべきだと思います。

 岡山県知事・・・・・ご検討の程をよろしくお願い致します。

 算数を引き合いに出して少し考えて見たいと思います。

 仮に、算数の指導が、苦手な先生がその子の担任になったとします。

担任は、体育系の出身としましょう。そして、新学期が始まり一般的な指導教本で

ソツなく指導できたとしましょう。学校長からも指導の適格性について合格の判断を得ました

 しかし、私は昭和46年の大阪府交野町(現在交野市)の小学校を思い起こします。

 隣席に体育学部を卒業して1年目の女性教師が赴任してきて、4年2組を担任されました。

当時は、でもしか先生と言って先生にでもなっておこうかといった時代でしたが、大変苦労

されたことを鮮明に覚えております。授業を終えて帰って来るなり校長室に出入りする事し

ばしばで、自分は分かっていても教え方が分からず校長に相談していたのです。

 4年生と言えば難しさも一段と加わり、丁寧な指導が求められます。

 私は、算数指導研究で思うことがあります。

 全生徒に理解が行き渡る指導が出来るならば、相対評価なり絶対評価などでの区分分け

をしなくてもよくなるので、理想だと思っています。

 先生の指導力が、どこまで通用するのか!教え切れるのか!

全生徒を救える力。 それは先生の指導研究にかかっています。

 私は、算数指導研究をしている事もあって、指導方法を一部分だけ変更すれば、生徒に

喜んでもらえる分かってもらえる方策を持っております。

 いつも主張しています通り、その(方策)の答えは[割合]を指導言葉を工夫して、教え切る

事です。教え方にあります。

 現状の問題点としてもう一つ大事な事は、中学生が数学に悩んでいる事です。

 とりも直さず、基礎指導で受けているはずの単元が理解できていない事実です。

 中学生になって2学期の期末テストの頃になると、決まって相談が来ます。

それは、「小学生の頃、算数は良く出来ていたのに、1学期は納得のいく点数で安心して

いましたが、2学期期末テストで50点を切り、びっくりして電話させて戴きました」と揃って

同じ言葉を耳にします。

 テストの済んだ12月はじめ頃に見てあげますと、共通して浮かび上がってくるのが

「割合」全滅・「文章問題」全滅です。50点未満の生徒の傾向としてあるのは確かです。

と、言うことは裏返して言えば、指導者のこの「割合・文章問題」における指導力が通用

していない事実があると言えるのではないでしょうか。

 深く憂慮しているところです。

 相談を受けた生徒さんが、早々にやって来て机の上に四教科全部の教本を積み上げられ

て、困ったなと思案している場面で、ハット気づいて あ・あ夢で良かったと目覚めた初夢

でした。 しかしこれは夢ではなく正夢のようなものでした。

 

 

 

 

 


メッセージ

メッセージ受付