その女性が駅のホームの階段上がってきた時、どきっとした。
歩き方がそっくり。
腰の動かし方、身振り、顔まで似ている。
似てないのは背の高さとスタイル。
この子はなかなかスタイル良かった。
着ている服も個性的でセンスがいい。
もしかしたら昔の彼女の娘かも。
なんて思っていたら、こちらに歩み寄ってきた。
「もしかしたら Mさんじゃありませんか?」
「えっ」
「母が写真を持っていたんです」
「僕の?」
「そうです。二人一緒に写っていました」
やばい、二人で写っている写真と言えば、あんときのしか無いはず。
「いやー参ったなー」
「少しお時間ありますか?」
「あっハイ」
「色々お聞きしたい事があるんです」
「それじゃ僕のよく知ってるホテルが近くにありますから、そこのラウンジで」
そして僕らはホテルで一夜を共にしたのでありました。
なんてわきゃねーです。
そんな事になっていたら、ここに書きません。
しかし似ていたのはホント。
電車が来るまで時々ちらっと見たけど奇麗なおねーちゃんだった。
彼女は鈍行に乗って行ってしまったので、この話はおしまいだけど、恋愛小説家だったら書けるんだろーな、この後のストーリー。
イイナー!。
そーだったらドキッ!。