夢みるpocoの昼と夜☆

不惑を過ぎても煩悩だらけ。
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自由気ままに感じた事を綴ったブログです。

ドラマ:『Outlander ~アウトランダー~』season3:#7話

2017-11-27 | Outlander season3/story

今回は、ギリギリ間に合った!!!
ゼイはぁ、ゼイはぁ。
こんなギリギリやだ〜〜〜〜〜〜っっっ。

でも間に合わないのはもっと嫌ですが。
まぁ、何とか次の回前にUP出来て良かった。
取り敢えずは目標達成(笑)



今回は1週間が早かったっっ
珍しく繰り返して見る時間がなくて、焦った。


突貫で仕上げたので、感想がイマイチ
短い

前回が盛り上がりすぎちゃったので、結構引き摺ったし
今回はやけに落ち着いちゃいました












* ネタばれ注意 *


<誤字脱字、ご了承下さいませ









episode307
CRÈME DE MENTHE
すれ違い












男に襲われて、ベットに突き飛ばされるクレア。
ベットサイドにあった短剣を手に相手にかざす。
足を引っ張られ、抵抗して、短剣が男の脚を切り裂く。
グァッ!!!
男の叫び声がして脚から血が流れる。
『犯すのはやめた、殺してやる!』


短剣を振り回しながら、逃げるクレア。
それをかわしながら笑う男。

追い詰められ、空を一振りした瞬間、
男は足元の衣類に滑って
暖炉の前の石の床に頭を打って気絶する。

息を上がらせ、短剣を手に男を見つめるクレア。





『サセナッフ』
その時、ジェイミーが部屋に戻って来る。
床に倒れている男を見つけ、何があった?と驚く。
そして、
クレアの震える手に握られた血のついた短剣を受け取る。

『部屋に戻ると男がいて、あなたの物を探っていた』
襲われたので、抵抗したと震えながら伝える。

男のうめき声がする。

『まだ息がある!』とクレアは、男の側により
助けようとする。
止めようとするジェイミーに『私は医者なの』と
男の様子を確認する。
『硬膜外出血腫よ。脳圧を下げないと』


ドンドンドンッ!!!
部屋のドアが叩かれ、ファーガスとマダムが入って来る。

床に倒れる男に驚く2人。
『彼女の正当防衛だ』とジェイミー。

男を助けようとするクレア、そのまま放っておこうとするジェイミー。
結局、クレアの強い意志に負けて
ジェイミーとファーガスは、男をベットに運び寝かせる。

クレアは、男が帳簿を探していたと伝え、
ジェイミーは、
彼のポケットから紙切れを取り出し”ジョン・バートン”と読み上げ、
収税史だと分かる。

パーシヴァルは、ジェイミーが違法な酒を売るために
彼に賄賂を渡していたが、販路を広げたことを知らせてなかった。
それを知ったせいで昨日、賄賂の額を上げろ言ってきて
しかも酒だるの隠し場所を男に探させたのだ。

男が戻らなければ、パーシヴァルが捜しに来る

マダムは、自分の店に酒だるがあるのに捜しに来られたら
困ると。
それを聞いて、
ジェイミーはすぐ運び出し迷惑はかけないと言う。

クレアはマダムに男を助けるための手術の道具を用意をするよう
お願いする。
ジェイミーは、ファーガスに仲間を集めるよう指示する。


『薬草店で必要なものを買って来るわ』
救う価値はないと言うジェイミーに
助けてから警察に渡すと言うクレアだったが、
今の状況では、クレアが疑われ逮捕するのが目に見えている。
それでもクレアは、聞かずに出掛けようとする。

『相変わらず頑固だ』呆れて呟くジェイミー。
『好きにしろ』

後で見張りをよこすと
酒だるを片付けに部屋を出るジィエミー。






地下では、酒だるを運び出そうとジェイミーと
その仲間たちが集まっていた。
作業をしながら、クレアの話をする。
『命を大切にする女性は立派です』とウィロビー。
なら、君が奴を見張れとジェイミー。

『殺そうとした後、手当てするとはね』
『薄汚い収税史の腹を切り裂いてやるのに』
仲間たちが口々に言う。
『奥様は昔から変わっている』とファーガス。

ヤング・イアンがジェイミーの印刷屋を心配する。
酒だるは置いていないし、
冊子はうまく隠してあるので大丈夫と
今、動かす方が危険だとジェイミー。
そして、ファーガスとヤング・イアンに
酒だるを損をしてもいいから売り払うように指示する。








一方、クレアは、薬草店へ。
先客がいたが、自分は治療師なので、
病気の妹さんを診ますから、先に買わせてとお願いする。



無料で診断する条件で、急いで手術に必要なものを買う。

先客の妹さんは、頭の神経の病らしい。
そして、ヘンダーソンの宿に行くことを約束する。
先客は、
自分は、アーチボルト、妹は、マーガレット・キャンベルと名乗る。









ヤング・イアンとファーガスが男と交渉している。
ブランデーを安く買おうとする男に
巧く交渉したヤング・イアン。
ファーガスと共に喜ぶ。

イアンがファーガスにクレアのことを尋ねる。
『どんな人だった?』
ファーガスが答える。

威勢がよくて とびきり勇敢
戦いでは恐れ知らずで 
剣で半分切られた兵士を治療した
大砲で吹っ飛んだ者も
たじろぎもせず
大勢を救ったが、ある噂があった
何人か殺したって
怒らせたら怖いぞ

『本当に殺したなら仕方なくだ』とイアン。
『でも奥様はすぐに面倒を起こす』
ファーガスは言う。
『確かに』









ベットの上で暴れるジョン・バートン、
それを押さえるジェイミーとウィロビー。
そこへクレアが戻って来る。

目が覚めて暴れ出したジョン・バートン。
一時的に意識が戻ったらしい。
アヘンチンキを口に流し込み大人しくさせるクレア。
手術の準備を始めようとした時、
部屋の扉が叩かれ、パーシヴァルが来たと告げられる。

顔を見合わせるジェイミーとクレア。
クレアは、構わずに準備を急ぐ。

ジェイミーはパーシヴァルの相手をする。
彼は隻眼の手下を伴い、
仕事をしに来た、屋敷を捜査させてもらうと言う。
とぼけるジェイミーに
『隠し物があるだろうマルコム君』と詰め寄るパーシヴァル。









ウィロビーが助手をしてジョン・バートンの頭を支える。
クレアは、彼の頭にメスを入れる。


マダムはパーシヴァルにやましい物はないと言うが
ジェイミーがご自分お目で確認をと彼らを迎い入れる。

クレアの手術を見守るウィロビー、
『穴を開けたら死ぬのでは?』
『いいえ 脳圧を下げないと死ぬ』とクレア。
クレアは、頭に穴を開ける器具を使い、脳圧を下げる手術を施す。
骨の砕かれる鈍い音に顔をしかめるウィロビー。
開けた穴から血の塊が出て来る。








地下では、パーシヴァルが倉庫をくまなく確認している。
心配そうなマダム。
床が濡れている箇所を隻眼の手下が発見する。
顔を見合わせるジェイミーとマダム。

『ブランデーか?』
手下が香りを確かめると水だった。
雨漏りするからと大切なものが置けないとマダム。
何もなく退散する彼等、去り際に
『覚悟してろよ マルコム君 目を離さんぞ』とパーシヴァル。






悪態をついて、部屋に入って来るジェイミー。
『危ない所だった ここまでに  サセナッフ』

メスや手術で使った器具を洗浄しながら、
『彼は死んだわ  お望み通り ここまでよ』

ベットに横たわる死体を見つめるジェイミー。
ウィロビーは
『奥様は彼の命をつなぎ止めようと 全力を尽くされた』
妻を殺そうとした男に哀れみはない、死体を運ぶので人手をと
ジェイミーは彼に言う。
頷いて、部屋を出るウィロビー。


『これでよかったんだ サセナッフ』

助からなかったのは神のご意思だと
ジェイミーは、クレアの側へ歩み寄る。

神は関係ない、自分が失敗したと
彼を救えなかったクレアは自分を責めるクレア。
『ボストンのちゃんとした病院なら…と』悔やんでいる。
ここはボストンじゃないとジェイミー。

『理解してくれとは言わない』
クレアは、作業の手を止めて、ジェイミーに向き合う。
そして、
自分は、14年間を治療、人の命を救うことに捧げて来た
どんな相手でも関係ない 懸命に努力した 死なせた患者は少ないと
クレアはジェイミーに伝える。

『君の知識や技術が役に立つ時が来る また人を救える 前と同じように』
と優しい眼差しで慰めるジェイミー。

頷くクレアだが、ふと『私は迷惑な女だわ』
『いきなり戻ってきてあなたの生活を危険にさらした 命も』

『サセナッフ』

『君は何千キロもの距離と200年もの時を超えて来て俺を見つけた
どんな犠牲を払おうとも 俺は幸せだ 2人で居られるなら
何も惜しくない』
下を向こうとするクレアの顎を手で持ち上げ『分からないか?』

『君が去ってから 俺は闇の中で生きてきた 君が店に来た時…』
ふっっジェイミーは、微笑んで
『まるで太陽が戻ったように 闇は消え去った』
見つめ合う2人。
クレアもふっと笑みがこぼれ、頬に触れるジェイミーの手を取る。



ーーーと思い出したように
『患者の往診があるの』
クレアは、ジェイミー手を離す。『すぐ戻る』
『患者???誰のことだ?』
眉間にしわを寄せるジェイミー。

『マーガレット・キャンベル、薬草店で、お兄様と約束した』
『見知らぬ人間と?』不機嫌そうな声。
顔を見合わせる2人。
ジェイミーはハァ〜と椅子に座り、
一人では危険だからファーガスを連れていくように言うが
クレアは
『何千キロも旅して 200年もの時を超えた 1人で歩いて行ける』
『だが、パーシヴァルが…』
『私のことは知らないわ それに…私が仲間に何をしたかも』
クレアはスカートの隠しポケットに治療道具を入れる。

ジェイミーはクレアの手を取り『戻ってくれ 終わったら』
ふっと微笑むクレア『もちろん』彼の手をぎゅっと握る。
外套を着て用意するクレア。
ジェイミーは険しい顔つき。









『商売の達人に』
ファーガスがイアンに向かって酒のジョッキを掲げる。
酒場では、ヤング・イアンとファーガスが
酒だるが売れた祝いの酒を交わしていた。
ミロードと同じ商才があるとファーガスはイアンを褒める。


<画像(以下全て)出典元:http://www.farfarawaysite.com/



『本当なのか?
ブランデーであそこの固さが増すって?』
真剣な眼差しでイアンが聞く
ファーガスは笑って、
自分の経験上、逆効果だ、でもうまく客を乗せられたろ?
自分もダマされたとイアン。






『いい相棒だ。いつか商売でも始めるか?…この街なら』
ファーガスがそう言うが、
イアンは話はそっちのけで酒場の娘に目を追い上の空。
それに気づいたファーガスが、彼の目線の先を見ると
『なるほど ブリジットか』
イアンは酒場に来る度、彼女を見つめているらしい。

ブリジットをきれいだとうっとりしているイアンを見て、
ファーガスが一役買う。
手を上げて、彼女を呼ぶ。
『見てるだけは卒業だ』
『僕は一度も…経験がない』
焦るイアン。

『いくつの時に初体験を?』
『15の時だ 3人でね』
『3人?』
『女2人に俺1人だ』
そうして、ファーガスは、
イアンに女を落とす技を伝授する。



Outlander | Season 3, Episode 7 Clip: The Art of Seduction | STARZ

<STARZさんよりお借りしました>



ブリジットが2人の所へやってる。
ファーガスは席を立ち
『ご注文は?』
『何も』
ドギマギするイアン。

『でもお友達に呼ばれたわ』

『君は最高にきれいだ。1杯おごるよ 君の好きなのを』
微笑んでブリジットは席に座る。
『ウィスキー』笑顔の2人。

それを遠くの席で酒を飲みながら、
鋭い視線を向けるパーシヴァルの隻眼の手下。






用心深く街中を歩いていくクレア。


ヘンダーソンの宿に着いて、
部屋に通されるとマーガレットは、
机に肘をついてぐったいりと顔を伏せていた。
兄がクレアを紹介しようとすると疲れた様子。
仕事の客ではない、治療師だと告げる。
何の薬を?と言って椅子に掛けるクレア。
『アヘンチンキを数滴だ』とアーチー。
クレアは、マーガレットの手を取る。
ヒヤ〜〜〜〜〜〜ッツ!!!と声を上げ
クレアに向かって
『ゲロゲロ ゲロゲロッ!』
顔を見合わせるクレアとアーチー。

『聞こえるかい? アマガエルの歌声が
そしてーーー月が』 ハァッ!
『血でノドを詰まらせる音が 気をつけな』

『アバンダーウェに食われる! アバンダーウェ…』



クレアはそっとマーガレットの手をテーブルに置く。

ーーするとマーガレットは、
ハァ〜とふぅう息を吐いて何事もなかったのようにぼうとなる。

『脈ははっきりしている』
アヘンチンキは毎日使うには強すぎると苦言すると
アーチーは、妹が言ったことの意味を分かったかと
聞いて来る。
クレアが否定すると手頃な値段で解説しようと言う。
呆れ顔のクレア。
マーガレットの目の前でパチンパチンと指を鳴らす。
ボ〜として反応のない彼女。
『占い師なのね』
まっすぐ前方を見据えるマーガレット。
『そうだ、彼女は未来が見える』
説明する力がないので自分が解読しなければ
ただのデタラメな言葉だとアーチー。

『睡眠は取れてる?』
心配そうにマーガレットを様子を伺うクレア。
『全く眠れない夜もある 悪夢にうなされて』
顔の前で手のひらを左右に振って、
『今のようにずっと座ったまま?ぼんやりしていることは?』
『よくあるよ壁を見つめてる 体を動かすどころか話もできない』

クレアは、マーガレットが預言者とは思えないと
精神の病に侵されていると診断。
アーチーは笑って、子供の頃から頭が弱いと。

クレアは治療に必要な薬を伝えて、紙に書き上げ渡す。



明日も診察に来ても?と尋ねると
西インド諸島に行くと
驚いて、クレアは旅は困難では?と
だから薬が必要なんだとアーチー。
船乗りは迷信深いから妹が海に放り出されたら?
裕福な客が待っているのにと
病気の妹を預言者として商売の道具としようとして
いるアーチー。
哀れなマーガレットを見つめる。

向こうに着いたら、新鮮な果物をアヘンチンキは使わないで
とクレアは助言する。









プリントショップでは、
ヤング・イアンとブリジットが歌って踊って楽しんでいた。
彼の下手くそな歌に彼女は笑い声を上げる。
『まだ続けるの?』

僕の体を包んで〜♪君のかわいいペチコートで〜♪
手を繋いでくるくる回る。

ブリジットがイアンに口付ける。
クスクス笑う彼女。

彼らは、手を繋ぎ、笑いながらベットへ。

後ろからブリジットのスカートを持ち上げるイアン。
それを止める彼女。戸惑うイアン。
娼館での見よう見まねの彼に
『私を娼婦だと思ってる?』とブリジット。
『いや君は今まで見た中で一番きれいな女の子だ』
嬉しそうにブリジットはイアンの手を取ると
自分の胸に彼の手を置き口付ける。
『どうしてほしい? 何でもするよ』
『横になって 教えてあげる』

イアンをベットに倒すブリジット。










部屋で金を数えるジェイミー。
そこへクレアが戻って来る。
『あの死体は?』
『クレーム・ド・マントの樽に隠し他の樽と一緒に倉庫へ』

『永眠する場所としてはマシな方だ』
心配するクレアに
『当分は平気だ。アルコールで腐敗も遅れる 
あの酒なら飲まれる心配もない スコットランド人が嫌う酒だ』
心配するなサセナッフ
過去の窮地と比べれば何でもない
微笑む2人。

『ジェイミー、2人で家を探さない?』
動きの止まるジェイミー
『娼館を出て?』

『ここで落ち着けると思う?』
『でも今の所不自由はないだろ 家賃も不要だ
稼ぎの大半はラリーブロッホへ仕送りに』

『考えたの 私も治療師としてお金を稼ぐわ
診察で充足感を得られた』
腕を組むジェイミー。

『印刷屋の奥で治療するのはどう? 診断所を構えてもいい』
頷きながら考えを巡らせているジェイミー。
『エジンバラで幸せに暮らせるわ』


ドンドンドンドンッ!

