『朝起きた時まではよかったんだけど』
「どーしたんですか?」
『昨日、港北IKEAに買い物行くと決めていたんだけど』
「っで?」
『結局挫折』
「またなんで?」
『縫った額の辺りが行くなと言った』
「マジっすか!」
『そんなわけねーだろ!』
「そんじゃどーして?」
『行くんだったら毎回午前中に現地到着するようにしているんだけど、どーも昨日じゃなくてもいいんじゃないのと思いだして』
「そーゆー事はよくある事ですね」
『4月になれば彼女は、じゃなくて4月になればセールがあるかもなんて思ったりして』
「すぐに欲しいもんじゃなかったら、少し待ってもいいですね」
『そーなんよ』
「それに近いし」
『そーなんよ』
「新横浜駅まで電車で速くて11分、新横浜駅からIKEA専用バス乗り15分で到着」
『そーなんよ』
「でもIKEA滞在時間なんて1時間もいないでしょ?」
『そーなんよ!』
「新横浜駅近辺、パン屋検索したけど特に目を引く店はなかった』
『そのとーり!』
「一緒に行きたいと連絡して来る、女の子もいなかった」
『うんだうんだ!』
「天気も曇りがちだし」
『ピンポーン!』
「でもそれって出不精再発したんじゃないすか?」
『そーかもしれない』
「せっかく新しい靴二足も買ったのに!」
『そーだよなー』
「まだ傷口なんとなく痛むのも関係ある?」
『あるある、少しズキンズキン赤ずきんする』
「そーとダメージあるみたいすね」
『かもね』