Mr.Busーstop(バス運転士の日記)

大手バス会社勤務の路線バス運転士です。バス運転士の日常をお届けしたいと思います。

トカイナカ(都会田舎)の運転士は、車内トラブルに注意です。

2024-08-11 16:34:54 | 日記
中高年未経験者のバス運転士の転職先として、トカイナカ(都会田舎)をお勧めしたと思います。

中高年未経験者は、トカイナカ(都会田舎)のバス会社へ。 - Mr.Busーstop(バス運転士の日記)

バス運転士の仕事は、全国どこでも仕事が可能で、給与もそこそこ安定していることから、田舎暮らしに憧れる中高年のセカンドキャリアとして注目をされているかと思います。...

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この地域は、都心のど真ん中よりは車の量が少なく、運転自体はしやすいように思います。

しかし、注意が必要なこととして、都会のベッドタウンである特殊な事情から、朝と夕のラッシュ時の乗客数は都会よりも多いかもしれません。

特に、東京の多摩・八王子地域や神奈川県の海老名・厚木周辺の地域などはその傾向が顕著です。

まさに、すし詰め状態にラッシュ時はなると思います。

こうなると、注意が必要なことは車内事故や車内トラブルです。

道路の走行自体は、都心部よりも神経は使いませんが、車内の状況には常に注意が必要です。

乗客同士のトラブルに巻き込まれることも、考えられます。

特に男性運転士は、朝と夕のラッシュ時の運行をメインに任されることが多いです。

そんなことから、そこそこの乗客対応と滑らかな走行スキルなどが求められます。

交通事故数を年代別に集計したデータによると、一番多い年代は10代、20代の若者です。

高齢ドライバー=危険は先入観! 若い世代も注意を|特集|JAF Mate Online

実は事故が多いのは若年層?!、高齢ドライバー=危険は先入観!40代でも半数以上が加齢による運転の衰えを感じている。データから見えてくる年齢と安全運転の関係とは。


原因は、先急ぎ運転や自身の運転技術の過信といった未熟さが原因です。

次に多いのが、71歳以上の高齢者です。

これは、原因として認知機能や運動神経の問題が大きいかと思います。

そして、最も事故が少ない年齢層が、35から69歳の中高年です。

これは、自動車を運転するに当たり、心身ともに成熟した年代なのかもしれません。

※ ここ20年の間に、私の認識していたデータに変化があったようです。特に60代が元気で、まだまだ現役でドライバーが出来そうです。

心身ともに成熟した年代のため、最も利用者数の多いトカイナカ(都会田舎)の慎重な運転には、中高年者が向くのかもしれません。

逆に若い人の場合は、乗車人数がほどほどのなかで、走行技術の向上に注力できる都会のバス運転士が最適と感じます。

こう考えると、世の中はバランスで、よく出来てるなと感心します。

都会のバスの運転のキツさ。

2024-08-11 15:24:00 | 日記
私は、都心部でバス運転士をしていますが、たまに仕事がキツく感じることがあります。

原因の多くは車の多さにあり、捲られることは、日常的に発生します。

同じ旅客運送のため今まで言及を避けてきましたが、タクシーの傍若無人な運転には、本当に辟易します。

前回の記事「バスの発進保護と運転士の優先意識」の補足 - Mr.Busーstop(バス運転士の日記)

前回の記事の最後に、以下のような記述をさせていただきました。バスの発進保護と運転士の優先意識(復活)-Mr.BusーsA...

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また、電動アシスト自転車やキックボードなどの軽車両の数も多く、運行の際は細心の注意が必要になります。

バスの運転は、公共交通サービスのための、道路交通法などの法規を順守した法規運転が重要になります。

その為、原則無駄なクラクションを鳴らすことは禁止で、余程の危険が無いとバス運転士は対応できません。

以前クラクションを鳴らしたところ、会社にクレームの電話が入り、運行後に運行管理者から怒られたことがありました。

特に最近では、日本の交通法規をよく分かっていない外国人の自動車や電動アシスト自転車、キックボードでの走行が話題になっています。

外国人でも、明らかに顔が外人顔の場合は、事前の警戒も出来ますが、同じ東アジア系の方の場合は、難しいです。

特に、最近の中国人や韓国人は日本人と見分けがつきません。

最近の東アジア系の外国人は、日本人と見分けがつかない。 - Mr.Busーstop(バス運転士の日記)

「日本人、韓国人、中国人、あなたは見分けがつくか?」という、東アジア系の外国人当てクイズのようなものが、よくyoutubeなどで動画が挙がっています。回答者が、欧...