部屋の扉が叩かれる
『マルコムさん、イアン・マーレイという方が』
その名にクレアの表情が明るくなる
『すぐ行く』
『イアンがなぜここに?』
『多分、息子を探している』とジェイミー。

『あの子の話はーーー秘密に』
クレアの顔が曇る。


居心地悪そうにしているイアン。
ジェイミーに名前を呼ばれ振り向くとクレアの姿を見つける。

『クレア?』
イアンに歩み寄り『うれしいわ』彼を抱きしめる。

『本物か?』目に涙を滲ませクレアを見つめるイアン。
頷くクレア。
『てっきり…』
『ええ 彼に聞いたでしょ?
カローデンで私が死んだと思ってた』

信じられないという眼差しでクレアを見て
『ジェニーも私もーーーずっと死を嘆いていた』

はっという顔をクレア。
ジェイミーが横から『クレアも俺が死んだと』
『誤解のせいで離ればなれに』

『一体、今までどこに?』
 
ぎこちなくクレアは、
『ボストンよ 海を渡ったの 彼が死んだと思い込んで
早く戻るべきだったけど つい最近知ったの』

イアンの頬には涙が溢れる。

『それで俺に会いに うれしかった』
とジェイミー。
信じられないという表情で
はぁっっと顎を左右に振るイアン。
目頭を押さえる。

『それでなぜここへ?』とジェイミー。
『ヤング・イアンがまた家でしたんだ 会ったか?』
クレアはジェイミーへ向く
『ここには来てない いつ家出を?』
『数週間前だ 前回はお前の所に転がり込んだだろ?』
『家に送り返して以来、会ってない』
非難の眼差しでジィエミーを見つめるクレア。
『まったくどこへ行ったのやら ジェニーも心配してる』

『強制徴募されてたら? 息子に2度と会えない』
『その心配はない 徴募隊は子供を嫌がり港で放り出す
きっと戻ってくる』
『ここに来たら家に送り届けてくれ』
『約束する まだ他も捜すんだろ? 外まで送ろう』

イアンはクレアに微笑んで『それじゃ、クレア』
『また会えるわよね』『あぁ』
そう言って、出て行くイアン。



『クレアは納得したのか?』
イアンがジェイミーに問う。
『まだ話してない』
立ち止まりジェイミーを見つめ、
『隠し通せる話じゃないぞ』
『打ち明ける時機を待ってる』
『一生待つ気なのか?』
『きっと うまくいく 何もかも』
イアンに向かって笑顔で頷くジェイミー。












ベットで愛を交わすヤング・イアンとブリジット。
物音が聞こえて、2人は立ち上がる。

音のする方へそっと進んで行くと
パーシヴァルの隻眼の手下が部屋を漁っている姿が見えた。

ヤング・イアンはブリジットを帰して、
彼は男へ向かって行く
『叔父の店で何のマネだ!』
何をしているか分かるだろうと
『酒だるは?』
『そんな物はない、見てのとおりだ』
男はなおをもガサゴソを捜す手をやめない。

『さっさと出てけ!』
イアンは、男を掴みにいくが
胸ぐらを掴まれ
『奴と組んで密輸しているのは分かってる
教えろ 酒をどこに隠した!』
ダン!!!と棚に押し付けられる。

するとイアンの後ろの棚の秘密扉が開き
『おやおや これは何だ?』
イアンを床に放り投げ、
開いた扉の中にある冊子を手に取ろうとする
『触るな!!!』
イアンが男に掴みかかるが
ねじ込められ倒される。

”スコットランドのために””命を捧げよう”
冊子のタイトルを目にして
男は、『忙しい叔父だな』
ジェイミーが印刷した冊子が露わにななり、
『パーシヴァルを裏切った上に
扇動行為とは!』そう言って、
冊子を上着に入れようとする男。
イアンが抵抗しようとすると
男はイアンに向けて銃を放つ。

避けるイアン。
弾は、炉へそこから引火してしまう。
イアンは、柄杓に溶けた鉛すくって男に飛ばした。
男の顔にかかり、
ガァァァァ!!!!呻き声を上げる。

男は、顔を手で抑え呻きながら、外へ逃げて行ってしまう。
イアンは、懸命に火を足でもみ消そうとするが、
みるみる広がって行ってしまう。

煙に咳き込みながら、逃げ場を探すイアン。
火は勢いも増していく。












ジェイミーが部屋に戻ると
クレアは、暖炉の前で腕を組み、もの言いたげに待っていた。

『その顔の意味は 今も分かる』

『家族にウソをつくなんて』
クレアは、そう言ってソファーに座る。

『息子が密輸を手伝っているとはさすがに言えない』

『会ってるとは言えたはず 親が心配してる』

『でも息子は無事だ』
ワインをグラスを口にするジェイミー。

口調を強く『無事ですって?』思わずクレアは立ち上がる。
『親の許しも得ずに危険な仕事をしている』
ソファーの背に座る。

テーブルの椅子に掛けたジェイミーは、葡萄を口にして言う。
『2度返そうとしたがムダだった 
さびれた街で見知らぬ人間と暮らすより安全だ
アバディーンやダンディーの方が危ない』

『でも話すべきよ』と諭すようにクレア。

飲もうとしていたグラスをテーブルに置き
『ジェニーやイアンと暮らしても世の中は学べない』

呆れた表情のクレア
『そんなことは問題じゃないわ』
立ち上がって
『親なら息子の場所を知りたくて当然よ なのにウソを?!』
『そうだ』
はっとジェイミーは笑い
『君は非難できるのか?』立ち上がり、
『俺と一緒に何人をダマしてきた?
パリでも生き抜くためにウソを』
クレアの前に歩み寄る
『今だって 過去の居場所を偽った』

クレアは首を振って
『罪のないウソよ 話しても理解できない』
『ウソに善悪があるとはね』
渋い顔をするジェイミー。
クレアに背を向けて

『親が心配する気持ちが分かるわけない!』
クレアはベットに座る
『あなたの子じゃないもの!』
振り返って『あぁ』と『俺の子はブリアナだ』
見つめ合う2人。

『育てられなかった』
その言葉に下を向くクレア

『君とフランクの育て方にも口を出せない 
あんな…ビキニなんてものを着せて』

呆れた顔のクレア

『娼婦の方がまだ慎み深い』

『クライスト!』
クレアは、ため息交じりに『どんな堅い時代か忘れてた』

『娼婦か聖母しかいない
私たちがブリアナを犯罪者に育てて
密輸や犯罪者行為を教えたら満足なの?』

『貞操を失う危険はない』

ジェイミーの返答にハァ?!
ハッ!と思わず笑ってしまうクレア。
『娼館暮らしの人がよく言うわ!
フランクは娘にとっていい父親だった』
『そうか』とジェイミー。

『君にとってもいい夫だったと?』
『どういう意味?』

『俺に聞いたな? 誰かと恋に落ちたかと
彼を恋に落ちたのか?』

『違うわ フランクを愛してたのはあなたと出会うまでよ』


ドンドンドンドンッ!!!

『マルコムさんっっ』
マダムが扉を開けて
『カーフォックス路地で火事よ!』

『火事?』『俺の店が…?』





慌てて駆けつけると野次馬が沢山いて、店は燃え盛っていた。
店を唖然と見上げるクレアとジェイミー。
『なんてことだ!』

はっと思い出したように『イアン…』
クレアが持っていた自分の上着を掴むと
『ヤング・イアンが奥で寝ている!!!』と
ジェイミーは、階段を駆け上がって行く。

『ジェイミー!!!!』クレアが叫ぶ。



外套をマントにして店へ入ると中は火の海で
ジェイミーは、あたりを見回し、
階下に気を失って座っているイアンを見つける。

飛び降りて、イアンを起こす
『もう大丈夫だ』
咳き込む2人。
ジェイミーは逃げ道を探す。

外では、消防団が忙しく放水をする。
心配そうに店を見つめるクレア。


ジェイミーは印刷機を動かし逃げ道を作っていた。



『ミレディ!!!』
ファーガスとウィロビーがやってくる。
『ミロードは?』『イアンを助けに中へ』
窓から火が吹き出す。


ジェイミーは咳き込みながらも
暖炉の上の息子ウィリーの肖像画を大切に手にする


建物の一部が炎で崩れ落ちる。
『下がって!』
野次馬が乗り出している。







ジェイミーはイアンを担いで印刷機をよじ登る
2階に上がると1階の炎が勢し印刷機が燃え上がる。



入口の扉からジェイミーの姿が
『出てきた!!!』ファーガスが指を指す。
『ジェイミー!!!』クレアが叫ぶ。『よかった』

イアンを担いで階段を降りてくる。
その背後の柱が炎で崩れる。


駆け寄るクレアとファーガス
『早く!!!場所を開けて!!!イアンを下に!』
イアンの様子を見るクレア。
『大丈夫?』
『ええ 何とか』咳き込みながら答えるイアン。

僕のことはいいんだとジェイミーに
隻眼の男が店に入り込んでて…
もみ合いになって棚にぶつかったら扉が開いて、
冊子を見られたとイアン。
『落ち着け』とジェイミー
イアンは苦しそうに『パーシヴァルの手下だ』
『ミロード、奴に冊子が渡ったら、密輸以上の罪で捕まる』
とファーガス。
『あぁ、扇動行為は重罪だ。大逆罪なら死刑になり
パーシヴァルには大金が入る』
『ごめんよ 叔父さん 止められなくて』肩を落とすイアン。
『いいんだ、お前のせいじゃない』

ジェイミーは、2人とベリックへ行くと言うが
クレアが『ヤング・イアンを両親の元へ 自宅は安全よ』と言う。
頷くジェイミー『分かった』
『ラリーブロッホならパーシヴァルも追ってこない。
俺の名前しか知らないからな』
その前に仕事の話を
とファーガスとウィロビーを呼ぶ。


ウィロビーには、
『酒を売った金の取り分を渡す
レズリーとヘイズにも届けてくれ
目立つようなことはするな
おそらく お前も狙われている』

ファーガスには
『お前の取り分だ
隻眼の男をパーシヴァルに会わせるな
それとネッド・ガウアンをラリーブロッホへ
例の話を聞きたい』
ファーガスは『ミレディは別の場所へ』と言うが
『心配ない バルリガンは、領地から離れてる』とジェイミー。
『もう1人の妻のことを話した?』
『いや まだだ  
安全な場所へ行ってから全てを説明する また連絡を』
『はい』とファーガス。


2人に指示し送り出し、
ジェイミーは、炎に飲まれる店を見つめるのだった。

















次回予告
↓↓↓
Outlander | Season 3, Episode 8 Preview | STARZ

<STARZさんよりお借りしました>













****************







今回は原作と設定が違ってましたね〜。
何だか新鮮

おそらく映像化するには難しい箇所を削り
より簡潔にしたであろうと感じられます。

マーガレットのくだりも変えてありましたねぇ。
今後を見据えての設定替えかなぁ。

マイナーチェンジがそこかしこにありましたが、
私はすんなり受け入れられました。


ーーーと言うか、
原作の細かい部分をだいぶ忘れていていて(苦笑)
読み返してあぁ、そうだったなと思い出す。


原作の細かいエピソードがなくても十分楽しめるのが
今シーズンのドラマのすごい所。
原作にはないヤング・イアンとファーガスの仲良しぶりや
クレアとウィロビーの関わり合いなどなど。

特にヤング・イアンとファーガスの絡みは嬉しい
ファーガスがウブなイアンにあれこれと手ほどきしてあげるのは
見ていてとっても微笑ましい
可愛らしい2人です。
ファーガス=セザール氏のフランス訛りの英語にときめき
ヤング・イアン=ジョン・ベルくんのスコトランド訛りうっとり
そして、2人はジェイミーを憧れていて大好き。
台詞にははっきりと出てこないけれど
それがすごい伝わってくるのがまたイイ


そして、そして、クレアとジェイミー。
クレアを見つめるジェイミーの眼差しが
ジェイミーを見つめるクレアのキラキラした眼差した
たまりません!!!

クレアがジェイミーに険悪な雰囲気になった時、
スコットランド訛り調に喋ってましたね(笑)

再会して早々に言い合いしてますね(苦笑)
原作にはなかったこの険悪なムード。

原作以上のクレアの母親っぷりがリアルで、
いやいや真っ当な考え方で、
ジェイミーはジェイミーなりの考えがあるのでしょうが
『親が心配する気持ちが分かるわけない!』なんて
クレアそれは言い過ぎだよ
はっきりと言われちゃうと哀れやなぁ〜。


『その顔の意味は 今も分かる』って台詞好きだな。
ドラマならではって感じで。
のクレア=キャットの表情で分かる。
はい、私も分かったよジェイミー


もうどこでもいつでもトラブルメーカーなクレア。
と言うか私はジェイミーも同じだと思うんです。
なぜか事件を引き寄せ体質。
だってクレアを引き寄せちゃうんだもの(笑)
そりゃ〜大変だ。
でもそれが彼はいいんだもんね〜。



俺のプリントショップ…
燃えた店を見つめるジェイミーがとても切なかった
思い入れがあったもんなぁ〜。





ーーーそして、そして、

今回の私の一番ツボだったのが、
イアン!!!
スティーブン・クリーの演技にやられた!
普段はあんなにおチャラケ&おふざけの方が
あの演技!!!
クレアが生きてたことに驚きと喜びで
自然につつ〜と頬に涙が流れてきて、
あの表情!!!

あぁ〜〜〜巧いよ〜
もらい泣きするじゃんかよ〜〜〜〜っっっ

ジェイミーと話している時の
子供を心配する疲れた親の表情や
別れ際のクレアへの笑顔も良かった!




ーーー余談ですが、
今回、何回、扉をドンドンドン!ってされたでしょうか?(笑)
まとめていて妙に気になった。
いつも肝心な所に邪魔が入ちゃいましたね








さてさて、次は、いよいよですか?!
ジェイミーのもう一人の妻の登場です!!!!!

ぎゃ〜〜〜〜〜〜




私は、密かにネッド・ガウアンに会えるのを楽しみにしている














7話の解説
↓↓↓
Outlander | Inside the World of Outlander: Season 3, Episode 7 | STARZ

<STARZさんよりお借りしました>








薬草店の内装。
今回も細かい所まで凝っていて素敵ですね
↓↓↓













ドラマ:『Outlander ~アウトランダー~』season3:#6話

2017-11-21 | Outlander season3/story


一週遅れのあらすじ&感想UPです。


ついについに6話が!!!

緊張と興奮で何が何だか?!って
15分の拡大版
だったのに
あっちゅ〜間に終わっちゃいました。



ーーーって、
遅いよ!!!
また1週遅れになってしまいました
とほほほ。
楽しみにしていた皆様、申し訳ございません



いや〜〜〜参った。

先週見終えた時には、早くUP出来るぞ!って
思っていたのに…
多少時間も作れそうだったのに…
また寝ちゃいました(笑)
おかしいなぁ〜???笑。


これをUPするのに6話をもう1度観て…

観入っちゃったので、更に1度観て…観て…

感じ方が変わって来ちゃったので
また観て…

…って、
繰り返し見るとじわじわと
最初に見た時よりもどんどんと
感動が押し寄せて来ちゃって、困った!



さすが拡大版、2人の再会の6話、
一筋縄ではいかなかった!!!

何でしょう?????


観入っちゃうちゃうから、先進まないっっ

進まないよ〜〜〜〜

で、結局、月曜日になっちゃいました。

あれ、0時になっちゃった…
7話観なきゃ!って。

ありゃリャ、間に合わなかったよ〜〜〜。
トホホホホ

残念

で、いつUP出来るのぉぉぉぉぉぉ!!!???

