クォーター

写真を掲載にするには恥ずかしいような古い靴ですが・・・。
たぶん６～７年前。もう解体されてしまった以前の本社の地下売店で社販で買った、黒のパンプス。
ヒールは５ｃｍ少々太め、つま先はラウンドで指に少し遊びがあり、甲がしっかり被った安心デザインです。

定期的にクリームを塗って磨きヒールが減れば直し、１日履いたら翌日は履かずに休ませ、雨の予報の日は履かない。
一時期、しばらく履いていませんでしたが、しばらくぶりに出してまた同じように履いています。

なんの変哲もないようなプレーンパンプスですが、なぜそんなに大事にするかというと！？
この靴、サイズが２３ 1/4。
クォーターです。


オーダー靴のお店ができ初めて話題になった頃、１足だけ、オーダーで作ってもらったことがあります。
なにせ私が欲しいのは「グレーの靴」。
ここ２年くらいです、グレーの靴があるのは！　女性の色のニーズに応えていたら採算が取れないので、確実な商品に絞って作るなら、黒・茶・ベージュ・夏ものの白。
私の服の色目に合わせるグレーと紺は、ほんとうに少ないのです。革の染色も少し難しいとか？靴屋さんで言われたことがあります。

それでグレーの靴を１足オーダーで作ってもらったとき、脚のサイズを測り、左右で５ｍｍの差があると。
つまり
　　右足：２３．５ｃｍ、左足：２３ｃｍ
というのが私の足のサイズだということが分かりました。
ど～～～りで。ちゃんと試し履きをして買うのに、いつも、だんだんどちらかが合わなくなるのでした。

しかし、だからといって靴を買うたびオーダーではお財布がもちません。
メーカー直販が売りのお店で、左右違うサイズで作ってもらったりもしました。

そんなことをやっていた頃、社販で発見したのがクォーターサイズという張り紙！！
すなわち、２３．２５ｃｍ、というのが、この靴のサイズなのです。

グレーでも紺でもありませんが、黒のプレーンパンプスは弔事含めいずれにしろ１足は必要、あるいは何色にでも併せて履いてしまえるオールマイティです。
右足と左足の中間のサイズ・・・というのも、私にとってはオールマイティ
なにせ、お安い！　社販でお給料天引きだし！
それで購入しました。
愛用の歴史あるパンプスです。


先日。
うっかり夕立に遭ってしまいました。雨染みの白い隈取りが
濡らしたティッシュを固く絞って隈取を拭いて、クリームを塗って、磨いて・・・。

どうにか、また履いています。