Verdure 4F

茶道25年、ブログ19年! 家業を継いで14年。息子は10才。子育て、茶道、季節行事、料理、日記、読書の記録など。

竹内栖鳳展

2013年09月14日 | art
東京国立近代美術館の竹内栖鳳展-近代日本画の巨人-に行ってきました。
三連休、後半は台風になるというので、初日に。台風で荒れているときに休むが良いですよね。

栖鳳展は昨年山種美術館でも開催。そちらもけっこう早々に観に行ったのでした。


やはり栖鳳の動物画はいいですね~。猫も雀もすばらしい。ライオンもよい、虎もよい、象もよいです。
ただ個人的には、これを屏風でなくてもな~という気がします。毛描の動物など、額か軸のほうがよいけどもな~。屏風には屏風の大きさと折の特徴を活かした絵が、やっぱり欲しいと思ってしまう。確かに象などではその大きさが生きるというかもしれないのですが・・・。
それを改めて実感させられてガッカリなのが図録です。
広い屏風に雀を散らした「百騒一睡」の写真を、見開きに六曲一双、載せていただいても。雀と狗の構図がつかめたとしても、絵の良さ、以前にどんな絵なのかさっぱりわかりません★ せっかく、ケンカする雀の表情なんか、すごいいいのに、ケンカをしているなということすら分からない~。

晩年に近くなって毛描でなくなったソテツに虎の屏風「雄風」はいいと思いました。シャープな輪郭線とぼかしの面。この表現で描くようになってからの作品のほうが、個人的には好みです。
毛描の動物はそれはそれですごく魅かれるのですけどね…。

同じ雀の屏風でも「喜雀図」。これは構図もちょっと面白いのと、一羽一羽の雀を見ると芳中の雀でも見るようで、楽しく見ました。

ローマの遺跡を描いた「羅馬古城図」。確かにローマの遺跡なのに、どうみても静かな日本画に仕上がっているのがなかなか面白く、よかったです。平沙落雁図か烟寺晩鐘かという感じ。。。


それから、最晩年の「春雪」。これは後期展示で見ることが出来ませんでしたが、あらためて図録で見てもこれはいいなぁと思います。
後期の展示。
これから行かれる方、お薦めです。


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