打刻しながらもはや笑うしかない

取り敢えず、出来早で!って
7話の後に結局UPする(笑)



7話で期待された方がいらしたら、ごめんなさい






ドキドキと興奮の6話!!!
です。













* ネタばれ注意 *


<誤字脱字、ご了承下さいませ









episode306
A. MALCOLM
A・マルコム








『だらしない格好で外出させられない』
ジェイミーの身支度を手伝う女性。

『君はよく見てるだろう』
『結局は、女が手をかけないとダメなのよ』
『反論はしない』
『賢い男ね』

支度を終えて、女性に微笑み、
帽子を被り出かけるジェイミー。

石畳の街を知り合いに挨拶しながら歩いて行く。



<画像(以下全て)出典元:http://www.farfarawaysite.com/




仕事場である印刷屋の前へやって来る。
入り口の階段の下にある、
”A・マルコム”看板に目をやる。
汚れた箇所に唾を付け、袖で拭く。
綺麗になったのを満足気に店へと階段を上がる。


帽子とストールを脱ぎ、
店頭の机の上のノートをめくる。
仕事の状況を確認して、
奥へ進むと
ロープで吊るされた紐に印刷した紙が
インクを乾かすためにそこかしこに吊るされていた。

その1枚を手にとってチェックする。

下の階から物音がして、
ジェイミーは咄嗟に短剣を手に身構える。

印刷機の奥の方から話し声が聞こえて来る。
そっと近づいて行く…
が、声の正体が分かったジェイミーは
短剣を懐にしまい…

『出てこい、海苔と酒の匂いでバレてる』

すると小汚い2人の男が姿を現す。
『俺たちだけだ、マック・デュー』と
『イアンがここで寝ろって』

2人は言い訳しているが、
商売上ここに出入りすると人目に付くとマズいと
ジェイミーが彼らに注意する。

ジェイミーは、来たついでに
アブロースの”3本のアザミ”の主人に届けるよう、
”スコットランドのために”印刷された紙の束を取り出す。
反逆罪にあたる重要な役目、
2人に死なれては困ると用心するように念を押す。


すると上から
『またクズどもが来ているのか?』と
印刷屋で雇われているジョーディが現れる。
犬猿の仲らしい彼等、2人はジョーディをからかう。


2人を見送ってから、ジェイミーは、
ジョーディに仕事の前にソーダ灰を買って来るよう頼む。
使いをする時は、来るときに買って来るから、
帰るときに言って欲しいと嫌味を言って去るジョーディ。





ジェイミーは、仕事に取り掛かる。

手際よくインクを活版に塗り、紙をのせ機械でプレスする。








インクののりを老眼鏡を掛けて確認する。


ーーーそうして、
刷り上げたものを慎重にチェックしている。






チリンチリン♪ドアが開く音がする。



『ジョーディか?』
『遅かったな』


『ソーダ灰を買いにグラスゴーへ?』
マグカップを口に運ぶ。




すると背後から、
『ジョーディじゃない』
『私よ』


その声に
カップを置いて固まるジェイミー。

『クレア』

ーーー彼女の声がする。





振り向いて上を向くと…
そこにはいるはずのない彼女の姿が


微笑みを向ける彼女

凝視するジェイミー

驚きのあまり、
ふらりと後ろによろめき彼は、
印刷した紙を散らばせながら、床に倒れてしまう。







目を覚ますと目の前にクレアがいた。

心配そうに自分を見つめている。

ジェイミーは、ゲール語で呟く。

クレアは、彼に触れたいのに触れられない。
どうしたら良いのか?手が宙を舞う。

上体を起こしたジェイミーは
『本物か?』
クレアのその姿を幻でも見るみたいに

『あなたも』
そう言って、ジェイミーの頬に触れる。
その感触に
ハッ!として
咄嗟に彼はクレアの手を取り、
彼女をひっしと見つめる。

『死んだものと』クレアが言う

『クレア』
ジェイミーはクレアから目が離せない




立ち上がろうとしたジェイミー、
股に手をやり、股間が濡れていることに気づく。
気を失って、漏らしたと思ったが、
溢れたエールで濡れたのだった。


ズボンを脱ごうとするがクレアの目が気になり
『後ろを』とジェイミー。

そんな彼に照れながらもぎこちなく
『構わない、夫婦でしょ』
震える声で…自分はそう思っているとクレア。

『あぁ、夫婦だ』とクレアを見つめながらズボンを脱ぐ。

…見つめ合う2人

クレアにゆっくりと近づいて行き
そっと彼女の右手を取る。
はめられた結婚指輪を指でなぞる。

『ずっとつけてた』クレアが言う。
指輪を見つめ頷くジェイミー。

息を飲み、クレアに引きつけられるように顔近づける…
そして、
『俺は…君に キスしたい』
『いいか?』
クレアの瞳が嬉しさに涙で滲む『いいわ』

ゆっくりとお互いの顔を寄せ…
『すごく久しぶりだ』ジェイミーが呟く。

クレアの頬に涙が伝う。







存在を確かめ合うような長い口づけ。


お互いに深いため息をついて離れる
額を寄せたまま
たまらなくジェイミーが

『何度も君に会った
君が現れたんだ 俺の夢の中に

熱でうなされた時も
孤独で死を覚悟した時も
会いたい時は いつも
ほほえんでた

顔の周りに髪を波たたせて
触れはぜずに…』


『もう触れられる』
『怖がらないで』とクレア。

頷くジェイミー。
『もう一緒だ』

たまらずに口づけを交わす2人。



Outlander | Season 3, Episode 6 Clip: Two of Us Now | STARZ

<STARZさんよりお借りしました>



と、その時、『辞めます!』
大きな声がして、パッと離れる2人。

見上げると彼のジョーディの姿が…


『ふしだらなカトリック教徒に仕える気はありません!』
不快感を表すジョーディ。
正午の鐘の音が聞こえてきて…

昼前から店でそこまでするのはやり過ぎだ。と
天を仰ぎ、怒って店から出て行ってしまう。




2人は、顔を合わせて吹き出す。
すっかり誤解させてしまったと
『後でちゃんと説明する… 何と説明すれば?』
困惑気味のジェイミー。
笑って『替えのパンツは?』とクレア。

我に返って、ジェイミーは奥の部屋へと
振り向いて、
『一緒に行こう、ふしだらか?』とクレアに手を差し出す。

手を繋いで、奥へ進む。


ズボンを履いて、クレアを見つめる。
『また会えて嬉しいよ、クレア』とジェイミー。

『諦めて…』

そして大切なことに気づいた彼は、真剣な面持ちで
『子供は?』

クレアは、微笑み、隠しポケットから、写真を取り出す。

『娘の姿を見て』

『娘か…』
はっ
『俺たちの娘か…?』頷くクレア。


ジェイミーは『彼女は…』涙をこらえながら、
『知っているのか?』
自分が父親ということを?

伝えたとクレアは、写真をジェイミーに手渡す。


写真に興味を示すジェイミー。
クレアは写真がどういうものかを説明する。

ーーーそして、
じっくり見るにはこれがいると
ジェイミーは、老眼鏡を取り出す。
『昔はタカのような目をしていたんだが』
恥ずかしげにメガネを掛ける。

『今もステキよ』
『年寄りみたいだろ?』


クレアは、
別れた時と変わらぬ姿で会いたくて
白髪を染めてきたと告げると

『時間は関係ない』

クレアの頬に触れて
『君はいつまでも美しい』とジェイミー。



『それでは、娘と対面しよう』

クレアに抱かれる産まれたてのブリアナ。
食い入るように写真を見つめる。

そんなジェイミーを見つめるクレア。


彼は、ベットに座り込み、また写真をじっと見つめる。

『名前は?』
目を瞑りクレアの答えを待つ。

『ブリアナよ』
はっ!と瞼を開け『ブリアナ』その名を声に出す。


ほほえんで、『女の子に付ける名か?』
『いい名だわ、美しくて…お父様のブライアンにちなんだのよ』

『ブリアナか』

写真を掲げて『きれいだ』とジェイミー。


そして、ブリアナがどんな子だったかと聞く。
『初めて口にした言葉は?』
『犬よ』次は『嫌』だった。


『眠りながらほほえむのは あなたと同じ』
『髪も赤毛よ』

『姉と同じだ フェイスと』
『そうね』頷くクレア。
フェイスに思いを馳せる2人。


次の一枚は、ブリアナ7歳の時。
クレアが医大を卒業した時の記念の写真だ。
『君が医者?』
『外科医よ』
『昔から実践を積んでたものな』

一枚一枚クレアが説明をして、
ジェイミーはじっくりと娘の写真を見ていく。

ビキニ姿のブリアナがボーイフレンドと写っているのを見て
『クライスト!何てことだ』と眼鏡を外す。
『こんな格好で泳ぐのか?しかも男と!』
その時代ではそれが一般的よとクレア。

最後の1枚を見つめていたジェイミーは、
段々と神妙な顔つきになり、
クレアに写真を渡すと無言で立ち上がる。
その彼の様子に
ビキニが気に食わなくて怒っているのか?と
尋ねるクレアだったが、
ジェイミーは、暖炉に向かい
『君に話しておくことがある』と包みを手にして振り返る。

『息子がいるんだ』
『ウィリーだ』

『ジェニーにも言ってない』

暖炉の前の椅子に座り、
イングランドにいた時にダンセーニ家に仕えていた時のことだ。
ウィリーには自分の子と言えなかった
父なし子だ
幼い頃別れてから会っていないと告げる。

包みを開きながら、老眼鏡を掛けると見つめて

『姿が見れるのは、肖像画だけ』

クレアに向かって、それを差し出す。

受け取ったクレア、
布に丁寧に包まれていた肖像画には、
幼い少年の姿が描かれていた。

恐る恐るクレアは、『愛した人との子?』尋ねる。
否定するジェイミー。

お産で死んだ彼女は、自分が殺したようなもの
愛していもいなかったのだから、罪は大きいと。


ウィリーはどんな子?
クレアが聞くと、
ジェイミーは、嬉しそうに次々と彼のことを話す。
甘ったれで行儀が悪い
ーーー可愛くて活発でたくましい

『あなたの子ね。』
『俺の子だ』

ジェイミーに肖像画を返す。


『わかってた
あなたは新たな人生を歩んでいるって』

その言葉にジェイミーの表情が変わる。
言い淀むようなぎこちない様子。

そして、意を決したように
『フランクと別れてここへ来たのか?』

いいえ、彼は数年前に死んだ

だが、戻ってきた君を受け入れたんだろう?

ジェイミーのことは全て話したとそして封印した。
フランクは苦しんでいた。
けれど、ブリアナを愛していたから、一緒にいた。
と告げるクレア。


フランクと一緒にいて幸せだったか?

『ブリアナを育てる意味ではね。いい父親だった。』
寂してげに微笑む。



しまった!すっかり忘れていた
1時に酒場で約束があったと急に慌てるジェイミー。

ブーツを履きながら、『君も行くか?』
『止められてもついて行く』
笑顔で答えるクレア。






街を歩きながら、クレアは、ジェイミーに
カローデン後のボニー・プリンス・チャーリーの顚末を
話して聞かせる。

ふと足を止めてジェイミーが『クレア』と目線で促す。

その先には、『ミレディ?』驚き顔の青年が声を掛ける。


クレアは、青年に昔の面影を見出し…
『ファーガス?』


『お戻りに?』クレアに近寄って来る。
『ファーガス!』

『奇跡だ!』
そう言って、ファーガスは、クレアに抱きつく。

ひっしと抱きしめ合う2人。

顔をよく見せてと彼の頬を両手で包み込むクレア。
『カッコよくなって』
『あぁ、そうなんだ』
屈託無い笑顔。

興奮して落ち着かない様子のファーガス。
『本物なの?!』手を握り合う、
ーーーが、
違和感を感じて固まるクレア。

ファーガスの左手は、硬い義手だった。
手を見つめて『一体何が?』
『赤軍服との戦いで失った』とファーガス。
『勇敢だった』とジェイミー。

どこにいたの?死んだものと思っていたと問う
ファーガス。

クレアは苦し紛れに
カローデンで皆、死んだと思い、
反逆者の妻だからラリーブロッホに戻れず
アメリカへ渡ったと告げる。

ファーガスは、
信じられないという眼差しでクレアを見つめる
嬉しさと喜びと…

そして、
『ウィロビーのことで話がある』
ジェイミーに切り返す。

『失礼します ミレディ』
そう言って、またクレアを抱きしめるファーガス。

ジェイミーとファーガスは連れ立って歩き出す。





クレアから距離を置いてから、
ファーガスがジェイミーに尋ねる。

『奥様は、ご主人様と暮らすの?』
『分からないがそうなってほしい』

露店の女性と話をするクレアの姿を見つめるファーガス。


『でも…』不安そうなファーガス。

『あぁ…考える余裕がなかった』

『クレアが戻ったことでどうなるのか?
ネット・ガウアンに法的なことを聞かねば』
頷くファーガス。

『それで、ウェロビーは?』
『また飲んでる』



2人の姿を離れた所から見つめるクレア。





ジェイミーは、ファーガスに指示をして
クレアの方へ戻って来る。



『ファーガスを驚かせたわね。説明も苦し紛れだった』
『君は事実を言った、アメリカにいただろ』

『200年先のアメリカとは言わなかった』
「小さな罪だ』

そうして、連れ立って、<世界の果て〜ワールズエンド>へ。




店内では、小さいと男が女性と言い争いをしてた。
女性に突き飛ばされた男が床に倒れる。

『あれがウィロビー?』

ジェイミーがウィロビーを首根っこを摘み上げ
どうしたのか聞くと
女性が『なめられた!』と
『ヒジをなめるだけと言ったのになめたの お金もくれない』
と喧嘩越し。

ジェイミーは、仕方ないと『払うよ』とウィロビーに代わって
全額代金を支払う。



クレアは、ウィロビーに挨拶する。
『私は、クレア・ランダ…  『マルコム』
クレアを最後まで言うのをジェイミーが遮る。

そして、『俺の妻だ』と彼に紹介する。

そして、用事が済むまで待っていてくれと奥へ行く。




『イー・ティエン・チョウ』
クレアは、”天にもたれる”と言う意味のウィロビーの本名を聞く。

素敵な名前だとクレアは言うが、
卑猥なゲール語に響きが似てるらしく
ジェイミーが”ウィロビー”と名付けたらしい。



酒場の奥では、ジェイミーが待ち合わせの男と会っていた。
『下品な店で会うのは趣味じゃない』
男は、待たされて不機嫌のようだ。
そんなの関係ないと返事をするジェイミーに
『下品な男も趣味じゃない』



