南大沢は、開発され始めてかれこれ50年近くになり、最初の入居者はかなり高齢化になるが、街路樹などもかなり高齢化のものが出てきた。
もっとも、尾根緑道(戦車道路)はそれ以前からあったので、ここの桜は超高齢化である。
幹の直径が60cmにもなる山桜が沢山あるが、苔むして枯れかかった枝もある一本に、やはりカミキリムシが出る。
ヤツメカミキリがいたが、それ以外に久しぶりに見るクビアカトラカミキリがいた。
クビアカと言うが、セアカとかムネアカと言った方があっていそうだが。
この日はオスは何頭かすごい速さで走り回り、メスはおとなしく産卵していた。
この日は別の目的もあり、何枚か撮って移動した。
次の日、もう少しじっくり撮影しようと、同じような時刻に行ったのだが、これが全くいない。
それでも、何分かぐるぐると木の周りを探していくと、大きな苔むした斜めの直径30cmくらいの枝の中に、一匹だけじっとしているのを見つけた。
どこにいるかわかりますか?
中央やや左で、右向きです。
昨日のよりも小さく感じるのでスケールを当ててみた。
約9mmくらい。
こんなに小さかったのか!
コケの下に産卵しているようだ。
顔を撮ってみる。
お尻の方は、産卵管をコケの下に刺し入れている。
歩き方が少し変だなと思っていたら、右後肢が欠損していた。
この時やや下にもう一匹歩いている。
こいつはさらに小さい。
カメラの設定を少し変えて目を戻したら、もうどこにもいない。
これは大きさはどのくらいかスケールを当てて撮ろうとしたが、影も形もなくなっていた。
落ちたのか、飛んだのか?
実は帰宅後PCで確認したら、何ということだ、クビアカトラカミキリではなかった。
実際はもっと暗いところにいて小さいので、赤い部分を見てクビアカトラカミキリと思い込んでしまったが、アリバチと言うアリのようなハチだった。
かなり小さかったので、トゲムネアリバチか、ムネアカアリバチだろうか?
メスで、翅はなく歩き回るだけ。
オスは見たことがないのだが、黒くて翅があるようだ。
通常はコナラ、クヌギ等の材が積んであるところで見かけますが。
複数いたので、ここで育ったのでしょうか?
羽脱の孔も複数見られました。