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特に韓国ブームも相まって、日本人でも韓国人と見間違う人が増えました。

この様に、毎日トラップをくぐり抜けて運行することに、中高年のベテランドライバーからは、疲れの声をしばしば聞きます。

こういった「新しい交通戦争」は、若い人が適任であるのではないかと、私は最近しみじみと思います。

中高年の業界が、若い人にすげ代わる。 - Mr.Busーstop(バス運転士の日記)

先日、ここ半年位の傾向としてバス運転士に、20代、30代の若い人が増えはじめて来ている旨を言及しました。若いバス運転士なんて、直ぐに辞め...

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中高年の田舎の営業所への誘導も、この様に捉えると自然の大いなる力を感じざるを得ません。

中高年未経験者は、トカイナカ(都会田舎)のバス会社へ。

2024-08-11 14:38:46 | 日記
バス運転士の仕事は、全国どこでも仕事が可能で、給与もそこそこ安定していることから、田舎暮らしに憧れる中高年のセカンドキャリアとして注目をされているかと思います。

全国どこでも働ける仕事がバス運転士。ただし… - Mr.Busーstop(バス運転士の日記)

「路線バス、高速バス、貸切バス、送迎バス、ロケバスなど、バス事業には多くの種類が存在すると思います。バス運転士を目指す場合、最初はどれを経験すべきですか?...

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私も、バス運転士になった動機の一つに「田舎に行って、ゆっくり暮らしたい!」と云うものがありました。

しかし、田舎に行くと都会と違いその地域の決まりごとなどがあり、息苦しさを感じる人がかなりの頻度でいらっしゃるようです。

例えば福井県池田町では、「池田暮らし7ヶ条」といった、田舎暮らしの鉄則を広報で発表されている程です。



結局、田舎暮らしへの憧れは、都会の人間の「無い物ねだり」の部分が大きいのかと思います。

とは云え、先日記事に挙げたように、中高年の需要は都会よりも田舎に移りつつある様に感じますし、そこに不自然さを私は感じません。

中高年の業界が、若い人にすげ代わる。 - Mr.Busーstop(バス運転士の日記)

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その為、中高年の方は将来的には、好む好まざるによらず、田舎暮らしについて検討しておくことは重要に感じます。

田舎暮らしとは云っても、山奥の暮らしだけではありません。

東京都を例に挙げれば、多摩・八王子地域等は、都会から見れば田舎ですが、生活をする分には支障がないエリアです。

神奈川県などでは、大和市、海老名市、座間市、厚木市辺りなどが今では「トカイナカ(都会田舎)」として、移住先として注目されています。

バス運転士未経験者が、最初に入るべきバス会社について、都会の大手バス会社を私は以前からお勧めしてきました。

しかし、中高年の方の場合は、「トカイナカ(都会田舎)」の有名バス会社に勤めることが、現実的で懸命な選択に感じます。

東京都周辺で云えば、若い方の場合、京成バス、東急バス、京浜急行バスなどの都心部を通行するバスで、中高年の方の場合は、小田急バス、京王バス、相鉄バス辺りのベッドタウンが丁度よいかと思います。

逆に、青梅市や高尾市、清川村、愛川町、相模原市西部などの山奥のバスの営業所の場合は、仕事は車が少ないので楽かもしれませんが、生活は上記のように田舎の掟が存在する場合もあり、難しいかもしれません。

結論を申しますと、中高年の方の未経験のバス運転士転職は、「トカイナカ(都会田舎)」のバス会社が一番安定して就業が可能と感じます。