Mr.Busーstop(バス運転士の日記)

大手バス会社勤務の路線バス運転士です。バス運転士の日常をお届けしたいと思います。

上から目線で、言ってはいません。

2024-08-30 21:05:44 | 日記
私は、このブログで、上から目線で転職に苦しむ人を、おちょくっているのではありません。

バス運転士は、免許がないと出来ない仕事ですが、免許取得もそれほど難しくはりません。

また、バス運転士を3年以上続けることも、過酷なノルマ営業や実力主義の業界などに比べれば難易度は低いです。

要するに、バスの免許や3年以上の経験は、上から目線で人に自慢を出来るほどのものではないと云うことです。

しかし、バスの免許と3年以上の経験は、全国どこでも一定の待遇が保証された、ある意味ニッチでコスパの良い一生もののスキルと感じます。

特に中高年からでも比較的に修得しやすく、どなたでもやる気さえあれば可能な範囲を越えていないと思います。

では、何故多くの人は、このスキルを身に付けようとせず、転職に苦しむのでしょうか?

それは、社会的な見栄えが大きな要因と感じますし、バス運転士になるために越えなければいけない最大の難所と感じます。

バス運転士も含め、ドライバー職は行き処を失った人間の最後の就職先として考えられていると思います。

もちろん、そういった側面も否定はしません。実際に、私もそういう方を何人も見てきています。

しかし、本人がギブアップさえしなければ人生はやり直せるとも私は信じています。

一旦、世間の厳しい目線を受け入れつつ、自分は独自の努力を進めていくことがしやすいのも、ドライバー職の特徴です。

例えば、資格取得を考えたり、趣味を極めるために頑張ったり、起業の準備をしたり、次のキャリアプランに向け行動したりなど、本人次第でどうにでもなると私は考えています。

人間は世間の見栄えなどに関係なく、日々仕事をして生活の糧を稼がなければいけません。

【どらなび】バス運転手専門の就職・転職支援求人サイト

バスドライバーnavi(どらなび)国内で唯一のバス運転手に特化した就職・転職を支援する求人サイト、および人材紹介サービスです。全国のバス会社のバス運転手求人情報の検...

【どらなび】バス運転手専門の就職・転職支援求人サイト


少なくとも、バス運転士として働く以上、贅沢さえしなければ、生活に困ることは通常考えられません。

是非とも、転職に悩む方で、バス運転士に興味のある方は、周りに流されずに冷静に判断していただきたいと思います。

退職者の中央値は、3年から5年。

2024-08-30 19:42:05 | 日記
バス会社の退職者の中央値は、概ね3年から5年位と云われています。

「養成運転士の5年縛りの関係があるのか?」と云うこともあると考えられます。

懲役5年の刑は、お勧めしません。 - Mr.Busーstop(バス運転士の日記)

「懲役5年」と聞くと、何か悪いことをするのかと普通は想起されると思いいます。しかし、バス業界で云うところの「懲役5年」とは、養成運転士として入社する...

