こちらの本となっております。
どんな本?
題名の通りだけど、企業で製品開発に携わる人が
新製品の開発をする際のアプローチ方法をまとめた本。
この本は、(ともすると途方に暮れる)製品開発者に、多くの手掛かりをもたらします。
どうだった?
業務目線の読者には深さが足りず、ライフハックに役立て目線の読者には難解で教科書的な概念が多々出てくる…という印象で、帯に短く襷に長いところがあるようには思う。この本の章立てと簡単なコメントは以下の感じである。
※一言で言うと、1章は自分にとって良かった(学びがあった)が、
他はそうではなかったとなる。
1章 「機能」を把握する
この本の中では最も幅広く役立つ内容かと。
新しいことを憶えなくてはならないとき、(S+V+O)という機能の形で
まず把握するという習慣は非常に有用である。
ここを適当に読んでいると4~6章辺りは一生ちゃんとしたものを書けるようにならない。
2章 科学的アプローチと機能
QFDやタグチメソッドなどの話。
評価項目の最適化には使うが、あまり効果的に使えたという成功体験はない。
3章 テーマ探索ソリューション
ニーズとシーズの探索ということなのだが、
自分の使ったことが無い図表がいきなり多発したため
本章の内容はスキップしました。
4章 課題設定ソリューション
フィッシュボーン(特性要因図)の時間型と空間型の説明。
ちょくちょくFMEAのような概念が入っていた。
5章 早期原因究明ソリューション
色々書いてあるが、個人的には、1章で分解した細かい機能を
FTAに適用するというところが印象的だったか。
他の章よりも1章に寄り添って書かれていて、1章より後に書かれる意味を感じる章。
6章 コストダウンソリューション
1章で分解した機能を時間または空間に分け、コスト分析をするという話。
7章 強い特許ソリューション
TRIZ(Theory of Inventive Problem Solving)を使いましょうと書いてある。
これは水平思考(ラテラルシンキング)で勉強したSCAMPERという概念に
非常によく似ている。
8章 実験評価効率化ソリューション
2章と似たような言葉が並んでいたためスキップしました
9章 リスク回避ソリューション
ほぼFMEAの話
10章 実際の商品開発への適用事例
分かりにくいのでスキップしました
ということで、抽象的なものを扱わなければならなくなったとき、
是非"機能"に立ち返って考えるということを今後していきたいと思う。
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