たぶんきっと私が受け付ける平成最後の忘れ物。
カウンターに本を忘れたの、と74歳の女性から電話があった。
確認してから連絡をすると伝えて電話を切った。
本のタイトルはおっしゃらなかったので
紀伊国屋の袋で、とか本が一冊とか確認した。
確かに、ありました。
1時間後にとりに行きます、と言われたので
カウンターにも伝言。
さて、さて、忘れ物は
「愛なき世界」三浦しをんさんの書籍でした。
私の代わりに店頭に確認したものが
「タイトルを言うのはずかしかたのかしら」なんて
ふざけたこと言うもんで
「とてもいい小説ですよ」と言っておいた。
読んでもいないくせに何言ってんだ「バーカ」とは
心で言って微笑んでおいた。
70代になってもしをんさんの本を読みたいと思う。
本を読める気力と眼力と、物語に感動する心を持ちたいと願う。
素敵な方だわぁ、と勝手に思い
「めっちゃ いいっすよ!」と勝手に伝える
勿論、心の中で。
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愛なき世界 (単行本) |
三浦 しをん | |
中央公論新社 |