毛津有人の世界

毛津有人です。日々雑感、詩、小説、絵画など始めたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

海外で初めて見た野生動物

2025-01-22 08:51:56 | 動物画

油彩 26x36cm 2010

僕は一生を通じて一度も出会ったことのない野生動物を海外で初めて見て感動することが幾たびかあった。その最初は野生のリスで、ニューヨークのセントラルパークでベンチに腰を下ろし本を読んだいたら、肩のあたりをちょろちょろする生き物があったので見ると可愛いリスだった。すぐにポケット中のビスケットを細かく割って進呈したら僕の手の中で食べてくれた。これに味を占めて次の日はピーナッツを持っていったらこれも喜んでくれた。これはカナダやイギリス、台湾、マレーシアでも体験して楽しい旅の伴侶となった。ところが不思議にも日本では野性のリスに一度もお目にかかったことがないのである。皆さんはお目にかかった体験がありますか。

その次に感動したのがハミングバードでこれはマレーシアで初めて目にすることになった。花に近寄って蜜を吸う様子はミツバチに似ているが巨体なのでハッと驚いたらこれが初めて見るハミングバードという生き物だった。これも日本では見たことがないのだけど、日本には全くいないのかしら。

日本にも昔はいたが今はまれにしか見られない生き物に家守がいる。これは東南アジアの国に行けばどこでもふんだんに見られ、僕は屋台街で夕食をしているときはこれを観察しながら食べるというのが楽しみだった。餌を捕まえるのも交尾をするのもひどく敏捷で次の行動を読むのが面白かった。大きな家守の低音の鳴き声もいまだに僕の耳には残っている。

 

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摸写 Fado study after Jose Malhoa (1855 - 1933) Portugal

2025-01-22 07:08:21 | 名画模写

 oil 100x80cm 2007

この絵はポルトガル名物のファドという民族音楽をテーマにして描かれたものだけど、とても有名で観光地に行けばこれまたポルトガル名物のタイル画で描かれたものを目にすることも多い。

ファドは日本の演歌の世界に近く男と女の間のどろどろを歌うののだけど、この民族歌謡を世界的に有名にしたのはアマリア・ロドリゲスと言われる大歌手で日本でもライブをやっている。

 

 

 

 

 

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竜宮城

2025-01-22 06:13:04 | 動物画

油彩 26x36㎝ 2014

20年近くも外国を放浪して帰国してみればもう自分の存在などはすでに忘れ去られてい、帰国の報告を書いても返事ももらえなかった。もう旧の友情は復活しなかった。こちらからも彼らを訪ねようという気持ちにはなれなかった。だから正真正銘孤独の中で還暦を迎えた。それが2009年でそれからこっち日本人と親しく会話を交えた記憶がない。だから電話も持たないことにしている。最近住民の戸別訪問をしに来た地元の警察官が電話番号を訊くから、電話を持っていないことを告げると、そうですかそれなら振り込み詐欺の心配はありませんね、と笑っていた。振り込み詐欺など全くそんなものに引っ掛かる人間のいることが僕には理解困難だったのだけど、水道局や何やら市の職員と偽ってドアを開けさせすぐに強盗に変身するグループ犯罪などを聞くにつけ、日本の社会が非常に物騒になっているのを体感する始末だ。それも闇バイトと呼ばれるインターネット利用の犯罪組織に若者が引きずりこまれている現状を思えば、哀れでならない。僕は海外ではそんな不安を覚えることもなく、友人にも恵まれ、いつも美人に囲まれて生活していたのだから、あとでそれを振り返ればまさに竜宮城のお話のように思われてならない。年齢的にも40代前半から60前であるからまだ男盛りだといってよい時期だったのは実に幸運だった。高齢者となった今では例え金と時間がふんだんにあったとしても、あのような甘い体験はできなかったにちがいないからだ。

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