近鉄奈良駅から歩いて奈良県立美術館へ。
紅葉まっさかり。
10分ほどで到着です。
関西文化の日ということで今日は入館無料でした。
何かにそっくりなものを眼にしたとき、私たちは「すごい!これ、本物?」と、素朴な驚きを覚えます。
眼に見えるものをあるがままに再現することへの欲望は、私たちの心に深く根ざした、古くて新しい感情な
のではないでしょうか。「現実の事象をそのまま写し取ること」-日本の近代美術家たちは、近世までの
「写実」の伝統を土壌としながら、西洋美術の流入を大きな刺激として、多様な「写実」へのアプローチ
を試みてきました。そして現代では近年、精緻な写実表現を目指す動向とともに、彫刻や工芸においても、
日本の伝統的な技術の上に、克明な再現を軸とする表現が注目を集めています。
その一方でまた、写実を包括した超絶技巧と呼ばれる表現形態では、絵画にとどまらず、日本の伝統技術
を追究した木造彫刻・金属工芸をはじめ、人体、動植物、日用品を克明に再現した作品も際立って注目され
ています。また、映像の世界においても、これまでの「記録」としての画像を凌ぐ超密度な画素と装置、ア
プリケーションも広く一般に流通し、わたしたちの「写実」に対する認識を変化させつつあります。
この展覧会では、あらゆる対象があらゆる形態で写実的に表現されうる現在の状況、それによりかわろう
としている今日の「リアル」に対する感性のありようを、約80点の写実絵画、超絶技巧による立体作品、
高精細な映像作品を通じて考える機会としたいと思います。
(ちらしより)
絵画、彫刻など多くの作品が展示されています。
このほかに「明日香まるごと博物館」展。
他の美術館・博物館の情報です。
来春の東京国立博物館での「仁和寺と御室派のみほとけ」展。
静岡市美術館での「ウェールズ国立美術館所蔵 ターナーからモネへ」展。
逸翁美術館での「ひねもす蕪村 絵と俳句」展。
この美術館での次の展示は「赤肌焼・奈良一刀彫・奈良漆器・・・ 悠久の美と技」展。
奈良国立博物館での毎年恒例の「おん祭と春日信仰の美術」展。
東京国博、逸翁美術館は訪れてみたいですね。
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