Verdure 4F

茶道25年、ブログ19年! 家業を継いで13年。息子は10才。子育て、茶道、季節行事、料理、日記、読書の記録など。

東美特別展

2013年10月20日 | art
昨日、東京美術倶楽部、3年に1度の東美特別展へ、行ってきました。

 

す・・・すばらしい、目の保養と、勉強を、大いにさせていただいてきました。

すごいー。すごいー。すごいー。
PRに「美術館級」と確かにありましたが、美術館・コレクター級の美術品を、目近に見、手にとって、蓋の内側やお皿の裏側を見たりすることができる・・・時々、あまりのお値段に気後れして触ってみることもできないこともしばしばあったりはしますが・・・ 
織部のお茶碗や、蓋物。志野の平鉢。井戸茶碗、高麗、唐津。宗の青白磁。赤絵。粉彩。古筆の歌仙画、和歌。宗達、光悦、光琳、乾山、蕭白、若冲・・・
くらくら・・・。

くらくら・・・しつつ、すごい貴重な機会と思って、焼き物を手にとってみるのはしばしば怖かったけれども、絵はかなり近く寄ってじーーーーーっっっ と、見てきました。

だんなさんとは付かず離れず、興味やペースが違うし、私はちょこちょこ椅子をお借りして休憩したりするので、必ずしも“一緒に”は観れませんでしたが、あとで、
「あの若冲どう思った?」
「いつぞやの展覧会で観た屏風、出てたよね!?」
「青白磁のお皿、裏も見た?」
「あの志野の鉢、お値段びっくりしたー★」
などなど。

宗達の絵の前で見とれていたところで合流して。
「お気に召しましたか? 一幅いかがで?」
「欲しー。買ってー
「・・・
普段のお買い物と2~3桁違うらしい(笑)。


こういう世界があるのねー、という感慨でもあり、売買されているものなのね、買えるもの(もちろんお金があればですが)なのね、という感慨でもあり。


お茶道具ってお高いよねーと思っていましたが、もっと格段にお高い世界がありました。
絵はやはり高い。そりゃぁ美しいですものねーーー。いや、水墨の渋いのもさらにお高い・・・。
会席の器もいいものはすごくお高い。でもそれ1枚だけあっても会席は成立しないしね? 先日お茶事の真似事をやってみたわけですけど。お友達の仲間内の会はともかく、それなりの会では、会席もお茶道具も、いろいろ取り合わせるにしても、そこそこあまりにも格のちぐはぐではないものが一式揃わないといけないでしょうから、焼き物のお皿だけが、もっっっのすっっっごいよろしくても・・・。
っていうか、ああいうのは「コレクション」なのであって、使うのではないのだろうなーーー。
よけいな心配。ふぅ。


しかし、いいものを観るのは、ほんとうに勉強になります。
ものすごく貴重な機会でした。
美術館と違うのは、ガラスの向うではないことと、お値段があること。お値段は流行とか人気とかいうこともあるし全てではないけれど、美術館で並んで展示されていると自分の眼のレベルと好みでしか上下を判断できない「差」を、圧倒的な数字の「差」として、分かりやすく突きつけてくれます。それと自分がイメージする数字との差が、自分の眼のレベルだという面も。


翌日になっても、家でまた話題になって、
「二人でカネ溜めようねー
「そうねー・・・
「・・・あれだけカネ溜まったら、違うことに使うだろうな
「そうね・・・

いやいや。
それにしても、各フロアの飾付を見るだけでも、なかなかの楽しみではありました。
 
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