moon

ほら、法螺、ホラー

夏の暑い日
仕事から自転車で帰ってきた。

自転車置き場で
シャボン玉をする4歳くらいの男児がひとり。
時刻は19時頃。
まだ、明るい。
しかし、日中だって
子どもを一人で遊ばせるには抵抗のある昨今。
男児が一人なのは違和感あり。

男児は一人で何事か
楽しそうにつぶやきながらシャボン玉をしていた。

マンションの敷地内の自転車置き場であるが、
私はその子を知らない。

夏休みの間に引っ越してきたのだろうか。

マンションにはいる扉の鍵を開けるときに
「一緒に入る」って
その子が言ったらどうしよう。
同じマンションの子ならいいのだけれど。
違うなら。。。どうしよう。

なんて考えながら、荷物を降ろして
自転車にかぎをかける。
近くに親はいない様子。
マンションの上から見ている様子もない。
と思っていたら男児がいなくなった。

あら、どっかに行っちゃった。
お家に帰ったのね。

扉に向かって歩く、
鍵をかばんから取り出す。
扉の鍵を開けようとしたら
いつのまにか私の真横に男児がいた。

もう腰抜かすくらいびっくりした。
大人げないくらいびっくりした。

「な、なに?」
思わず聞いた。
「ぼくのお名前を教えてあげようと思ってぇ」
へ?入るんじゃないの?

あまりにびびりまくった私は
その扉からはいらず、正面エントランスまで歩いた。

男児は何も言わなかったしついてこなかった。

マンションに入って部屋のドアを開けるとき
下の自転車置き場で男児の声が聞こえていた。

姿を確認する勇気はなかった。

あれ以来、その子は見ていないんだけど
どこの子なんだろー

同じマンションの子だったのかしら。

私ってただの意地悪な大人だったのかしら。。
でも、怖かったのよ~



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