もものけ日記

桃とスモモの栽培に明け暮れる農家の嫁のつぶやきブログ。

雨の影響は・・・?

2011-04-09 09:18:29 | 感じるまま

小雨模様の朝です。空が薄いグレー一色。一日中こんな天気が続きそうです。

乾いていた大地に水分が行き渡ると、植物は一斉に成長を早めます。

遅れていた桜も、桃もスモモも、慌てて咲き出しそうです。

花粉の採取、授粉は短期決戦になりそうな雰囲気です。農家には恵みの雨です。

が、先日の雨で東京の水道水が汚染されました。今回の雨は大丈夫でしょうか?

福島原発の報道で右往左往している毎日です。

漁業関係者も、農家もこの先の見通しが立たない状況が続いています。

農作物は季節ごとの作業が決まっています。様子を見るという訳にはいきません。

自然の恵みを受けながら、自然との折り合いをつけて生活しています。

放射線物質の被害は想定外です。知恵を絞ってもなんともならない現実です。

大分前の夏、明日から桃の出荷、と計画していたときに大きな台風に襲われました。

一夜にして無残に落ちてしまった桃の実。その年の収穫は諦めるしかありませんでした。

でも、「来年頑張ろう!」というエネルギーは残ります。見通しがあるからです。

原発はいつ収束するのか?汚染された大地は作物が作れるようになるのだろうか?

そこに戻って生活することは出来るのだろうか?海への汚染はいつまで続くのか?

不安とやり場のない怒りの中で過ごしていらっしゃるのではないかと思います。

見通しの立たない現状が辛いですね。

東京電力では夏の計画停電はしないと発表しました。その代わり更なる節電を!と。

「使用既定量を超えた場合は罰金を課す」「節電を進めるためには値上げもある」

何だか訳の分らない納得できない言葉が飛び交います。

国民は節電に協力することを拒んではいません。企業には企業の都合もあるでしょうが。

国や東電と、一般国民の温度差を感じます。