お金の入った袋を男に投げ渡すと
軽いと不服を口にする。

『ハイストリート以外にも手を広げていると聞いたぞ。
アブローズやダンディにな そうならばもっともらわねば』
男が詰め寄る。

男と決められた量しか売らない。

ジェイミーの言葉は信用できないと
次からは、今より25%多い額を払ってもらうと男が言う。

商売は広げてないと断るジェイミー。

それはどうかな?
去り際のジェイミーの後ろ姿に声を描ける男。





ウィロビーは、クレアにジェイミーと出会った経緯を話している。
彼は命の恩人だ。

戻ってきたジェイミーが『行くぞ サセナッフ』声を掛ける。

ウィロビーが中国から密航して来た話を聞いていたとクレア。
着いた時は、餓死寸前だったのをあなたに救われたと

ウィロビーに興味を持ったとジェイミー。

またお会いしたいわと
中国語で挨拶するウィロビー
意味を聞くとジェイミーが”高潔な夫人だ”と訳して
クレアは、ジェイミーが中国語が分かるのを驚く。

『ありがとう、イー・ティエン・チョウ』

クレアとジェイミーは店を後にする。





ジェイミーがクレアを案内した先は、娼館だった。
娼館の女主人が迎える
『ムッシュー・マルコム』
『マダム・ジャンヌ』挨拶を交わす2人。

ジェイミーの後ろにいたクレアに気づいたマダムは、
彼と話をしようと促がすが、
『その前に妻を紹介させてくれ』と『マルコム夫人だ』
とクレアに顔を向ける。

困惑顔のマダム・ジャンヌ『あなたの奥様?』

『なぜ連れて来たの?』
マダムは、クレアのことを快く思っていないらしい。

クレアは、部屋の様子を伺う。
…裸の男女が絡み合う達がそこかしこに…


『ボンソワ・マダム(今晩は、奥様)』
『アンシャンテ(初めまして)』フランス語で返すクレア。
微笑むマダム。


マダムに自分の部屋で一晩過ごせるか聞くと
もちろんとマダム、
使用人のポーリーンにあれこれ指示する。






部屋に入るとジェイミーは、
『贅沢じゃないけがくつろげる』とコートを脱ぎ始める。
クレアは、部屋を見渡し困惑した様子を隠せない。

ジェイミーが上着を脱ぐように言うと
クレアは、戸惑いつつ、上着を脱ぎながら
『娼館暮らし?』と尋ねる。
あぁとジェイミー。

君をこんな所へと謝るジェイミー。
食事は出来るし、店で寝るより快適だと

部屋をゆっくりと歩きながら見渡すクレア

女性の喘ぎ声が壁越しに聞こえてくる。


『やはりここじゃマズかったか 出よう』とジェイミーが言うと
つかさずクレアが『なぜ?…娼館に部屋が?』
『上客だから特別扱いなの?』

『違う。 俺はマダムの客じゃない。マダムが俺の客だ』
と強く否定するジェイミー。

まだ納得のいかない表情のクレアにジェイミーは、
仕事で遅くまで出歩くからここに部屋があると便利だと説明する。

『なるほどね』
まだ居心地悪そうにするクレア。

そんな彼女にジェイミーが真剣な面持ちで語りかける。

『サセナッフ…なぜ戻って来た?』
クレアを見つめる。

クレアはジェイミーに向き合い。
『なぜだと思うの?』

『分からない』とジェイミー。

『君は俺の子供の母親だ』ゆっくりとクレアに近づき

『魂を捧げたいと思う』
『だが俺と添い遂げる気は? 娘の話をしに来ただけか?』

戻ったのはあなたが生きていると知ったからとクレア。



クレアから目を離さずに
『死にたかった…死のうとした』

そう言って、
ジェイミーがベットに座ると
クレアになぜ自分が生きてここにいると分かったのか尋ねる。

クレアは、ロジャー=若い歴史家の助けを借りたと
A・マルコムならあなただと賭けてみたと伝える。

『それで戻った?』頷くクレア。


はっとジェイミーの表情が変わり、
『だが、やはり…分からない』と立ち上がる。

『何か言いたいことが?…それなら…分かってる』
言い出しにくそうにクレアは下を向きながら、
『あなたには今の生活があって、別の誰かと…』


『俺はずっと君を求めてきた…だが俺も変わった
俺たちは…あの頃ほど互いを知らない』

『帰ってほしい?』

『そうじゃない』
クレアに一歩近づき『だが教えてくれ』

『俺が欲しいのか?』

クレアは息を漏らして、ジェイミーに歩み寄り
『どんなに変わってようと 欲しいわ』

『あなたが欲しい』

クレアの潤んだ瞳には強い意志と欲望が見える
頷くジェイミー

『あなたは?今の私を知らない ひどい人間になってるかも』

お互いの顔が近づいて行く…

クレアがジェイミーの胸に手を滑らせる
『そうかもなしれない だがサセナッフ…それでもいい』

『私もよ』
唇を合わせる2人…







Outlander | Season 3, Episode 6 Clip: Do You Want Me? | STARZ

<STARZさんよりお借りしました>


ドンドンドンドン!!!

扉を叩く音に2人は離れる。


『お夕食です』
ポーリーンが夕食を持って来る。







ワインで乾杯をして夕食をとる。
お互いを強く意識しあう2人。

時間を掛けて
食事も お互いのことも堪能した
共に過ごした頃の思い出を語ることから始め
離れていた時間を埋めて言った
分かったのは
かつて1つだった頃の2人と変らないということ
また1つになれる
最後に お互いが考えていたのは同じこと
他にはありえなかった


葡萄に手を伸ばしたクレアの手をジェイミーが握る。

『一緒に…ベットへ?』
『ええ』




初夜の時のように向き合ってお互いの服を脱がせる
ベスト クラヴァット…
視線を合わせ、時に微笑みながら
ゆっくりとゆっくりと…

この時を堪能するように
その時を怖れながら…

クレアが髪をほどくと彼女の巻き毛が宙に遊ぶ
それを愛おしげに触れるジェイミー。


クレアの下着に紐がないと気づくジェイミー。
ジッパーと言い、下に引っ張ればいいと彼女が教えると
興味深げに下に下げて驚いて微笑む。

シュミーズの紐を解いて、肩から滑り落とす。

クレアの裸を見つめ、息を呑むジェイミー。


彼の視線に恥ずかしがり自分を両手で抱きしめながら
『何か言ってよ』とクレア。

目を潤ませながらジェイミーは
『驚いた…クレア…君ほど美しい人はいない』

クレアは、笑って、『本当に目が悪いのね』


ーーーそして、『あなたを見せて』と
ジェイミーのシャツに手を伸ばす。

自らシャツを脱ぐと背中の傷が露わになる。


彼を見つめながら、
震える声で『あなたも怖い?』と尋ねる。
『怖いんだろうな』


『結婚式の日の夜のことを覚えてる?』
裸で向き合いながら、クレアが言う
『お互い 怖かった』

ジェイミーの手を取り
『あなたは触れていれば怖くないと』

両手を胸の間で絡ませる2人

『結婚した時、君が立っている姿を見て…
白い服を着た君は とても美しかった

俺は早く…裸の君と横たわりたかった』


クレアは両手をジェイミーの腕から肩に滑らせる

『私が欲しい?』

『あぁ、もちろんだ』

口づけを交わし抱き絞め求め合う2人。



そのままベットに倒れ込み
ジェイミーがクレアに覆い被さる…

ガッツ!!!

鈍い音がして体を離す
『大丈夫か?』
ジェイミーの額がクレアの鼻にぶつかった。

『鼻が折れたかも』
鼻をつまんで痛がるクレア。
笑うジェイミー『折れてない』
『折れたら嫌な音がして 鼻血が出る』

大丈夫だと言って、クレアの鼻にキスをする。
そして、唇に
何度もキスをして…

クレアの体をずらそうとして勢いでまぶつけそうなり
『ごめん!』とジェイミー。
思わず吹き出すクレア。お互いに微笑む。
ーーー真顔に戻って
ジェイミーがクレアの胸に顔を埋め優しく口付ける


お互いに体を絡ませる。
クレアの身体を貪るジェイミー。

そんな彼の顔を両手で包み動きを止めて
クレアは『欲しいの 激しくして』見つめる。
ジェイミーがそれに応える。

『キスしたいサセナッフ』

20年間思い焦がれた相手を
身体で感じ、時に見つめ合いながら欲望を解き放つ。

『あぁ、クレア… あぁ、クレア…』


ジェイミーが果てると
クレアは、彼の背中の傷に手を這わせる。
彼もクレアの体を触れる。

触れることが嬉しくて愛おしくて…

見つめ合い喜びに微笑み、そっと唇を合わせる。




『君の胸は象牙のようだ』
余韻に浸りながら、ジェイミーはクレアの胸に触れる。

『不思議だよ また君に触れてる
君のこの肌 まるでベルベットだ
それに この美しい体の線』

『君を見ていると 触れずにいられない 
求めずにいられない』

触れ合う身体と身体…

『そう感じてた?初めての時も』
『ずっとそう感じてる』


クレアはジェイミーの胸に頭を置き
『自電車に乗るのと同じね』
『前より胸毛が増えたみたい 知ってた?』
『いいや 数えてない』

『自転車って何だ?』
ジェイミーの顔を見て笑う。
『一度覚えたことは忘れないって話よ』
『忘れるわけない 練習不足かもしれないが 技は衰えてないだろ』

壁の向こうから女性の高い声が聞こえる

『やはり失敗だった』
『いいのよ でも正直言うとあなたと娼館で過ごすなんて思いもしなかった』

『俺は、聖人じゃないが 娼婦の斡旋人でもない』
『よかった』
そう言って口付ける。

『じゃ、どんな仕事をしてるか教えて
それとも試しに私がいかがわしい仕事を挙げてみる?』
『第1候補は?』
クレアに軽くキスして体を起こす。

『印刷屋は仮の姿』
『なぜだ?』
『体が引き締まってる』
『40代の男性はお腹の周りに肉がつくものよ』
お腹にキスをしながらそうクレアが言う。
『でもあなたは違う』

クレアの巻き毛を弄るながら
『それは食事のせいだ 酒場の食事は栄養がない』

『君はちゃんと食ってるらしいな』
クレアのお尻をパン!と叩いてジェイミーは立ち上がる。
『話をそらさないで』

ジェイミーの裸を惚れ惚れ眺めながら
『印刷だけじゃそんな筋肉はつかない』

テーブルの食べ物を口に入れてワイングラスを手にする。
『経験があるのか?』否定するクレア。

『もしかして追いはぎでも始めた?』

ジェイミーは椅子に座って
『外れだ』葡萄をクレアに向かって放る

身代金狙いの誘拐?
ケチな泥棒?
海賊はないわね まさか船酔いを克服した?

別れた時あなたは反逆者だった
でもそれだけじゃ生計は立てられない

クレアの推測は続く。


今でも反逆者だが最近は罪に問われてない

「最近は?』

反乱の後、反逆罪で捕まって数年間 牢屋に入れられた
でも過去のことだとジェイミー。

『知ってるわ』とクレア。
『いろいろと』

?という顔のジェイミー。微笑むクレア。

『それで今は何をして稼いでるの?』
もったいぶらないでってせがむクレア。

テーブルに両手を置いて『俺は…印刷屋だ』
呆れて笑いベットに転げるになるクレア。『それに反逆者?』

剣や短剣で戦ってきたがイングランドに奪われた
今は出版が俺に与えられた武器だ

ーーーそう言って、
ワイングラスと葡萄の皿を手にベットに戻ってくる。

『この2年の間に扇動行為で6回も捕まった』
ジェイミーの側に寄ってくるクレア。

彼がベットに腰掛け『それに店も差し押さえられた』
葡萄をクレアの口へ入れる『2回もだ』
『だが何も証拠は挙がらなかった』
『もし証拠が挙がったらどうなるの?』
ジェイミーの腕を指先でいじりながら
『縛り首だ』
あぁん?ふふふ笑うクレア。『安心したわ』







『警告したろ』『そうね』
『帰りたいか?』
体を起こしてジェイミーの顔に近づける
『1度愛し合えば気が済むと思った?』そう言って口付ける。

『一緒に生きたいの』

『言葉にできない 
今日 君に触れた時の気持ちを 本物の君だ』
口付けようとするクレア、すっと顔を離して見つめるジェイミー
『また君と出会って 失ったら…』
『失わない』口づけて互いの鼻をすり合わせる。

『誰かとふしだらなことをしない限り』

一瞬、硬直するジィエミー。
『どうかした?』
『その…』
『まだ私に話していないことがあるの?』
『それが…扇動的な冊子を作るだけじゃ稼げない』
そう言って軽くクレアにキスする。
体を横にして『そうだと思った』とクレア。
『それで副業は何?』

グラスを片手に『密輸をしてる』とジェイミー。
『何の密輸?』

ウィスキー、コニャック、ブランデー
フランスのワインも少し

『それで分かったわ、なぜマダムが客か』
『いい関係だ』

フランスから荷が来たら、娼館の地下に運び入れ
一部をマダムに売り、後は出荷まで保管してもらっていると。

『その取り決めに含まれてるのは…

『君が考えていることは分かるが 違う』

『心が読めるの?』

ジェイミーがクレアに惹きつけられるように
少しずつ顔が近づいて行く

『体の関係も取引の一部だと思ってるんだろ?』

『私には関係ないけど』

『関係ある?』

『あぁ』

『そうか?』

口付ける…
ジェイミーがクレアに置い被さり…

『それでマダムとは…?』
吐息を漏らすように『寝てない』とジェイミー。




横に向かい合いながら交わる2人。
体をゆっくりと揺らしながら、見つめ合う。

語らうこともなく吐息だけが漏れる
絡み合い一時も目を離さない…離せない…

互いの体に手を這わせ…時に爪後を残しながら…



微睡みの中でクレアはジェイミーの体を触れている。
片足を立てた内ふと太ももに走るみみず腫れのような傷跡を見つける。
それに指先を這わせながら、『これは?』とクレア。
『カローデンで』

体勢を変えジェイミーに顔を合わせ
『もう2度と離れない』
『仕方なかった 赤ん坊のために』

『君は立派な母親だ 分かってる』クレアの額に口付ける。
『俺に子を授けてくれた その子は生きてる 無事に
だから ずっと生き続ける 俺たちも』
そう言って、また額に優しく口付ける。
ジェイミーの顎の下に頭を寄せる、抱きしめられるクレア。
目には涙が光っていた。
ーーーそして、すっと瞼を閉じる。




眠るクレアを愛おしげに見つめるジェイミー。
クレアは、ふん〜〜〜〜〜んと寝返りを打って目を開けると
ジェイミーと目が合う。
ふふふと微笑むクレア。
ジェイミーの頬に触れ、
『幻じゃないのね』輪郭を指先でなぞる。

『幽霊かもな』
『何時間でも君を見てられる』

『どこが変わったか どこが同じままか』
『この髪…』とクレアの髪に触れ

『モ・ニアン・ダウン…覚えてるか?』
『”茶色の髪の女”』
笑って、
『そうだった!』と言ってクレアは自分の髪に触れる。

お互いの手のひらを合わせながら
『昔 私たちの間に何があるのか聞いたわね』
合わせた手を見ながらクレアが言う。
『覚えてる』

『触れても横になっても…感じるもの』
手を振れ合わせながら
『何か分からなかった…』
『俺もだ』
ジェイミーを見て『今も分からない』とクレア。
『だが存在してる』
笑顔で頷くクレア。
手を握りしめたままて口付をする。

『女とベットで笑うことは もうないと思った サセナッフ』

『欲望のまま 獣のように求めるだけだと』
『獣のように求めて来たの?』

『クレア…』
体を起こしながら、ジェイミーが深刻そうに『俺は…』
何かを言おうとする彼を遮り、
『いいの 今言わなくても』『いいのか?』
ジェイミーの胸にキスをするクレア。

『1つだけ聞かせて』彼の胸に頭を寄せて
『あなたは誰かと恋に落ちた? 私が去った後…』
『いいや』
クレアは顔を上げる。
ジェイミーは彼女の顎に手を置き言い聞かせるように
『サセナッフ 愛した女は君だけだ』

そうして深く口づけ…再び体を絡ませる

その時、
ドンドンドンドン!!!!

