「神様のケーキを頬ばるまで」彩瀬まる
1本の映画と古い雑居ビルでつながる短編集。
1冊丸ごと読むのは初めての作家。
人の感情のざらざらな端っこに触ってくる感じが、
とてもよかった。
ちょっと暗くて、憂鬱な感じもするけれど、
大人ってそういうとこあるし、
それでも歩こうとするところがいいなと思う。
その先は今より、ちょっと明るい。
「七番目の~」と「塔は崩れ~」が好きだな。
にしても、どれも凝ってるタイトルだなぁと思った。
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神様のケーキを頬ばるまで |
彩瀬まる | |
光文社 |