一日も早く「割合の正しい指導法」を確立させなければ、子供達は迷い苦しみます

2013年01月28日 14時23分14秒 | 日記

 正しく教えてこなかった弊害が、現実のものとして、今日1/28日(月)

地Dの6ch 「ひるおび」の番組の中で午前11時25分頃放映されました。

 設問・・・次のようなものです。(数字と単位は放映と同一です)

 子供達8人に、一人6本ずつの鉛筆を配ります。ぜんぶで何本必要

でしょうか。

  これについて、   8 x  6  =  48

 司会者が、今の学校授業では( X )バツになるらしい。と問いかけた。

新聞記事を読みながら「交換の法則」を持ち出し(○)マルでも良いので

はないかとの意見を代読しました。そしてレギュラー出演の尾木先生に

意見を求めますと、先生曰く、解き方には色々な考え方があり、方法も

あるので、また、その「交換の法則」も考えれば、どちらでも良いのでは

ないかと答えられた。

 私は唖然としました。

 いま持て囃されている尾木先生が、よもやこの様な意見を言われる

とは思いませんでした。

 重大な誤りに気づいておられないのですね。

 何事も整合性と一貫性がなければ、説得力もないし物事の解決には

至りません。ましてや算数科目は1年生から数字の学習から始まり、ず

っと基礎から応用へと繋げる学習です。全てが繋がっているのです。

 救われるのは、教科書では1あたり量を前に持って来ている説明が

あったことで、

 救われないのは、文部科学省ではその判断はせず、学校教育現場

に委ねている現実です。

 なぜこんな大事な事を、結論づけないのでしょうか。

 8 X 6 =      6 X 8 =  どちらも○ではありません

 どちらも○であれば、「割合」の意味が成り立ちません。

 8 X 6 =48  1本あたり8人それを6本に増やしました。

 *この意味通じますか?

 やはり、6 X 8 =48  一人あたり6本を8人に増やしました。

 *これでないと意味は通じませんね・・・・・

 8X6=48の48は、答え、48人になるんですよ?

 6X8=48の48は、答え、48本になるのです。

 これは、単位の付け方の決まりからも整合性があります。

 問題は、何本必要なんですかと問われているのに、48人はないで

しょう。

 世の中如何に「割合指導」が、おざなりにされて来ているかを示す

証左と言える番組です。

 レギュラーの尾木教授しかり、文部科学省しかり、指導者によって

判断が分かれる「割合の定義とその活用法」

 このままでは、いつまでも子供達は、悩みと苦しみが続きます。

これで良いのでしょうか?

 割合は、1が出発点です。

 1を基準値として、増やすのか減らすのか、また元の数と答えの数

を比較してどの程度に増やしたのか減らしたのかを、計算で示す学

習です。

 2 X 1 =2 この九九 何故、 X1から覚えるのですか?

割合を増やす勉強を始めているのです。割合を2年生に教えるのは

早いですか?言葉だけでも教えて上げたいですね。

 答えを増やすのは、どこでするのですか?

 答えを減らすのは、どこですか?

これだけでも教えておけば、後々違った理解が生まれると思います。

 間違っても、8X6=48  6X8=48 どちらでもよろしいと教えないで

下さい。 

 今回のTV放送では、この点をうやむやにして終わっています。

 どんな目的で放送されたのでしょうか?

 設問からして、交換の法則の誤った使い方を論じた重大な誤りも

指摘せねばならないとおもいます。

 しかし、日本の教育は、現状このように曖昧な指導で進んでいるの

です。紛れもない事実として指摘致します。

 正しく、分かり易い指導者に当たれば幸いで、そうでなければ不運

という他ないのです。

 正しく、分かり易い指導書が出来て、統一された整合性のある誰もが

納得のいく教科書の出現を待ち望みます。

 危惧していた事が、公然と出てきた事で「割合」の学習と指導法の

論争に早く終止符を打ちたいものです。

 

 

 

 

 

 


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