はっと!するクレア。動きを止めようとしないジェイミー。

扉を叩く音がして『朝食です、マルコムさん』
ポーリーンの声がする。

『悪いが後にしてくれ』
『食べたくないの?』
クレアの胸に口づけて
「食べるよ』口角を上げるジェイミー。
そして、頭を下げていく…。




クレアが目を覚ますとジェイミーが身支度をしていた。
『どこへ行くの?』

『寝ててくれ サセナッフ。用事を済ませてくる』とジェイミー。』
『君を一人にしたくないが仕方ない』

笑顔でベットの上で彼の姿を追うクレア。

『覚えておけ 君はここではマルコム夫人だ フレイザーじゃない』
敬礼をしながら『了解よ』おどけてみせる。

『戻るまで待てるか?』
『どこにも行けない 脚がジェローで』『ジェロー?』
かがんでクレアに長めのキスをする。

『早く帰って来て ソルジャー』




シュミーズ姿でクレアがテーブルの食べ物をつまんでいると
コンコンコン!部屋の扉が叩かれる。
『ジェイミー?』

扉が開かれると少年が顔を出した。
『失礼、マダム』

怪訝そうな顔をして
『マルコム氏の連れの方?』
『そんな所ね』

『あなたは?』
『イアン・マーレイです。彼が留守なら失礼します』

『待って!』とクレアはストールを巻き彼を呼び入れる。


『マーレイと言った?ジェニーとイアンの息子?』
『ええ』ますます不信そうな少年。


『なぜ?』と『ご両親を知っているの』とクレア。
『私は叔父さんの…』
『今いくつ?』
『16歳ですが ここがどんな場所かは知ってる 気に障ったら失礼』

『いいのよ』
『会えて嬉しいわ イアン、私は…』 微笑むイアン。
『…叔母のクレアよ』

『でもーーー』イアンは、眉間に眉を寄せて『死んだって』

クレアは、笑い声を上げて『生きてるわ』

『ラリーブロッホでは魔女だと噂されてた ”白い婦人”とか』
おう!とクレア。

『妖精とか…あなたが妖精の世界に戻ったから叔父さんは1人で帰ってきた』
『本当に…妖精の丘に?』
笑って『いいえ』
『植民地にいたの カローデンでジェイミーが死んだと思って』

はぁんとイアン。
『叔父さんの元に戻ってきたの?』
『そうよ』

『会えて うしかったですクレアさん 叔父さんに僕が来たと伝えて』
『分かった』とクレア。

複雑な笑顔で帰って行くイアン。





階段を降りて行くと娼婦たちがテーブルを囲んで食事をしていた
クレアは呼び止められ食事に誘われる。

どうやら年の行った新人の娼婦を勘違いされているらしい。
名前を聞かれ食べ物をすすめられる。
『大変な客だった?』『首の所が赤い』
『歩き方で痛いって分かった』と心配される。
赤くなるクレアに『うぶなのね』とからかう。

痛みをや和らげ方や避妊の方法を新人クレアに伝授する娼婦たち。

そこへ客がやって来たようだ。

クレアに任せましょうと周りが言って彼女は、食事の手が止まる。

そこへマダムが姿を現して、クレアの姿を見て驚く。
『奥様何をしてるんです???』
『食事よ』
『お部屋に朝食は?』
『それが…』言い淀むクレア。
呆れ顔のマダム。
『失礼しました。メイドには罰を与えておきます。』
『いいのよ、話せて楽しかった』
顔お見合わせる娼婦たち

『どうぞお部屋へ食事を運ばせますから』
『十分食べたわ ありがとう 勉強になった』とクレア。




部屋の扉を開けると荒らされた様子で物が床に散らばっていた
恐る恐る入ると背後に男が立っていて驚き後ずさる。
『誰なの?』
扉を閉められ『知らなくていい』
『出てって』
『娼婦が偉そうに』
『探し物を終えたら 稼がせてやる ベットにいろ』

『勘違いしてるようね ここは夫の部屋よ!』
ふん!と鼻で笑い『夫だと?』
『それなら帳簿の在りかを教えてくれ
知らないわ
『犯されたら思い出すか?』
『出てって!!!』

アァァ〜〜〜〜!!!クレアの叫び声。



















次回予告
↓↓↓
Outlander | Season 3, Episode 7 Preview | STARZ

<STARZさんよりお借りしました>








*****************










もうなんだか見過ぎてお腹いっぱい。

感想も色々思っていたけれど吹っ飛びました(笑)
いいものはイイ!!!


キャット、サムさんの演技にやられっぱなし!!!

感動したものは、もう言葉もありません!!!









ーーーーと言っても
せっかく何度も見たので、
その都度、ちょいちょい打刻したのを無にするのは勿体無いので、
そのままUPします。

話が前後するのはご了承下さいませ。





冒頭から、いつもと違うパターンで
<今までのあらすじが流れてから、オープニング、
が、今回は、あらすじの後、本編が始まります。>
いかにこの回がスペシャルなのかが分かります

それがまたドキドキさせられる〜
ファン心を分かってらっしゃる!

そして、5話の終わりでは、クレア目線だったのが、
6話はジェイミー目線
で、ジェイミーが倒れた所で、オープニングが始まるのです!!!
う〜〜〜〜〜!!!
演出が憎い!!!



プリントショップ
原作で想像していたよりも規模が大きくって、素敵過ぎ(笑)
さすがです

ちゃんと、印刷作業している所も見せてくれて、
当時は、こんな感じで印刷していたのかと興味津々。
きっとスタッフがまた歴史の資料を調べて、
サムさんは、ちゃんと指導受けて演じてたんでしょうねぇ。

そして、
オープニングの最後の所の凝りようったら!
ライターのマシューさんと
監督のノーマさん?の名が刷られた紙に活字が!!!
さすがのセンスと遊び心にヤラれてしまいます。

くらくら〜〜〜




ええ?!って
今後どうなるってのって言うセリフがありましたが、
ほぼ原作通りのあらすじとお気に入りのセルフはそのままで



意外だったのは、ジェイミー=サムさんの演技。
原作では、2人共に涙涙の再会だったので、
どうなるのかな?と思っていたら、
ドラマでは意外とサラリとしていましたね。

冷静なのか?と思いきやそうではないんですよねぇ。

繰り返し見て行くうちに
きっと20年も離れていれば、
そんな態度や表情になるんだろうなって思えて来て、
クレアや娘に対しての解釈が、妙にしっくり感じて…
多くを語らずとも彼の感情が滲み出てくる。

そして何よりも、その難しい表現を
サムさんは、彼なりに考え抜いて演じてたであろう、
複雑で微妙な心情を見事に演じてくれて、
作品にリアル感をもたらしました

老眼鏡も妙に素敵
サムさん似合いますよね

キャットの演技も相変わらずの安定感で…
どの表現も素敵


やっと、やっと2人が一緒の場面を観ることができました!
長かったなぁ〜〜〜〜。
待ちくたびれましたよ。

こっちもドキドキしちゃうよ(笑)

そして、改めて、2人の相性の良さ
会話のテンポ、間の良さを見せつけられて、
あぁ〜なんて楽しいのかしら、
ときめいちゃいます




シーズン1の6話の再現のような初々しい感じで始まり、
お互いを確かめ合ってからは、
視線を絡め合わせて…
これが幻じゃないのね?
現実なのね?
目を瞑ったら消えていなくないよね?って。
クレアがジェイミーが本当に愛おしくって。
どれだけお互いをお求めていたのか?
切なくなってしまいます。

どのセリフも胸を締め付ける。


再会のあのぎこちない感じ
お互いがその場に存在するそれだけで
畏れている感じ?
声が震えて…
溢れ出す感情、
20年間の焦がれた思いが一気に噴き出して
持て余している感じが…
2人の緊張感と
嬉しさと恥じらいと怖さといろんな感情の複雑な心境。
ずっとドキドキしっぱなしでした。

もうもう震えた

とにかく2人一緒の画面が神々しい(笑)
スパークするなぁ〜。


表情一つ一つに目が離せない

2人が向かい合って食事するシーンなんて
セックスシーンばり?
いやそれよりもエロくてドキドキでした。
クレアもジェイミーも目で誘ってるんだもの

ベットシーンでも2人の手の動きも良かった
クレアがジェイミーの腕や胸や至る所を触れたり、
ジェイミーもクレアの髪を腕をと細かい演技が良かったです。
触れられる喜びが伝わってくる。



原作を読んでいて
そんな細かい表情までは想像して読んでなかったもんなぁ〜
と思うのだが?どうだっけ???

だから目の前で繰り広げられちゃって、
ひゃ〜〜〜〜〜っ
舞い上がっちゃって大変でした

シーズン1を原作読んで見たら大変だったろうな。
ドラマが先で良かった(笑)



ただ悲しいかなPCで見ていると画面が照明に反射して
細部がちゃんと見れない。画面を明かりを調整しても
画面が暗かったり、角度を変えても自分が写り込んでしまったりで
キャストの細かい表情が見れないシーンがあって…
これは、なんとかしたい





驚きのセリフは、
ジェイミーが息子ウィリーの存在をクレアに話したこと。
以外にあっさりと告白しています。
原作では長く秘密にしていたんですがねぇ。
これは、どうなの?!
どうなっちゃうの?!
何故、ここで告させたのか知りたい。

それよりももう一つの問題の方が重要視されているみたいです。
ドキドキ。




キャラクターについて。

ジョーディ
ちょい役のはずが、なんだかえらい存在感。
キャラクターが強烈です。
今後も絡んで来そうな予感???
もう出番ないか


ウィロビー
やはり自分の思い描いていたイメージが違うよ〜〜〜〜。

でも原作でもはっきりとしたイメージがあった訳ではなく
脳内映像が、何故か漫画だったんですよ(笑)
なので実際にそのイメージの人がいるのかと言うと
おそらくいらっしゃらないでしょう
今後を期待しましょう。



大人ファーガス
いや〜〜〜〜カッコイイでしょう
セザールさんの演技って、可愛いのよね。
でも欲を言えば、もっとミレディ!!!と
原作みたいに大げさに再会して欲しかった(笑)
こちらもあっさり再会だったものなぁ。

再会のシーンの
後ろにいるサムさんの演技にも注目ですね



ヤング・イアン
思っていたよりもハンサムだった
一瞬、ジェーディかと思っちゃった(笑)
いい表情しますねぇ〜。
キャット=クレアとも相性が良さそうだし
これからが楽しみ。

ヤング・イアンとの出会いも原作と異なります。
原作では、クレアを娼婦と間違えたまま
叔母とクレアが告げる前に出て言っちゃうんですよね。
やきもきした〜。
ドラマではすんなりな感じで今後の展開を考慮して、
変えたのでしょうね。




あぁ〜〜〜〜とりあえずは、2人が再会出来たのでほっ
落ち着くのはちょっと先かなぁ〜〜〜(笑)








6話解説
↓↓↓
Outlander | Inside the World of Outlander: Season 3, Episode 6 | STARZ

<STARZさんよりお借りしました>




今後の2人の行く末は?前途多難?!
↓↓↓
Outlander | The Reunion | STARZ

<STARZさんよりお借りしました>












ドラマ:『Outlander ~アウトランダー~』season3:#5話

2017-11-13 | Outlander season3/story


今回もギリギリにUPする事が出来た

つい本編をじっくり観ちゃうので、進まない(笑)
繰り返し観る事で、じわじわと感動が染み渡る。
病みつきになるんですよねぇ。

今回は、やっと2週間ぶりに0時に視聴出来ました!
次の日が仕事休みだったら良かったのにと毎週思う。



特に今週は!
ーーーーと、いうか明日は!!!!



















* ネタばれ注意 *


<誤字脱字、ご了承下さいませ









episode305
FREEDOM&WHISKY
自由とウィスキー




”1948年ブリアナの初めてのクリスマス”
ハートのオーナメントに書く。







1968年12月ボストン。
手術を行っているクレア&ジョー。

クレアは、強い意志、的確な判断と手際の良さで
ジョーを感心させる。


<画像(以下全て)出典元:http://www.farfarawaysite.com/





ハーバード大学
歴史の授業を受けるブリアナ。
ロングフェロー『ポール・リビアの騎行』の詩を引用していた。

授業は上の空で、ノートに建築物を描いている。

ふと先生の語っている言葉に手を止める。
「歴史の英雄の話は偽り。
 真の英雄が歴史から姿を消したのは、ロングフェローのせい。』

クルスマス休暇の後は、
『創作物がいかに歴史を書き換えるか検証する』
と授業を終わらせる。

生徒たちが教室を出て行くがブリアナは先生に呼び止められる。




『落第するぞ』
全学期は優秀だった成績が今や他の教科も全て同じ状態。
何があったのか?と
フランクの友人だった先生は、彼女を心配する。
『自分の能力のせい、ご心配なく』とブリアナ。






家に帰ると、そこは静まり返っていて。
居間のクリスマスツリーの飾り付けに
”1948年ブリアナの初めてのクリスマス”と書かれた
ハートのオーナメントを手に微笑む。
ふと振り返ると、いつも父フランクが座っていたソファー。

父を懐かしむように背もたれに手を滑らせ座り、
サイドテーブルに置かれた箱を開く。
彼が愛用していたパイプを取り出して、香りを嗅ぐ。

思い出の写真を手にして1枚ずつめくって行く。
父フランクの姿に涙がこみ上げる。








病院では、
クレアはデスクにあるブリアナの写真を見つめている。
『同じ表情だ』
ジョーは、クレアがスコットランドから戻った時と同じと
何があった?出会いでもあった?と聞く彼に
クレアは、かわそうとするが鋭いジョーに問い詰められる。
『男絡みだだけど、過去の人』

真剣なのかと問われ、
『この上なくね。』
ジョーが肝心な所を聞き出そうとすると
そこへ看護婦が現れ、話は遮断される。
家に帰ろうとするクレアに『続きが楽しみだ』とジョー。









ボストンの家の前にタクシーが止まる。

降りて来たのは、ロジャーだった。





玄関のベルと鳴らすと家の中からは喧嘩する声が
2度押すと
『何よ!』と勢いよくブリアナが出て来る。

ーーー見つめ合う2人

『ハッピークリスマス』とロジャー。


『お客さんよ』と家の中へ。
『ロジャー!』クレアが驚く、ケンカ中でぎこちない雰囲気。

驚いたけれど嬉しいわとクレアは、なぜこの町へ?と
急に悪い時に来たと謝るロジャー。
そんなことはないと彼と挨拶の抱擁を交わす。

2人の喧嘩の原因は、
ブリアナがハーバードを辞める、家を出ると
言い出したことだった。

『時間が必要なの!』
何も知らなかった頃には戻れない、
努力したけど無理だったと
迎えが来たブリアナは、家を出て行ってしまう。








ホテルに泊まると言うロジャーをクレアは引き止め、
夕飯を共にして、クリスマスについて語る。

牧師の義父が亡くなり、
グレアムさんのプティングもなく
独りだけのクリスマス。
新しいクルスマスの習慣を作るためアメリカへ来たのかもと
ロジャー。

ランダル家の習慣は、『クリスマス・キャロル』
毎年ブリアナが飽きるまで読み聞かせていたとクレア。

来たのはクリスマスのためだけ?
バレてます?とロジャー。

ブリアナがあの夏のことを話せるのはロジャーだけと
感謝する。






良いニュースがあるとロジャー。
『自分は、歴史家だから歴史を追う、しつこくね。』
と前置きをして…

『彼がいた』

1765年の雑誌にハイランドの酒の輸入自由化を訴えていると
その雑誌のコピーをクレアに見せる。

”自由とウィスキーは共に手を取って進む”

ジェイミーに教えたと言ったでしょう?

まだあると、記事の冒頭でも詩を引用していると

”騎士や名士たち 我らが町の代表者よ”

ロバート・バーンズの詩だった。
クレアは誰でも引用出来ると言うが、

1765年は、バーンズはまだ6歳。
この詩が書かれるのは21年後、
未来を知っている者しか引用出来ないとロジャー。

著者の名がないとまだ疑うクレアだったが、
『マルコムは彼のミドルネームでは?』
発行者に”アレグザンダー・マルコム”とあった。

『彼が本を?』
頷くロジャー。
1765年にエジンバラにいた。
時間が並行して流れてるのならば、ほんの1年前だ。

動揺を隠せない様子のクレア。

『なぜ勝手に調べたの?!』
『知りたいかと』
『いいえ!』がっかりするロジャー。

クレアは、『知らずにいたかった…』
20年前に過去への扉を閉ざした。
人生で最も辛い出来事だった。
彼がカローデンで死ななかったことで希望を持った。
けれどまた打ちのめされる。

ただの希望じゃない、彼の元へ行けるとロジャーは
クレアに歩み寄るが、

『ブリアナを残して?』
苦しんでいる娘を残しては行けない。見捨てて行けないと。
ロジャーにジェイミーのことを秘密にしてと言う。




夜、スコットランドの真珠を手にして思いに耽るクレア。







病院では、テーブルの上に骨が置かれていた。
ジョーの友人が意見を聞きたいと送って来たものだ。

彼は、『綺麗な女性だ』と箱から頭蓋骨を出して置く。
中年の成人女性、40代後半くらい。

クレアは、そっとその頭蓋骨を手して
『150年前の殺人事件の被害者?』

50年ずれているが鋭いなと驚くジョー。

友人は、人類学者で死因を尋ねて来たが
なぜ殺人だと?