goo blog


しかし、そうではなく「辞めるヤツは、辞めたいときに辞める!」と云うのが正しいように思います。

養成運転士の運転免許代も概ね30万程度です。

これは、バス会社が提携している教習所ですので、かなりの割引がかかっていると思います。

変な話、退職時に返還を求められても、30万円程度なら貯金で返したり、親類に借金したりしても大したことはありません。

合わない会社で居続けるよりは、大型免許を活かした就職をすれば、直ぐに挽回できます。

そんなこんなで、若い人特有の「仕事が合わない。」や「人間関係。」などの、良くある退職理由の場合は、1年以内から2年位で辞める人が殆どです。

バスの仕事は、1年以上勤務できれば、一生勤務出来ると云います。

そんなことから、他の業界に比べ10年選手から30年選手がゴロゴロいます。

意外と本人が続ける気があれば、長く続けられる業界でもあります。

しかし、そんな状況の中でも3年から5年位で辞める人は後をたちません。

別に、バスの運転が嫌で辞めるのではありません。

理由は、「一定の経験を積んだため、条件の良いバス会社に転職する。」が一番多いです。

未経験では入社が困難だった大手有名バス会社や、移住を希望する地方の有名バス会社への転職が多いです。

中には、公営バスの試験を受けて、中高年から公務員として採用された方もいます。

都心では、小田急バスと都営バスが、最も待遇がよく安泰な就職先として知られています。

次に多いものが、「運転の仕事だけしたい。」と云う退職理由です。

新たに入社してか3年後位から、コアなメンバーとして認められますが、その分会社の仕事を任されたりもします。

例えば、運行管理者などの内勤業務や、指導運転士の補佐業務で新人のサポートしたり、副班長として班の雑務を取りまとめたりなどが考えられます。

長く一つの会社に勤める場合は、当然経験すべきことですが、運転だけしたい人からは苦痛でしかありません。

こういう人は、3年から5年程度でバス会社を変える「渡り鳥」のような転職をし、最終的には田舎の中小バス会社に落ち着きます。

バス業界は、こう云った「渡り鳥」みたいな人でも業界にさえ居れば、比較的安定した人生を送ることが出来ます。

やはり、大型二種免許と3年以上の経験は、普通の人が保有しない稀有なスキルなのかもしれません。

とはいえ、この「渡り鳥」の様な人も50歳位から、一つの会社に居着くことを考え出します。

理由は、バス業界は基本的に55歳以上の新しい採用は、正社員としての待遇で採用しないためです。

55歳以上で、バス業界に入る場合は、基本的に嘱託社員かパート勤務になります。

私は、独身で本人さえ良ければ、渡り鳥の様に全国各地のバス会社を渡り歩くのも、楽しい人生として良いのではないかと思います。

難しい問題ですね。

2024-08-30 12:21:22 | 日記
昨日の記事で、若い女性のバス運転士を積極的に採用して欲しい旨の記事を書きました。

若い女性の運転士も欲しい! - Mr.Busーstop(バス運転士の日記)

バス業界が若い人材を確保するに当たり、今のところ最も有効な手段が、会社説明会で実車体験会を開催することであることは、以前記事にしました。実車でのバス運転体験ツア...

goo blog


しかし、現実は若い女性でバス運転士やドライバー職を選ぶ方は、ある意味変わり者の部類で、ごく少数者であることは以前より認識しています。

女性運転士に対する誤解 - Mr.Busーstop(バス運転士の日記)

私は以前、女性運転士がバス会社に増えれば、業界の若返りに繋がると書きました。バス業界高齢化解消のキーマンは誰か?-Mr.Bu&#...

goo blog


要するに、冗談を言って場を和ませたいと思ったのです。

本当に増やすべき女性バス運転士のターゲットは、アラフィフ、アラフォー世代の女性です。

では、何故この世代の女性に向けた記事を遠慮しているのかと云いますと、何らかの形で圧力をかけられる可能性があるからです。

表面的には「女性の事情をよく知らないクセに、勝手なことを云うな!」と云う内容ですが、若い女性にバス運転士を勧めてもこの反応はありません。

要するに、「中高年の独身女性の貧困問題を想起させる様な発言は、女性全体の美観を損なう。」と云うことです。

「そこに愛はあるのか?」と云いたくなりますが、女性には女性の掟や不文律があるのでしょう。

ある部分では、男性よりヤクザな側面があると云います。

女性運転士に対して、今後は触れないようにします。 - Mr.Busーstop(バス運転士の日記)

「女性には女性の考えがあり、女性の問題は女性が解決したい!」という考え方はある意味の気高さから来るものと捉えたいと思います。しかし、女性の活躍促進政策によ...

goo blog


そのため、敢えて私のブログでは、アラフィフ、アラフォー世代の女性には、私からはバス運転士を積極的にお勧めしません。

但し、男女とも55歳を過ぎると、バス運転士やトラックドライバーで、基本的に新たな採用で正社員はなくなります。

【どらなび】バス運転手専門の就職・転職支援求人サイト

バスドライバーnavi(どらなび)国内で唯一のバス運転手に特化した就職・転職を支援する求人サイト、および人材紹介サービスです。全国のバス会社のバス運転手求人情報の検...

【どらなび】バス運転手専門の就職・転職支援求人サイト


嘱託かパート勤務になりますので、応募を希望される方は、出来ればお早めに応募をお願いいたします。