最近喘息が酷く、
・会社から自宅まで歩くだけで発作が出る
・夜中息苦しくて目が覚める
と、日常生活にちょくちょく悪影響を及ぼし始めたため病院に行った。
ちなみに喘息というカテゴリでは、通院治療していたのは中学校くらいまで。
二十年ぶりということになる。
[検査]
胸部X線検査と呼気NO量測定の二つを実施。
X線検査…結局どうなっていたのか写真の説明は無かった。
もう片方のNO量試験の結果があからさまに悪かったのが原因だろう。
呼気NO測定…理屈は省略するが、値が大きいほど"喘息酷いです"というパラメータ。
結果は118ppb。異常値、つまり喘息による影響が明らかにあると診断されるクライテリアが50ppb超である。
その2倍以上ということで"余裕でアウト"だったため、この結果によりステロイド薬の吸入で治療するという方針が確定した。
[対処]
シムビコートの処方。しばらく朝晩に吸入し、炎症/症状を抑える。
[気付いたこと]
・昔に比べて治療方法が進歩しているということ。
昔は、
①痰を切る薬:テオドール
②気管支を拡張する薬:メプチン
③吸入薬:メプチンエアー(効能は気管支拡張)
④気管支の炎症を抑える薬:なし
と、多種の薬が必要なくせに炎症を抑える薬が無かったのだが、
今は
①吸入薬:シムビコート(効能は気管支拡張&炎症の抑制)
有効成分は
ブデソニド(炎症の抑制)
ホルモテロールフマル酸塩水和物(β2刺激薬:気管支拡張)
1本で炎症/症状を押さえられるって。便利だね。
[アレルギーの治療に関して]
アレルギーの治療においては炎症と症状と分けて対策することが極めて重要にもかかわらず、喘息においては炎症側の対策が全くできていなかったことを知った。
例えば喘息なら…
正常な気管支がアレルゲンによって赤く腫れる(炎症)が第一段階としてある。その腫れが酷くなることで気管支が狭窄し呼吸が苦しくなる(症状)のが第二段階である。
ここで段階を分けているのは理由があり、
1. "炎症を抑える薬"と"症状を抑える薬"が別物だから
2. アレルギー持ちの人だと、"炎症は起きているが症状は起きていないため、そもそも炎症が起きていることに気付いていない"
というステータスであることが非常に多く、これが厄介。
治療も放置されがちなこの状態を強調する意味がある。
酷い時…炎症も症状もある場合を指す
酷くない時…炎症があっても症状が無い、または炎症すらない時のいずれかを指す
1.について
乱暴な言い方をすれば、炎症を抑える薬というのは体がアレルゲンをスルーできるようにする薬のことで、抗ヒスタミン剤と言われるのがこっち。
一方症状を抑える薬というのは、上の例でいえば、赤く腫れたものの腫れを引かせるための薬ということになる。これは基本的にステロイドしかない。
自分の周りではステロイドの副作用が悪者扱いされていたため
昔から炎症側の対策をまるでしていなかったことになるが、今回それによって
長期間苦労することになってしまったのは拙かった点である。
一度症状が出ているのであれば、臆せず一旦炎症を消すためにステロイドを使っていくべきということ。
アトピーの治療に比べれば、痒い場所全域に軟膏を塗るような面倒なことはしなくてよく、ただ吸入をすればいいのでずっと楽。
◇
根本的な治療ということでアレルゲンを舌下に常駐させ体を慣れさせるという治療法もあるが、こちらは少なくとも月一の通院が必須であったり、アレルゲンの投与を毎日数年間続けなければならなう、アレルゲンが多い人は一つずつ潰していかなくてはいけないという点で信じられないくらい面倒臭く、仕事とは両立できる気がしない。もっと楽にならないととてもじゃないけど無理な治療だよそれは…
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