今日は甥から聞いた嬉しいお話です。
私の小さい頃、お盆近くになると、母とお墓掃除に行きました。
何しろその頃は35のお墓があったのです。
その後、一部分お寺さんが、管理して下さることになり、少し減ったのですが、それでも28のお墓です。
それも同じ墓地の中でも4カ所に分かれています。
江戸時代からのご先祖さんのお墓は別として、昭和の初めころまでは家も少し余裕があったようで、立派なお墓がたててあります。
でも、終戦の年に亡くなった姉のお墓はまだ石塔が立てられてないのです。
父もずうっと気にしていたようですが、そんな余裕がなかったと思われます。
その後疎開していた伯母のお墓。そして父のお墓。私が小学校の頃亡くなった祖母は、祖父のお墓が夫婦墓になっていたのでそこに納まったのですが・・・
兄はお墓を建てること、家を建てること、を目標に頑張っていましたが、病魔に侵されて36歳であっけなく旅立ってしまいました。
その後、母も亡くなり、石塔のない石を積んだだけのお墓が5つもあり、みんなそれぞれ何とかせねば・・・!
という思いは誰にもあったと思います。
でも、小さな子供を抱えて頑張っている義姉にも言い出せるわけもなく・・・
その後兄妹それぞれの家にもそれぞれの事情もあり・・・
親のお墓を兄妹でお金を出し合って建てるだけで済む問題ではなく・・・
だんだん年を重ねてくると、いつまでこんな風にお参り出来るのか不安にもなってくる。
沢山あるお墓をまとめて一つにできたらなあ!という思いはみんなの胸にあって・・・
何年か前に妹が甥に話してくれたようで・・・
それから何年もの間、甥はいろいろ動いてくれていたようです。
ご先祖を同じくする親戚にも話をつけてくれ、伯母の子供たち(私の従姉と亡くなった従姉の子供たち)にも話をつけてくれて・・・
やっと今秋新しいお墓が出来ることになりました。
父の思い、兄の思い、そしてずうっと気にかけながら数年前に亡くなった次兄・・・
みんなの悲願がやっと叶います。立ち上がってくれた甥にただただ感謝です。
本当に有難う 殆どあきらめかけていたところでした。こんな思いを抱えたまま、結局死んでいくのかなあ?って・・・
本当に、本当に、有難う
色々、細かい仕事がいっぱいあることでしょう。できる限りお手伝いしたいと思います。