わからないとクレア。

彼女は、カリブの洞窟で遺物と共に発見された。

首の骨を見たジョーは、
誰かが切れ味の悪い剣で首をはねようとした
彼女は、骨の特徴から白人だと判明する。

クレアは首筋に手をやりゾッとした様子。
奇妙な感じに骨に魅せられる。

骨は全てを語る。

『君もスコットランド人のことを語ったら?』と
以前の話を蒸し返すジョー。

『彼は…』
ゆっくりと戸惑いながら話し始める

『ブリーの父親よ』
スコットランドで娘に打ち明けた
そのせいで、彼女が苦しんでいると。

『それで腑に落ちた』とジョー。
頷くクレア。

『今でも彼を?』
『ネバーストップ:愛してる』

15年間クレアを見て来た彼は、
冷え切った夫婦生活、今の彼女の様子を見て、
『やり直せるなら、踏み出せばいい、ブリアナも理解してくれる』
と助言をしてくれる。







ロジャーが居間のTVで『Dark Shadow』を観ていると
ブリーが帰ってくる。

物語に夢中の彼に
『昼ドラなんて高尚な同僚にバカにされるわよ』と
昨日はごめんと謝るブリー。

急に来た自分が悪いとロジャー。
嬉しかったとブリー。

明るい声でロジャーは、
『アメリカのクリスマスとボストンクリームパイに
興味があって来たんだ』

『ちょうどよかった、
父を記念した奨学金制度が出来て、今日、式があるの』
ブリーはロジャーを誘う。












ここはロビンソン回廊。ゴシック・リバイバル様式
ブリアナが構内を案内する。

どれだけの人が行き交い
秘密の会話や秘密が建物の隅々に刻まれているのだろう?
歴史の人物たちがここに立っていたかもしれない。
とロジャーは言うが

ブリアナは小さな頃から父に連れられて来たいたが、
そんな想像をしたこともなかった。

彼女が魅せられるのは、建物だと
全てにおいて計算し尽くされた配置の石のピース成り立つ、
そこには真実しかない。

歴史家の娘とは思えないとロジャー。
『違うもの、私は、18世紀のハイランド人の娘。』

それを聞いて、ロジャーは自分は父のことを覚えていないと
だが、牧師が父の話をしてくれたことで身近に感じ、
父を知ることで自分が分かったと言う。

誰にでも歴史が必要

偽りの歴史でも?とブリー。
それでも構わないとロジャー。

歴史って何?ただの物語。
語り手によって変わってしまう。
信用出来ないと

答えに困惑するロジャー。






共にランダル教授の功績をたたえよう
フランクの業績を労い学部長が語る。

クレアが学部長と話していると
通りかかる女性に彼が声を掛ける。

サンディ・トラヴァース
フランクの教え子で、植民地の英語に関する研究をしている。
フランクが家に連れて来た恋人だ。


彼女は目に涙をためながら、クレアに訴える。
『彼など望んでいなかったのに別れなかった』
彼は、娘のためと言っていたが、あなたを愛していた。
彼を欲しかった。独り占めで出来なくても。』


心配そうにその様子を遠くから見守るブリー。









ブリアナがサンディのことを聞いてくる。
彼女を見る父の眼差しが母を見る時と同じだったと。

『これからは、2人の間では、真実だけだって
石の前言ったでしょ』とクレアに真実を求める。

そして、
クレアは、フランクとサンディのことを告げる。
それを聞いて、ブリーは、
『ジェイミーに似ている自分を父は憎んだはず』と
クレアは強く否定して、
『彼はあなたを一番大切にしていた。
ブリーを育てるのが彼の生きがいであり、
最大の喜びだった』と伝える。
『ママは?
ジェイミーと離れ離れになって自分を憎んだでしょ?』
『決して』
『確かに彼との別れに腹を立てた
でもあなたが産まれた日、
あなたを腕に抱いてお乳をあげたら
あなたは私を見た あんな気持ちは初めてだった
あなたを愛している ジェイミーは関係ない』
どれだけブリアナを愛しているか伝えようとする。

『今でも彼を思うのね?』
頷いて『ええ』と

そして、話があるのとバッグからロジャーが持って来てくれた
コピーをブリーに渡す。
”アレグザンダー・マルコム”

『ジェイミーを見つけたの?』

行くのねと言うブリーの言葉を否定し、
『ここであなたと生きる』とクレア。
『自分は、大人で自立できると
ママを愛しているけど一人でも大丈夫
子供じゃない。』とブリー。

『知ってるわ』とクレア。












アポロ8号より中継のテレビを見る
病院のスタッフ達。

『こんな旅をして元の暮らしに戻れるのか?』
ジョーが呟く。

ある意味
私は、月よりも遠くへ行った
もっと信じ難い旅をした
確かに元の暮らしには戻れるが 元どおりではない
だが恐らく1度で十分だ
特別な旅なのだから



窓の外の月を見て感慨深けなクレア。









家では、ブリーと向き合い話をするクレア。
過去への旅の危険性
戻れない可能性、2度と会えないかもしれない。

ブリーの花嫁姿、教会を歩く姿、母になる姿
孫も抱けないかも

それを承知で、ブリーは、
自分は、フレイザーでもランダルどちらの父でもなく
母に似ていると気づいた
母のようになれるなら大丈夫と

ブリーは、
『ジェイミーに自分のことを伝えて欲しい』と伝える。

まだ不安そうなクレアにブリーが尋ねると
『彼が私のことを忘れてたら?もう愛してないかも』

『ジェイミーへの愛は人生で一番激しかったんでしょ?
それは変わった?』

『いいえ』

『じゃぁ、彼も同じだと信じて』

『自分のことはいい、彼の元へ帰って』

抱きしめ合う母娘。










ジョーを呼び止めるクレア。
2人のオフィスへ入って、友達として正直にと意見を求めるクレア。

『私は、女性として魅力的?』『男性の意見が知りたいの。』

『例の男の話か?』

『会いに行こうかと』

20年ぶりで不安になったクレア
『初対面の時と比べて私は老けた?』

笑ってジョーは
『君は痩せていて いい尻をしてる 
 彼は幸せ者だ レディー・ジェーン』

『まさに求めていた答えよ』

帰ろうとするジョーに
『ありがとう、ジョー』

『いいんだ、メリークリスマス』





クリスマスツリーの前で
プレゼント交換をするクレア達。

ブリーが骨董品屋で見つけた昔のコインを手に
エジンバラで役立つと喜ぶクレア。
ロジャーからは、スコットランドの歴史の本。
最初の時の欲しかったとクレア。

自分も色々考えて、
病院からメスと抗生物質を拝借したと
今より1766年のエジンバラで必要かなと思ってと。
賢いとロジャー。
2人にお礼を言うとブリーがもう一つと
プレゼントを差し出す。
箱を開けるとトパーズのペンダントが。
ブリーの誕生石だ。

石を通る時に宝石が必要だとジリアンの本に書いてあった
前に2回ともなくしたと
宝石付きの時計とジェイミーのお父さんの指輪



全て持って行ける?
何か作らなきゃ

『何か作れるの?』

15年も娘の衣装を作って来た
お陰でミシンの扱いはお手の物よと得意げなクレア。

じゃぁ、バットマンがしてる万能ベルトを作ったら?
とロジャー。






クレアは過去へ行くための衣装を作る。






出来上がって、鏡に向かい自分をチェックするクレア。
顔のラインを撫でシワがないか?
束ねていた髪をほどき白髪を手にする。







朝、クレアが旅の支度をしていると
『ママ、髪を染めたのね』
とブリーとロジャーがやって来る。
『白髪の所を染めただけよ』

昨晩作った”バットスーツ”をお披露目。
持って行くものが全て入るような隠しポケットを作った
と2人に見せる。

元はレインコート。
雨の多い土地ように工夫したけれど裾の仕上げは悪いし
説明する母を遮りブリーは
そんなの『ジェイミーは気にしない。』
スーツケースの中の白いブラウスが目に止まる。
『借りていい?』とクレア。ブリーのブラウスだ。
『完璧』とブリー。

ちょっと失礼、最後の仕上げをとロジャーが席を外す。


『いい人よ』とロジャーのことをクレアは言う。
『知ってる』とブリアナ。

辞職願をジョーに渡してと
家の譲渡証書、銀行口座もブリーの名義にしたと渡す。

『スコットランドまで一緒に行く』と言うブリーに
『ここで別れたいの』とクレア。
『1度目は、怖かった、2度目は悲しかった
3度目は心穏やかで行きたいの。
あなたがそばにいたら、行けなくなる』

『私の美しい子』
『ママが恋しくなる。でも大丈夫、パパを見つけて、これを届けて』
そう言って、クレアの頬にキスをする。

渡したいものがあるのとクレアは
スコットランドの真珠のネックレスをブリーの首にかける。
『結婚した日の夜にジェイミーがくれた
元はジェイミーの母、エレンの物よ。おばあちゃんね。』
『結婚式でつけて』
『綺麗だわ』
しっかりと抱き合う母と娘。


ロジャーがウィスキーを持って戻って来る。




『ありがとうロジャーあなたがしつこくて。感謝してる。』

クレアとロジャーの抱擁。『寂しいわ』




最後に一つ、旅の前にそ言って、
ロジャーは、ウィスキーを注ぐ、
『自由とウィスキーに』
3人は、グラスを片手に乾杯をする。

『自由とウィスキーに』




クレアが家を出て、振り返る窓辺にはブリーとロジャーの姿が
頷くブリー。
クレアは、キスを送りタクシーへ。



堪えていた涙が一気にこぼれ落ちるブリー
振り向いてロジャーな肩口に顔を埋める。








走り去るタクシー。







ブリーは気丈に振る舞い。
『ちょっと待ってて』と台所へ。

涙を拭い、クリスマスの帽子を被り、息を整える。

そして、
ボストンクリームパイを乗せたトレイを手に戻る。
喜ぶロジャーに
『スヌーピーのクリスマス』も観る?
新しいクリスマスの習慣よ。





『僕も贈り物がある』とロジャー
包みを開けるとクリスマス・キャロルの本が。

見つめ合う2人。
そっとブリーからロジャーに口付ける。
そして、ブリーが朗読を始める。

”マーレイは死んでいる 疑いの余地はない”










タクシーの中のクレア


子供の頃、水たまりが怖かった
完璧で滑らかな水面の下には ただの池面ではなく
底なしの空間があると思っていた
足を踏み入れたら 落ちて行く気がし


タクシーが止まり、ドアが開く
足元には水たまりが

今でも水たまりを見ると 心はひるむ
でも足は勝手に動き 先を急ぐ





タクシーから降りる、一歩…


思いだけを残して


一歩が水たまりへ…靴が水をはじく

そこには、
馬車から降りたクレアの姿が。





エジンバラの石畳と街の喧噪。

クレアは、じっくりとあたりを見回し、街中へ歩き出す。







『すみません、印刷屋を探しているの。
 アレグザンダー・マルコム』
少年に声をかける。

『ここを行って左だ。
カーファックスの小路にある。』


あぁ、本当にここに…
導かれるように人混みを歩んで行く。






小路を抜けるとクレアの目に飛び込んで来た
”A・マルコム”の看板。

信じられない嬉しさに笑みがこぼれる。


看板に近づき、愛おしげにそっと手に触れる。








ゆっくりとした足取りで階段を上ると
扉の前でしばし止まり、意を決して、開く。

ドアベルがリンリン、リンリンと鳴る。


『ジョーディか?』

ハッとして彼の声がする方へ顔を向ける。

『遅かったな』

声がする方へ一歩ずつ進んで行くクレア。


『ソーダ灰を買いにグラスゴーへ?』


眼下に彼の後ろ姿が見えた。

自然と笑みがこぼれる。
緊張のせいか声が発せられない
まごつきながらも必死に発するクレア。

『ジョーディじゃない』

その声に彼の背中が硬直する。

『私よ』

『クレア』

ゆっくりと彼がこちらに体を動かす。

静かに目線を上げ、彼女の姿を見つめ息を飲む
体がふらりと後ろへ


クレアは口角が上がり震える。


ジェイミーは、驚きのあまり、よろめき床に倒れた。


はっっ!はっっ!!!

ーーーーー驚くクレア。

















次回予告
↓↓↓
Outlander | Season 3, Episode 6 Preview | STARZ

<STARZさんよりお借りしました>






ひゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっ

FINALLLLLLLLLLLLLLLLLLLY!!!!











*****************





すごくスマートにまとまっていた回でした。
原作をいい方向へ軌道修正させていて、
よりすんなり世界観へ導いてくれました。

このシーズンは、本当に原作をより良く描いてくれてます。
スタッフ、センスいいですよね〜。

今回、今までの中で一番、原作を変えてありましたが
どれも納得の変更だったのがさすが!です。

原作では、
一度ボストンに戻ったクレアを
ロジャーが『ジェイミーを見つけた』と彼女をスコットランドへ呼ぶ。
18世紀の服は、古風なガウンを扱うブティックで購入する。
ブリーは、ロジャーと共にスタンディグストーンへ母を見送りに行く。
過去へ戻るのがクリスマスではなくハロウィーンだった。
などなど。

原作よりももっと慎重に過去へ向かったクレア。
彼を見つけたロジャーに当たったり、
ブリーのことをすごく心配し、留まると言ったり、
希望と苦悩に満ちた複雑なクレアが描かれていて良かったです。

映像にするとより分かりやすくその心情が伝わって来ますね。


ロジャーのスコットランド訛りも素敵
ブリーの気丈な態度も。




過去へのタクシーから馬車、水たまりのくだんも
新たな演出に驚かされました。
原作で水たまりの文章は印象に残っていたので、
視聴しながら、おぉ!とここで!とびっくり。
後に、解説を見て、事情を知り、
<重なる事情でスタンディングストーンが使用出来ない>
よくまぁ、アイデアが浮かんだなぁと
原作を読み込んでいるからなんだなぁ〜と
改めてライターさん達に感服です。


服を作りシーンもそう来たか〜って。
原作では、
クレアが編み物が下手みたいに書かれていませんでしたけっけ?
でも彼女は、
外科医だから手先が器用じゃないと勤まりませんよね?
まぁ、編み物や洋裁とは手の使い方が違うだろうけど(笑)
しかし、
あんな服作れちゃうなんて、凄いぞ、クレア!!!
パターンがあったとしても
私は、作れませ〜〜〜〜ん




伏線もはりめぐらされていて、
ブリーとの約束、これからは真実だけとか
過去へ行くのに宝石が必要とか
クリスマスのプレゼントとか
色々と細かい所も練るに練られていますね。

どうなったか気になっていた
サンティが再びの登場でより物語に深みを増し…
宙ぶらりんにしないで、
きちんと着地させていますよね、凄い!!!


冒頭のアメリカの歴史も
ロングフェロー『ポール・リビアの騎行』引用するあたり
後のシーズン4、さらに先へと続く物語の伏線ともとれる。
<ポール・リビアの騎行>
1775年イギリスの植民地だった当時のアメリカ。
ボストンに住むリビアがイギリス軍の動きを察知して
仲間へ知らせに真夜中、馬を走らせる。
そのおかげで、イギリス軍の奇襲に備えることができ、
その後、レキシントン・コンコードの戦いが始まる。
<独立戦争が始まる契機となる米英間の戦い>

知らないので調べましたよ。
日本の歴史も詳しくないのにアメリカの歴史なんて
アウトランダー読んでなかったら、知らないことばかり。






そして、クレア、こんなに可愛かったっけ?!って、
キャットの演技に脱帽。

ブリーの前ではちゃんと母なんですが、
ジェイミーを前にしてなんですか!!!
あのキュートさ
可愛いクレア

ブリーを見つめる母の眼差し…
看板を見つけた時の表情や
彼の声を聞いた時、彼の姿を見た時、
振り返って、彼の顔を見れた時、
ぜ〜〜〜〜んぶ違う表情で
嬉しさと緊張とが綯い交ぜになった複雑な表情。


ひきつるような笑顔とか巧過ぎ!


もうそれだけでも興奮

ジェイミーが最後倒れるシーンのBGMコミカルな曲調も
最高です

その時のクレアのどうしようって表情もまた

優雅な倒れ方でしたよね
ドサっっ!!!って大きな音もしなくて(笑)

もう、何度も観ちゃいましたよ。
このシーン。
何回見るんだって、自分にツッコミ入れるくらい。
で毎回、クレアになったみたくドキドキしちゃって(笑)



兎にも角にも今回は、
このジェイミーの失神するシーンが見れただけでも
クレアの可愛い表情を見れただけで
お腹いっぱいです!!!












