油彩 26x36cm 2010
僕は一生を通じて一度も出会ったことのない野生動物を海外で初めて見て感動することが幾たびかあった。その最初は野生のリスで、ニューヨークのセントラルパークでベンチに腰を下ろし本を読んだいたら、肩のあたりをちょろちょろする生き物があったので見ると可愛いリスだった。すぐにポケット中のビスケットを細かく割って進呈したら僕の手の中で食べてくれた。これに味を占めて次の日はピーナッツを持っていったらこれも喜んでくれた。これはカナダやイギリス、台湾、マレーシアでも体験して楽しい旅の伴侶となった。ところが不思議にも日本では野性のリスに一度もお目にかかったことがないのである。皆さんはお目にかかった体験がありますか。
その次に感動したのがハミングバードでこれはマレーシアで初めて目にすることになった。花に近寄って蜜を吸う様子はミツバチに似ているが巨体なのでハッと驚いたらこれが初めて見るハミングバードという生き物だった。これも日本では見たことがないのだけど、日本には全くいないのかしら。
日本にも昔はいたが今はまれにしか見られない生き物に家守がいる。これは東南アジアの国に行けばどこでもふんだんに見られ、僕は屋台街で夕食をしているときはこれを観察しながら食べるというのが楽しみだった。餌を捕まえるのも交尾をするのもひどく敏捷で次の行動を読むのが面白かった。大きな家守の低音の鳴き声もいまだに僕の耳には残っている。
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