「ぎょらん」町田そのこ
町田さん、すごいです。
デビュー2作目です、読ませます。
人が死ぬ瞬間に遺す、いくらのような赤い珠「ぎょらん」。
口にしたものは、死者の最期の願いが見えるという―。
皆が見つけられるわけではないようだ。
連作短編には親しい人の死を受け入れる人々が登場する。
引きこもりのニート朱鷺が困難を乗り越えようとする様子に
見守る母の気持ちを知ったとき、
涙が止まらなかった。
亡くなった人とは決してもう言葉を交わすことはできない。
思いを知ることもできない。
わかっているはずなのに
粗雑に生きてる自分を反省した。
順番だって決まっていないのだ、
後悔のないようにしなくては。
この先も生きて行く人のために遺すエンディングノートは
とても大切なものなのだなぁと思い、
書いてみようかと思ったところであります(朱鷺風?)
ぎょらん | |
町田 そのこ | |
新潮社 |