球形ダイスの目

90%の空想と10%の事実

スカスカになった脳に喝

2008-10-05 | 趣味(旅行・娯楽・読書・食)
僕の旅行は金曜に熊本空港にて終わりを告げました。

一人旅ってのは誰かと思い出を共有するところに
意義を見出すことはできないので、
そのときそのときに自分が考え、感じたことを
どうフィードバックしていくかが問われるものです。
(その作業をサボるとただの時間と金の掛け捨て、
 という事態も当然ありうるということになります。)
大体1週間も旅に出ると誰でも発見の一つや二つ、あると思います。
それも、直接関係のない事柄について。

費用とかの総評は別の日に回すとして、
今日はその"気付いたこと"にスポットライトをあて、
丁寧に記述したいと思います。
(文体が常体に変わります。)

◆1 血の流れを意識した。
これまで煙草を吸ってなんとなーく
"体に力が入らなくなるなー"と思うことがあったのだけど、
主因が血流の悪化だということを初めて知った。
血管の収縮と共に体に力が入らなくなっていく実感。

足のむくみや肩の凝り…といったあからさまに血流が原因の疾患は
自分になかったので単純にニコチンのせいだと思っていたのだけれど、
どうもそうではないようだ。
旅行中に、自分の血流上の健康に関して真実を知りたく、
わざわざ煙草を買ってまでいくつか実験を行っている。
そのうちの一つを以下に紹介しよう。

(実験)
 以下2点は共通させる。
・前日の夕飯は、22:00~23:00の間に腹八分程度の分量でとっておく。
・25時程度に就寝。

 【試行内容】
 A.前日に湯を張って風呂に入った翌日、起き抜けに煙草を吸う。
 B.前日風呂に入らず、起き抜けに煙草を吸う(その後シャワー)。

A.普段よりふらつかなかった。
 (普段の生活が朝シャワー生活で定着しているので、こういう記述になる。)
 それから、ふくらはぎや脛がとても軽くなっていることに気がつく。
 前日温めた分の血流が残っていて、多分温度も高いのだと思う。
B.結構ふらつく。
 足は…いつも通り。

旅をしている途中は歩くことが基本なので
足への血流を強く意識することになったけど、
普段の仕事とかでは全然歩かないので
多少血流が悪かろうと不都合がないため気付かない。
(つまり、Aの状態であることがそれほど重要に感じない)
本当、意識するのなんて煙草を吸ったときのふらつきくらいのものなのである。

…といった風合いで、社会人生活は
実に多くのものから目を逸らしてしまいがちになる生活スタイルと言っていい。
(慣れていくことで現在の自分には関係がない(と、思っている)
 いろいろなことへの注意力や感受性が鈍る、ということ)
次の項目もそういったものだ。


◆2 頭を(実は)全然使っていない生活
(昔のようにBlogを毎日更新しているうちは良かった部分もあるのだが)
こうして毎日文章を起こすということは
内容の取捨選択、構成、そもそもネタを見つけること自体といった側面で
それなりに知的な作業でもある。毎日の生活で変化していく事柄や
起こっていることに対して真剣に向き合っていないと案外書けないものである。

旅行中は備忘録としての価値や折角読んでくださっている
皆様へのエンタテインメント性を推進力にして書き続けていた。

が、ここ数ヶ月頻度が激落ちした事実がある。
仕事を離れた自分が頭を使わずに生活することを許してしまっている、
という甘さを持っており、
その問題点に意図的に目を逸らし続けていることに気がついた。

"最近もの覚えが悪くなって…"なんて言葉をついつい言ってしまいそうになるが、
科学的にはこの程度の歳で記憶力が悪くなるということはないようだ。
(出典:記憶力を強くする 講談社ブルーバックス 池谷裕二)
自分でものを憶えようとしていないだけのことらしい。

もっと頭を使わなくては…という言い回しではあまりに陳腐だが、
昔のテスト前みたいに情熱的にものを憶えようとする姿勢みたいなものが
今なおあってよいとは思うのである。

◆2.5 書籍
◆2のようなことを言い出したのは、旅行中によい本との出会いがあり
それを契機にスポット的読書生活を行使したからである。

もともとは
"ナンバー2が会社をダメにする PHP新書 岡本浩一"
(宮崎神宮駅北10号線沿いの本屋で買った)
という本を電車待ちのための暇つぶしに買ったのが始まりだが、
その本の内容が非常に面白く、書内で推薦されていた本のうち
 "上達の法則 PHP新書 岡本浩一"
 "考えることの科学 中公新書 市川伸一"
 "記憶力を強くする 講談社ブルーバックス 池谷裕二"
の3冊を立て続けに読んで人間の認識や記憶についての知見を系統立てて
まとめた結果、まず◆2の内容を書かなければいけないと考えた。

特に"上達の法則"の結論を自分なりに解釈した結果は
"仕事人の価値は、その人が持っている記憶のsummationにある"
ということであり、ともするとやっつけ仕事をしがちな
自分に対する警鐘として、是非覚えておきたい内容である。
コメント
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