5話解説です!!!
↓↓↓
Outlander | Inside the World of Outlander: Season 3, Episode 5 | STARZ

<STARZさんよりお借りしました>


バットスーツ?の愛称となったクレアお手製の洋服にまつわる話。
デザイン&コンセプトがマッチングしていて、ロン氏はお気にりのようですね。

2度目の過去への演出は大変だったみたいですね。
スタンディングストーンではない方法を模索、
結局、原作の冒頭のクレアのセリフ<水たまり>を使用したみたいですね。
クラシックのタクシーを南アフリカで探して撮影したとか。







今回の注目のひとつ
ボストンの家のクリスマスバージョン
小さな所まで気を使って飾られているのが分かります。
このこだわりようがリアル感を出しているのでしょうね。


















今晩は、ついについに再会!!!!
2人が同じ画面に!!!!


興奮して来る〜〜〜〜〜〜





落ち着かないよぉぉぉぉぉぉぉ(笑)






ドラマ:『Outlander〜アウトランダー』Entertainment Weekly/New表紙&撮影風景

2017-11-10 | Outlander season3


またまたやってくれました、
Entertainment Weekly!!!
ひゃ〜〜〜〜っっっ
素敵な表紙です











<画像出典元:http://ew.com/tv/




美しい公園?ですねぇ〜。

Outlander: The Gold & The Beautiful Exclusive Behind-The-Scenes |
Cover Shoot | Entertainment Weekly

<Entertainment Weeklyさんよりお借りしました>






色気に香りはないですが漂って来そうなくらいだ、凄い
鼻血が出そうだ



<screenshot/By : poco>




ゴージャス





<画像出典元:http://ew.com/tv/



ちゃんと年を重ねている風に見えるのが凄い。
特殊メイクしているわけじゃないのにねぇ。








*これより下の画像は、ドラマ後半のスティル画像です*

* ネタばれ注意 *









あぁ〜あのシーンだね。


ファーガスの義手!初めて見た


サムさん、カツラ似合うじゃん(笑)貫禄あるねぇ。

<画像出典元:http://ew.com/












少し前のお気に入りの映像。
仲が良いよねぇ〜


Outlander’s Sam Heughan and Caitriona Balfe Read Your Fan Fiction | Harper’s BAZAAR

<Harper's BAZAARさんよりお借りしました>




こんな無邪気なお2人が上の2人に変身しちゃうんだから
やはり俳優さんだわ〜と妙に感心してしまう。







ドラマ:『Outlander ~アウトランダー~』season3:#4話

2017-11-06 | Outlander season3/story



今晩は5話目が配信!!!!
なんとか5話目を見る前に4話感想がUP出来ました〜!!!
良かった良かった



今回は、眠くならず、集中して打刻出来ました!
って言っておきながら、
その後が続かないパターンが続きましたが、
大丈夫でした

何せヘルウォーターだし!

ジェイミーが色々と巻き込まれて
今後の人生においても重要な回。


またまた泣かせられました


先週は、舞台から帰って来てから観たので
休みの日に見返してみると
細かい所を見逃していてた〜〜〜〜
あの時は、酒も入っていたせいか
集中していなかったのだなぁ〜と。


やはり、ちゃんと集中して観たい!
思いましたよ。はい。


これからは、月曜日は予定なしで!












* ネタばれ注意 *


<誤字脱字、ご了承下さいませ









episode304
OF LOST THINGS
遠い人々












1968年 スコットランド

ウェイクフィールド牧師館。

壁には、あらゆる資料&情報の紙がピンで止められていた。
ロジャーがそれらを見ながら仮説を語る。

過去と現代では時間の経過が同じ。
そうすると20年後のジェイミーの消息は?
カローデン後の20年後は1766年。

ロジャー、クレア、ブリアナでジェイミーの足跡を追う。

フィオーナがお茶を運んできて、
祖母から聞いた話では、
赤毛のジェイミーは無法者で
ダンボネットと言われていたらしい。

フィオーナの祖母グレアムはクレアの大切な友人だ。

フィオーナは、
『スコーンにクリームをつけたら?』と
痩せすぎのロジャーに気を使う。
それを聞いて、ブリアナはロジャーに意味深に微笑む。


ダンボネットは伝説でしょう?とブリアナが話していると

…見つけたわ

クレアが資料を見つめている。

ロジャーとブリアナは、クレアに駆け寄る。



<画像(以下全て)出典元:http://www.farfarawaysite.com/



『アーツミュア刑務所よ。』

2人が覗くと
そこには”ジェイムズ・フレイザー”と名前が

1753年
そこから毎年名前があったが、刑務所が1756年に閉鎖。
その後の囚人の消息は不明だった。

が、とりあえずはウィスキーでお祝いしようとロジャー。


クレアは、その資料の名前を見つめ、思いを巡らせる。








*****************




1756年 イングランド ヘルウォーター






連なる馬車がやって来て
荘厳な屋敷の前に整列する使用人の前で止まる。

屋敷の主人ダンセーニ、その夫人と
2人の令嬢、ジェニーヴァ&イゾベルがイタリア旅行から帰って来た。

ダンセーニは、
新しい馬丁を屋敷に連れてくるよう執事に命ずる。


マッケンジー=ジェイミーがダンセーニに挨拶する。

ロード・ダンセーニは、
グレイ少佐からマッケンジー=ジェイミーが
スコットランドの囚人であり、反乱に参加したこと
グレストンパンズで彼の命を助けた事を聞いていた。

彼は、戦いで息子ゴードンを亡くした。
大義のために戦う者は尊いと
決着は付き、争いは過去だと彼は持論を述べるが
妻は息子を失ったことで、
ジャゴバイドを今でも深く憎んでいると。

『よく分かります』『私も子供を2人失いました』
そのジェイミーの表情と言葉に思慮深くダンセーニは頷く。

そして、彼は、
囚人とは言わずに少佐の口利きで雇ったと妻に伝える、
賃金も与えると約束するが
囚人であることを忘れずにと釘をさす。





*****************




『スコーンにクリームを…彼女、あなたに気がある』
とブリアナはロジャーをからかう。



道端で車を止めて、エンジンの状態を見るロジャー。
世話好きなだけだと否定する。

最初は、ロジャーの恋人だと思ったとブリー。

それを聞いて、『フィオーナが!?』動揺して
ボンネットに頭をぶつける。
女友達はいるけど、恋人と呼べる人はいないと
必死に否定するロジャー。

それを聞いて笑顔のブリー。
『どいて』と言って、代わってエンジンの様子を見る。

瞬時になおし、
ロジャーがキーを回すとエンジンがかかり…
驚くロジャーに部品が緩んでいたと得意げなブリー。






*****************




馬の手入れをしていると
『マッケンジー、くじを引くぞ』と一人の馬丁が
理由を聞くが、『まぁ、来い』と笑う。

くじを当てた馬丁の一人が『参ったな』と苦渋の表情。
そこへ『遠出をする早く馬を』と
屋敷の令嬢ジェニーヴァがやって来る。

高飛車なその態度にマッケンジーは、
『1発蹴りを入れたほうがいい』と仲間にぼやく。

妹のイゾベルがそれを聞いていて
『馬にそれとも姉に?』
無礼を誤るマッケンジーに
『蹴りを入れても姉には効かないわ』とイゾベル。

ジョン・グレイ少佐と幼馴染のイゾベルは、
彼のことを類い稀で興味をそそられる人、
いい夫になると思うと言う。
彼の性癖を知っているマッケンジーは、
軍人は結婚い向いていないと否定する。
が、彼女は
『王と国に身を捧げているそれも尊敬出来る』
とそれを聞いて微笑むマッケンジー。







*****************




ウェイクフィールド牧師館。

クレアにボストンのジョーから電話がある。
『レディー・ジェーン』親愛の情のこもった声に笑顔になる。

彼が電話したのは、患者のハリーが腹痛を訴えて
病院に来たからだった。

次の週に手術の予約を入れたと言う。
クレアは、彼に任せると
ジョーは、驚き声で、彼女が執刀すると言うと思ったのだ。
『経過を知らせて』と電話を切る。




*****************






1757年

客のエルズミア伯爵を見送りにダンセーニ家の面々が
屋敷から歩いてくる。

ダンセーニ夫妻は
『ジェニーヴァは閣下の花嫁にふさわしい娘です。』
『両家にとってふさわしい縁談です。』
とエルズミア伯爵に媚びを売る。

エルズミア伯爵は、
『気難しい娘と家族に反対されたが私はそこが気に入った』
と意気揚々。

馬車の馬の蹄鉄の様子をチェックしているマッケンジーの姿を見た
伯爵は、
『あんな髪の子を授かったら殺したくなる。』と言う。

ーーーそして、
『2週間後には夫婦だ』
伯爵はジェニーヴァの手の甲に口付ける。


閣下を馬車に乗せ、見送るマッケンジーの姿を
ジェニーヴァはじっと見つめる。

お辞儀して立ち去る彼の姿を目で追い彼女は何かを決意したようだった。












厩では、馬丁達がまたくじ引きをしている。
『遠乗りに行く』
そこへジェニーヴァが現れる。

くじ引きを当てた馬丁が馬を引こうとすると
彼女は、
『マッケンジー、今日はあなたがお供して!』と
驚く彼に周りは気の毒にと笑いが起こる。






馬を並べジェニーヴァは、
『私の婚約者をどう思う?エルズミア伯爵よ』
唐突に尋ねて来る。
マッケンジーは、意見できないと言うと
命令だと言う彼女。
仕方なく『伯爵は喜んでいます』と。

『伯爵の最大の魅力は財産、相手に求める魅力は?』
『考えたこともない』と言うマッケンジー。
『嘘つきね』とジェニーヴァ。

マッケンジーは、暗くなる前に帰ろうと言うが
拒む彼女は『召使いはご主人様に従うものよ』
と先へと馬を走らせて行ってしまう。

後を追いかけるマッケンジー。


彼女の叫び声が聞こえた。

ーーーその先には地面に横たわる彼女の姿が

抱き上げると笑いと共に『やっぱり従ったわね』
怒りにマッケンジーは、彼女をぬかるみに落とす。

高らかな笑い声がし
『次の遠乗りが楽しみよ』と

呆れたマッケンジーは、彼女を置いて馬を走らせる。










林の中でチェスをするグレイ少佐とジェイミー。

『ジョニー!』
そこへ令嬢2人を両腕に兄のメルトン卿が現れる。

ジェニーヴァがメルトン卿にマッケンジー=ジェイミーを紹介する。
驚く彼に更にイゾルベが弟の口添えでここで働いていると告げる。

弟を見つめるメルトン卿、おし黙るマッケンジー。
気まずい雰囲気。
それを察したジェニーヴァがメルトン卿をクリベッチ(ゲーム)に誘う。













厩のジェイミーが働いている所へ
ジェニーヴァがやって来て、絡んで来る。

3日後に結婚する彼女。新郎は、祖父ほどの年の男。
結婚について根掘り葉掘り聞いて来る。

そして、
『寝室に来てと言う。』

その衝撃な一言に彼は驚き
『気は確かか?何て女だ。』

失礼な言葉で彼女を非難するがマッケンジーを無礼なと
詰るジェニーヴァだったが、彼も負けじと
『良家の娘がそんなみだらな申し出を!』

だが彼女は、
『処女をエルズミアのような汚れた男に捧げる気はない!!!』
挑むように彼を睨む。

なかなかうんと言わない彼に彼女は脅しにかかる。

グレイ少佐がマッケンジーと知り合いなのを疑問に思っていた彼女は、
口の堅いメルトン卿を酔わせて、彼の話を聞き出したのだった。

彼の正体が悪名高いジェコバイトで、兄の兄が死んだ戦場にもいたと
母が知ったら、仮釈放も取り消せる牢に逆戻りよと。

『このクソ女め』悪態をつくマッケンジー。
『本性を見せたわね、赤毛のジェイミー。』
ジェニーヴァの口角がいやらしく上がる。


『兄上の死は残念だ。心から思う。だが牢に戻る気はない。』
『ラリーブロッホへ?そこへも兵は行く。』




『私の部屋へ来て。今夜よ。』

マッケンジーの眉間に深いシワが寄せられ、仕方なく頷く。
立ち去る彼女の姿を拳を強く握り、睨み続ける。









夜の屋敷。
マッケンジーは、足を忍ばせながら、ジェニーヴァの部屋へ。


ベットにナイトガウン姿で待つ彼女。
部屋へ入って来る彼の姿を見て立ち上がる。
『来てくれたのね。ジェイミー。』

『家族をだしに俺を脅しておいて、その名で呼ぶな』
『ではなんて呼べば?』
『アレックスと。それも俺の名だ』


『では、脱いで』とジェニーヴァ。

脱ぎ始めるジェイミー。
ジェニーヴァは、その姿を好奇心旺盛に見ようとするが、
マッケンジーの目が気になり目を外らす。
そんな彼女に『見てもいい』と彼。
ーーー凝視する彼女。

そして、マッケンジーの背中の傷が露わになると
はっっ!と小さく声を上げた。
『平気だ。痛くない。』
彼はそう言って、彼女に向き合う。
彼女の目線が下へ移動する。

『早く済ませよう』

彼女へ近づいて行き…
彼女は、怖がっているのを見せまいと顎を上げる。
『触っても?お嬢様』
頷く彼女のガウンに手をかけると
『どうすればいいの?』震える声で尋ねる。
『やめてもいい、気が変わったなら』
『いいえ』
『初めての相手はあなたみたいな人がいい』
『そうか、、、初めての場合は大抵厄介だ』
リードして
彼女の両手を自分の胸へ導き触れさせ
『痛くないの』『ゆっくりやる』口づけをする。

そのままベットへ倒れむ…







『痛たかったか?』
『最初は痛かったけどよくなった。
 愛してる アレックス』



『これは愛じゃない』
悲しげな顔で否定するマッケンジー。

何が違うのか問うジェニーヴァの



『この感情は誰にでも抱ける。特別じゃない。
 愛とは心と魂を捧げること捧げ合うことだ。』













ーーー月日が経ち。


ヘルウォーターの屋敷に馬車が到着する。
馬丁が走り寄る。
マッケンジーが馬車の扉を開くと
ジェニーヴァとエルズミア伯爵が出て来る。
迎えるダンセーニと妻と妹。

ジェニーヴァがイゾベルと挨拶を交わす。

そのお腹が膨らんでいた。

振り返ってマッケンジーを見つめるジェニーヴァ。
立ちすくむジェイミー。







*****************







これは、元々ランダル先生のものですよね?

