凄かったぁ、怒涛の2時間半。
新次は自分の過去のことや、気持ちを深く語らない。
短く少ない台詞と、行動と表情で表されるのは
非常に想像力を掻き立てる。
「自殺防止なんとかってサークルの子の
セックスシーンはいるか?これ?と思いながら見てましたけど。」
って、前編の時思ったけど、
きっちり結果がでてて、ビックリでした。
裕二との対戦は祈りながら観てました。
芝居なのにねぇ。私ったら。
試合後のちょっと抜け殻みたいな新次が
可哀想で、健二もいなくなっちゃうし、芳子もいなくなっちゃうし
ほんとに可哀想だったよ。
でも、バリカンとの試合の時の
二人の相思相愛っぷりに泣けてきた。
あの、最後の死亡証明書は健二じゃなくて建夫じゃないのか、と思うのだけど・・
原作は間違いなくバリカンだそうですが。
でなけりゃ、モロ師岡のあのシーンはいらいない。
生きててほしい感じが私の中にあるからだね。
でも、ある程度の結論とか言いたいことは
お前がつかめって感じの観客にゆだねる感じだったけれど
もう少し強引に指示してくれてもよかったかなぁと。
上手く言えないけれど。
居場所のない人たちが
居場所を求めて
居場所をかえていく。
居場所は自分で作るものだけれど、
誰かと作るものでもある。
いずれにしても、観て後悔はなしでした。
最近、宣伝で菅田くんがテレビによく出てるので
気付いたけれど、やっぱりだいぶこの時、体が大きいよねぇ。
顔と首が太いし、いつも服の中で体が泳いでるのに
Tシャツの下の張った肉がよくわかった。
何キロとか、どうとか、私にはどうでもいいけれど
鬼気迫る血走った眼が印象的であった。
バリカンが壁に描いた眼、そのものだったよ。
バリカンも眼がよかった。すごくよかった。