中高年未経験者のバス運転士の転職先として、トカイナカ(都会田舎)をお勧めしたと思います。
この地域は、都心のど真ん中よりは車の量が少なく、運転自体はしやすいように思います。
しかし、注意が必要なこととして、都会のベッドタウンである特殊な事情から、朝と夕のラッシュ時の乗客数は都会よりも多いかもしれません。
特に、東京の多摩・八王子地域や神奈川県の海老名・厚木周辺の地域などはその傾向が顕著です。
まさに、すし詰め状態にラッシュ時はなると思います。
こうなると、注意が必要なことは車内事故や車内トラブルです。
道路の走行自体は、都心部よりも神経は使いませんが、車内の状況には常に注意が必要です。
乗客同士のトラブルに巻き込まれることも、考えられます。
特に男性運転士は、朝と夕のラッシュ時の運行をメインに任されることが多いです。
そんなことから、そこそこの乗客対応と滑らかな走行スキルなどが求められます。
交通事故数を年代別に集計したデータによると、一番多い年代は10代、20代の若者です。
原因は、先急ぎ運転や自身の運転技術の過信といった未熟さが原因です。
次に多いのが、71歳以上の高齢者です。
これは、原因として認知機能や運動神経の問題が大きいかと思います。
そして、最も事故が少ない年齢層が、35から69歳の中高年です。
これは、自動車を運転するに当たり、心身ともに成熟した年代なのかもしれません。
※ ここ20年の間に、私の認識していたデータに変化があったようです。特に60代が元気で、まだまだ現役でドライバーが出来そうです。
心身ともに成熟した年代のため、最も利用者数の多いトカイナカ(都会田舎)の慎重な運転には、中高年者が向くのかもしれません。
逆に若い人の場合は、乗車人数がほどほどのなかで、走行技術の向上に注力できる都会のバス運転士が最適と感じます。
こう考えると、世の中はバランスで、よく出来てるなと感心します。