そう言ってフィオーナが手渡したものは、
グレアムさんにあげた真珠の首飾りだった。

特別な友人だったあなたに返すのがいいと
祖母もそれを望んでいるとフィオーナ。


スコットランド産の白真珠。
ジェイミーから貰った、彼の母の形見。


自然と目に涙が浮かぶ。
クレアは彼女にお礼を言うとそれを握りしめる。







書斎に戻るとブリアナがジェイミーにまつわる情報を入手していた。
はしゃぐ娘だったが、冷静なクレアの様子に訝しげに
『ママ、大丈夫?』
『ママと呼ぶなんて久しぶりね。』娘を抱きしめるクレア。








暖炉の前のソファーに座るロジャーとブリアナ。
『私って最低ね』
その言葉に笑い出すロジャー。
『それは同感だな』

『ジェイミーの話を聞いてから母との壁が崩れ始めた気がする。
でもジェイミーを見つけたら母を失うかも』
ロジャーは彼女に向き合い『娘が母を思うのは当然だ』

『母が過去へ行って、戻れなくなったら?戻りたくなくなったら?』
深刻そうなブリアナ。
そんな彼女に
『それじゃ、僕も最低かも
ジェイミーを見つけたくない。見つけたら君は帰国する』
ブリアナは突然、ロジャーに口付ける。

『今のは?』ロジャーが驚いたような嬉しいような
微笑み合う2人。
『予想外?』とブリー。
『あぁ予想外だ』とロジャー。



Outlander | Season 3, Episode 4 Clip: Brianna and Roger | STARZ

<STARZさんにお借りしました>





*****************







『マッケンジーさん開けて!』
姉のいるエルズミアまで馬を用意してと
イゾルベがマッケンジーの所へ慌ててやって来る。

姉のお産がよくないらしい。

ダンセーニ卿の家族共々急いで馬車を走らせる。

エルズミアへ着くと皆駆け足で城の中へ。
使用人に状況を伺うマッケンジーに
『出血が続いて。赤ん坊は、元気な坊やよ。』
彼は、複雑な表情。



イゾルベが泣いている。
『姉が死んだの。
回復したのに体を起こして赤ちゃんを抱いたのよ
でもまた出血が 医者も救えなかった。』

近づいて来たマッケンジーに
いきなり彼女は彼の頬を打つ。
『エルズミアの子じゃない!!!』
姉が伯爵とは寝ていないと聞いていた
マッケンジーとのことを妹には打ち明けていたのだ。


そこへ使用人が大変だと慌てて呼びに来る。





『処女と聞いていたのに娼婦だった!
赤ん坊は私の子じゃない
他の男と寝た女の死など嘆くに値しない!』

赤ん坊を抱くエルズミアが怒りをあらわにする。
手にはナイフが。


ダンセーニは、娘を屈辱され、拳銃を伯爵に向ける。
マッケンジーが間に立ち止めに入る。
『旦那様!銃をこちらへ』
『2人とも武器を置いてください』

『どうか、赤ん坊のために』

ダンセーニは、赤ん坊を見つめ、拳銃をマッケンジーに渡す。

エルズミアへジリジリと寄るマッケンジー。
ダンセーニ夫人が赤ん坊を渡してと。
我々が連れて帰るとダンセーニ卿。

『赤ん坊を渡すぐらいなら殺してやる!!!』
赤ん坊へナイフが突き刺さる!!!

ーーー銃声が鳴り響く。


マッケンジーが受け取った銃でエルズミアを撃ったのだ。



倒れるエルズミアに駆け寄り、
赤ん坊を抱き上げるマッケンジー。

それを見守るダンセーニ卿、夫人、イゾベル。














庭先で乳母車を押すイゾベル。
マッケンジーの所へやって来る。
彼は、馬から降りて、挨拶をすると
乳母車の中の赤ん坊を見つめる。

赤ん坊は、ダンセーニ卿と同じウィリアムと名付けられ、
「ウィリー」と呼ばれることに。

いい名前だと嬉しそうなマッケンジー。

イゾベルは、泣き出したウィリアムを抱き上げて
ジェイミーに謝る。
姉の死が悲しすぎて、つらく当たってしまったことを。
そして、気難しかった姉に優しくしてくれたと。

乳母車にウィリーを戻して、立ち去るイゾルベ。

マッケンジーはそっと乳母車に近づいて、
ウィリアムに向かって声をかける
『お前は立派だぞ、ウィリー。とても小さい。』

ーーーゲール語で『心配するな』と

『俺が付いている』





イゾベルに代わって、ダンセーニ夫人が現れる。

2人で話がしたかったと夫人。
静かに話し始める。
検視陪審法廷でエルズミア伯爵の死因が事故死と決定し、
妻の急死による乱心。

あなたには感謝している。

そして、正体は知っている。
あなたはジャコバイトの囚人なのねと。

『隠していたことをお許しください』とマッケンジー。

夫人は、さらに夫がロンドンで顔が効くので、
口添えすれば、仮釈放から自由の身に出来るはず。
彼にスコットランドへ帰りたいか?と

ーーースコットランド

その言葉に喜びで顔がほころぶマッケンジー。

『感謝します。奥様。』

そう言って、ウィリーを見る。
赤ん坊を見て、顔が引き締まる。


『だが帰れません。今はまだ。』

『なぜ?』

『故郷の家族に仕送りを続けたいからです。
このままお仕えしたい。許されるのなら。』

好きにしていいわとでも帰りたくなったら
いつでも言ってと夫人は言ってくれた。


笑顔の中にも固い決意の表情を見せるマッケンジー。









1764年

『ウィリー!背筋を伸ばして』

マッケンジーの手綱で馬に乗り、
乗馬の手ほどきを受けているウィリアム。


それを見守る2人の女性。
若きエルズミア伯爵は可愛らしい騎手ね。
ウィリーはポニーが好きなのとダンセーニ夫人。
孫を見る顔がほころぶ。

マッケンジーといつも一緒だから似て来たみたい。
本当に似てる。不思議だわ。


それを聞いてマッケンジーが神妙な顔つきになる。


馬車にウィリアムを乗せ、窓拭きを手伝わせる
マッケンジー。
彼の顔と馬車の窓に映る自分の姿が重なる。
ショックを受けるマッケンジー。

2人はよく似ているのだ。









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国立公文書館


刑務所が閉鎖された後のジェイミーの足取りを追い
アメリカの植民地へ渡ったと考えた彼らは、
乗船客名簿の資料がある国立公文書館へ来ていた。


『これで最後だ』
ロジャーがそう言って、
資料をめくるがクレアがすぐに年代が違うと気づく。

年代には、100年以上の開きがあった。
誤りだとロジャーが係員へ確認しに行くと
『1757年からの乗船客名簿が見たかったんですが』
他にはありませんの返答が。

『ここにはもうない』

ジェイミーの足取りが途絶えた。

『クライスト!』本を机に叩きつけるクレア。





パブへ行くと
バーンズの詩を朗読する声が

バーの皆がブリーとクレアを見ている。
女性に寛大ではないパブらしい。
『今は1968年よ。女もここにいる権利がある!』
ジェイミーのこと思うようにならなく
気が立っているクレアにロジャーは
『気を落とさないで』他の記録を探そうと慰めの声をかける。
ブリアナも「彼は見つかる』と。

自由とウィスキーは共に手を取って進む!


バーンズのその詩は、ジェイミーに話したとクレア。

『また話せるわママ』
『諦めないで』と言うブリアナだったが、

『グレアムさんに警告されたの亡霊を追うなって。』
クレアは言う。

無理矢理に吹っ切らせるように
『乾杯しましょ』とクレア。

『遠い人々に』

クレアは、ウィスキーを飲み干すと
『家に帰りましょ』そう言うのだった。

静かに頷くブリアナ。





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『家に帰ります』

ウィリアムにラリーブロッホへ帰りことを説明するマッケンジー。

自分もロジーに乗って行くと言う彼。
ロジーはウィリアムまだ大きすぎる。
無理だと言うマッケンジーに
『ご主人様の言うことを聞け』とウィリアム。

それを叱咤するジェイミー。
「世間に出たら、わがままは通りませんよ』

駄々をこねてバケツや物にあたるウィリー。
NO!
彼を止めるジェイミー。

『大嫌い!』
『私もバスタード(クソガキ)は嫌いです』
『僕は、バスタード(父なし子)じゃない!』

それを聞いて『取り消します』
『ひどい言葉だった』と謝るジェイミー。

かがみこんで更に謝るとウィリアムが尋ねる。
『本当に行っちゃうの?マック?』
ジェイミーが静かに頷くと彼は、
ひっしと抱きついて来る。
ジェイミーは、
ウィリーの小さな肩を撫でながら、ゲール語で囁く。
涙をこらえながら。








『君が去るから、ウィリーが怒っている』
ロード・ジョン・グレイがジェイミーにそう言う。

『誰とチェスをすれば?』
微笑みを交わす2人。

だが賢明だよと
『誰にでも秘密はあるが、君のは危険だ。
もう隠せない。
あの子はよく似ている。』

首のかしげ方、肩の格好に目もそっくりだと。




ジェイミーはグレイに
ウィリーの父親代わりとして一緒に過して欲しいと頼む。
引き受けてくれるのなら、何でもすると言う。
望むものを。
唖然として片眉を上げるグレイ。
『私に身を捧げると言っているのか?』

そんな言葉を聞く日が来るとはと感激しつつも
自分がそんな申し出を受けるとでもと
誠意は分かるが屈辱された気分だと目を潤ませる。
そして、自分も話があると
レディー・イゾルベと結婚すると言い出す。

できっこないと言うジェイミーに
ロンドンで試して立派な夫になれる
『結婚は体だけじゃやない、彼女が好きだ』と
そして、ウィリーのそばにいられる。

それを聞いて、今度は、ジェイミーが
目を潤ませる。

『感謝する。』

そう言って、ジェイミーは、握手を求め
グレイはそれに答え硬くにぎり合う。

『友情を捧げる。絶えぬ友情を』



夜、部屋で蝋燭を灯し、祈りを捧げようとしていた所へ
ウィリーがやって来る。

『マックに会いたくて、少しいても?』と。

『祖母が異教の像に祈るのは、卑しいカトリック教徒だって』
自分は卑しいカトリック教徒だが、これは異教の像じゃないと
なくしたものを探してくれる聖アントニオだ。

火を灯して祈りを捧げる。
遠い者を思って。
『誰のこと?』

『兄だ』
あなたと同じで名はウィリー
それから姉
名付け親
妻も

『奥さんがいるの?』
『今はいない。だが覚えてる。いつでも』



ジェイミーはウィリーに洗礼を施す。
ウィリアム・ジェイムズと言う洗礼名を名付ける。







そして、兄に貰った、蛇の木彫りに似た
ウィリーの名が刻まれた蛇を彼に贈る。















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壁のスクラップを次々と外していくクレア。





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お別れの日。

イゾルベとグレイと間にウィリーが。
ウィリーの頭にそっと手を置く。




イゾルベがジェイミーを抱きしめ
『ウィリーは任せて』と耳打ちする。




馬に跨り歩き始める。






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両手にスーツケースを持って、
牧師館の2階から降りて来るブリアナ。

ふと足を止めて、あたりを眺めるブリアナ。



ーーー意を決して、玄関に向かう。






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『マ〜〜〜〜〜〜クッ!!!』


ウィリーが駆け出す。グレイがイゾルベが彼を追う。



『お願い、行かないで!マック!!!』

止めるグレイとイゾルベ。



振り向かず馬の足も止めずに進むジェイミー。





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おもちゃの飛行機を手にソファーに座るロジャー。
感慨深げな表情。




ーーー旅立つ飛行機。

クレアとブリアナを乗せて、アメリカへと。







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歯を食いしばり、ウィリーへの思いを断ち切るかのごとく

涙をこらえ、馬を進めるジェイミー。

















次回予告!!!
↓↓↓
Outlander | Season 3, Episode 5 Preview | STARZ

<STARZさんにお借りしました>







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いつも思うのだが
シーズン一の1話からサブタイトルのセンスが素晴らしい

原作へのオマージュやドラマでは描ききれていない部分の補足的な
映像のセンスも良くていつもスゲェ唸ってしまう。
そして、次はどうくるかと毎回の楽しみでもある。


今回も後々に出てくるエピへと繋がるのだが、
ジェイミーが息子のウィリーに渡す蛇の木彫り。

そう、ジェイミーが亡き兄から貰い
大切にしていた蛇の木彫り。
自分の相性<サニー>と彫ってった。
それを今度は、自ら息子に彫って渡す。
泣ける

原作では、馬の木彫りって出て来たような?
木製のロザリオをあげていましたよね。
後々にも出て来る。

どうやら、刑務所で異教徒のロザリオが没収されるだろうって
ことで蛇の木彫りになったみたいだが
私は、こっちの方がグッと来た



サブタイトル映像からやられたもん!





ううううううう
もう、なんだってこう毎回、泣かせられる〜〜〜〜


やっと我が子をジェイミーは抱きしめることが出来たのだが、
きっとフェイスを未来に送ったブリーのことも思っているのだわと
もう胸が痛くなる。


原作でジェイミーは、クレアのことをトラブルメーカーみたく
言ってましたが、自分も相当だと思います。
巻き込まれ体質


ジェイミー=サムさんの一つ一つ表情が素晴らしい!
言葉少ない中に深〜〜〜〜い心情が隠されていて、
なんとも心を打たれる。

息子ウィリーを愛おしげに見る表情。
他にはバレないように嬉しさを隠すような歯がゆい表情。


ロード・ジョンとのやりとりもやはりいいですねぇ〜




今回は、かなり好きな回となりました。

なんかいいですよね、ダンセーニ夫妻。
大きな心を持っていて。
ジェイミーと彼ら家族の関係が原作でも好きで、
グレイがダンセーニ家と繋がることによって、
ジェイミーは良い人たちとご縁が出来たなぁと
しみじみ。


ダンセーニと初めて挨拶する時とか
レディ・ダンセーニが孫を助けてくれた
マッケンジーと話すシーンとか好きです



ジェニーヴァは、
高飛車な態度や仕草、表情全て美しく
巧い女優さんだなぁ〜と。

原作よりもドラマのジェニーヴァの方が断然にいい!
上品で、不器用で、高潔で美しい。

マッケンジーを挑発するあの表情!!!
憎たらしいほどゾクっとします。


イゾベルも素敵でした。
魅力的な感じの方ですね!!!
好感が持てるキャラクターですね。



ジェニーヴァの
ナイトガウンがレースひらひらでさすが良家のお嬢様、
クレアの時とは大違い(笑)
ちょっとしたことでもなんだかツボる。



原作では、かなり衝撃的だったエピソードですが、
ドラマでは、分かっていただけに冷静に見れました。
原作知らなかったら衝撃だったろうなぁ。
ーーー子供まで息子まで授かっちゃうし。

原作で初めて読んだ時は、
私は、なんでだ〜〜〜〜!!!って
激しく嫌悪したのですが、
(オヤジのロマンチズムみたいな所があるので。笑。)

でも少し経って見ると、ジェイミーがフェイスやブリーとは
一緒にいられなかったけれど、
ウィリーとか少しの間、一緒にいれて成長も見守ることが出来て
幸せな時を過ごせて良かったなぁ〜と思うようになった。

それまでは、失うものばかりだったから。
息子ウィリーとロード・ジョンとの友情を得られて本当に良かった

しかし、
強制的に関係をもたれ、1度で授かっちゃう、凄いぜ。
その確率半端ない!!!(笑)

ウィリーも可愛かったですね。
ちびちびジェイミー。似てませんが(笑)

父息子に弱い私は、今回、その絡みに胸が熱くなりました。
ウィリーを見つめる優しい温かな眼差しがたまりません。





クレアの方は、
ジェイミーが見つからずもどかしいですねぇ。

クレアの苛立ちが切ない。

もうジェイミーまっしぐら!!!


ロジャーとブリアナもいい雰囲気になって来て…

ブリアナがエンジニアに向いていることをチラッと見せたり
原作を意識しているなぁ〜と。

ロジャーが飛行機の模型手にしてる所とか、
シーズン2の#1だっけか???
サブタイトルで幼少のロジャーが手に同じ飛行機の模型持って
寝ている映像が使われていたのは???
ネタばれになりますが、
原作のスピンオフで明らかにされていますが、
ロジャーの父親がパイロットだったのです。
どうやら、父親が乗っていた飛行機らしいのです。

これもファン心をくすぐる演出だなぁ〜と
本当に随所にそういう所が見られて嬉しくなっちゃいます。


メルトン卿もいいなぁ〜。
もっと出て欲しいけれど…
やっぱり、スピンオフもドラマ化して欲しいっっっ!!!






今回も原作にほぼ忠実により洗練されコンパクトで
分かり易く、より感情移入しやすく仕上がっていましたね〜。

素晴らしいです









今回の4話解説!
↓↓↓
Outlander | Inside the World of Outlander: Season 3, Episode 4 | STARZ

<STARZさんにお借りしました>


ヘルウォーターの屋敷の前の使用人が並んでいるシーンを
『ダウントン・アビー』ショットって言っていて、ドラマを参考にしたみたいですね。

プロダクトデザイン、パリの通りを今度は厩の外観で使い。
アパートメントを厩の内装で再利用?

ジェイミーがジェニーヴァをぬかるみに落とすシーン。
(原作では、川に落としたのを変えて、寒い為?)
衣装を泥でダメにしちゃうから、
何着4〜5着?用意したようで、大変だったみたいですね。
いろんなアングルから撮影する為。

サブタイトル、蛇の木彫りのことも説明してくれています。

間違えていたらすみません











さぁ、今晩は、もう5話!!!

どんどんと再会に近づいて来ました〜〜〜〜!!!!

ドキドキですねっっっ