今から10日ほど前でしょうか。
友達から、とある一通のメールが届きました。
友『「を」を「お」と区別して言葉で説明するとき、何て言う?』
ん?なんじゃそりゃ?そう一瞬思いましたが、
続きの文を読んで、ナゾが解けました。
その友達は、「を」のことを
『くっつきの「を」』
と覚えていたらしいのですが、
どうやら職場の部下さんたちに否定されてしまったようで ^^;)
うんうん、『くっつきの「を」』、確かに知ってるぞ!
でも、え~っと、誰に教えてもらったんだろう? どこで覚えたんだろう?
学校とか、親とかに教えてもらった記憶はないなぁ。
そう思いながら、
隣でご飯を食べている相方にも、
僕『くっつきの「を」って知ってる?』
と参考までに聞いてみました。
すると間髪入れずに、相方からの速攻の返答がっ!
相『それ、カリキュラマシーンやで』( ̄ー ̄)にやり
おおっッつっっっつっっつ! そうだそうだそうだそうだっっっっつ!
カリキュラマシーンだっっっつあ~っつ!( ̄□ ̄;)
いやいや、こんなに簡単に問題が全面解決するとは。
でかした、相方!(^◇^)
そう思いながら、
自信満々で友達にカリキュラマシーンの件をメールしたら、
すぐにまた返信が届きました。
友『かりきゅら?な、なんですか?』
がーん!( ̄◇ ̄;)し、知らない?
これによって、僕は
『「を」ってどう説明するの?』と
『カリキュラマシーンって、ナニ?』という
2大問題を解決せねばならなくなったのでした。
ってことで、早速調べてみました。長いですよ( ̄w ̄)ぷ
■■くっつきの「を」?■■
まずは、ネットでいろいろと検索。
便利な世の中。
ってことで、早速キーワード『くっつきのを』でググってみると、
1390件ほどが引っかかりました。
で、それぞれのページを見ていくと、
いくつかのことが分かりました。
・「を」を説明する言い方は、他にもたくさんある。
・ただその言い方には、あまり地域性は見られない。
・小学校学習指導要領には、教え方は定められていない。
ということです。
となると、たまたま教えてもらった小学校の先生が
「を」のことを何と言っていたかによって、『くっつきの「を」』だったり
そうでなかったりする、ってことですかね~。
*****
それならば、『くっつきの「を」』以外に、
「を」はどんな説明のし方があるのか、次に調べてみました。
すると、既にそのことを調べたうえに、
得票によって言い方の順位までつけてる方がいましたので、
ここではその結果の一部を引用させてもらいます。
『日本の標準』
第54回:「を」を口頭で説明するときはワ行の「を」で より
【総投票数128】
1位:22票 ワ行の「を」
2位:15票 むずかしいほうの「お」
3位:13票 うぉ & 「わゐうゑを」の「を」
5位:12票 くっつきの「を」
…う~ん、『くっつきの「を」』は5位ですか。びみょ~。
しかし、この投票結果がすべてとは思えないので、
もうちょっと調べてみることにしました。
すると、ありましたありました、言葉のプロによる解説が!
そう、NHKアナウンサーによる『気になることば』です!
『気になることば』
2006年2月20日の記事より一部引用
○○の「を」お便りから
「を」のことを、何と言って説明しますか?皆さんから様々な
情報をいただきました。ご紹介しましょう。大分県、新潟県の
方から、ことばの下につくから「下のを」と言うとお便りをい
ただきました。最も多かった言い方は、「くっつきの“を”」。
上の文と下の文をつなげるという意味です。このご意見は、
20~30代の若い人が多く、今の子供たちも「くっつきのを」と
習っているというお便りがありました。一説には、1970年代の
子供向けテレビ番組で「くっつきの“を”」と呼んでいたこと
から、広まったのではないかと云われています。(以下省略)
『くっつきの「を」』キターッ(^◇^)
そう、そしてやはりここでも
1970年代の子供向け番組
が紹介されています。
これこそが、カリキュラマシーンなのです!!!( ̄□ ̄;)強く拳を握る
■■カリキュラマシーンとは?■■
『くっつきの「を」』を切っても切れない関係になるのが、
僕らの小学生低学年時代に放送された子供向け教育番組
『カリキュラマシーン』
なのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/a3/6bbb12d15344323d1aa239e66836cde3.jpg)
1974年から1978年に、日本テレビで放送されました。
しかし、いくら教育番組と言っても、
その内容はかなりぶっ飛んでいて、シュールで超過激。
PTAのおばさまが
P『ウチの坊ちゃんの教育上よろしくないざまぁす!きぃ~!』
なんて怒り出しそうなネタ満載の教育番組だったのです。
大らかな時代だったとでも言いましょうか( ̄w ̄)ぷ
実は我が家には、相方が買ったカリキュラマシーンのDVD-BOXがあるんですが、
改めて見直してみたところ、今だったら、
『これは、絶対放送できねぇ~だろ!』( ̄◇ ̄;)びっけ
ってな、テレビ放送ぎりぎりアウトのギャグが
極々ふつ~にバンバん入ってます。こりゃすげぇ~ ^^;)
たかが子供番組が、なぜにこれほどまでにぶっ飛んでいたのかというと、
実は、この番組に制作スタッフというのが、
『巨泉・前武のゲバゲバ90分!』
を作った人達だったんですね~。
でもそれ以上にスゴイのが、
『ゲバゲバ』の流れから『カリキュラ』が生まれたのでなく、
『カリキュラ』を作るために、スタッフが『ゲバゲバ』で技術を磨いたという点。
そう、『ゲバゲバ』は、『カリキュラ』の予行演習だったわけです。
そんなこともあってか、
『ゲバゲバ』的ナンセンスさと、『セサミ・ストリート』的教育性と、
『モンティ・パイソン』的シュールさを融合して
『カリキュラマシーン』が誕生したのです。
#モンティ・パイソンの影響は、公には語られてませんが、
#映像を見る限り、絶対に影響は受けていると思うなぁ~。
そんなカリキュラマシーンの詳細は、コチラで!
*****
で、相方が持っているDVD-BOXを見直したところ、
ありましたありました!『くっつきの「を」』がっ!(^◇^)
まず、DVD Vol.1に『くっつきの文』という回が収録されています。
ここでは、「を」だけでなく、「が」、「で」など、
いわゆる『なにかにくっつく』助詞の使い方を教えています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/d6/fc433075fa1337fb7fcc0bf208e7b792.jpg)
子供に『の』と『で』を教える男・宍戸錠!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/16/6c7fab026fbd95da158e06aedc9c36d9.jpg)
『を』では、左がフォーリーブス、中央が常田富士男、右が吉田日出子!
しかし、やはり「を」の使い方を教えるのは難しかったのでしょうか、
今度は「を」を単独で取り上げ、DVD Vo.2『交響曲「を」』で
再度『くっつきの「を」』を教えています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/cf/7921883007efc15f92260d406e7cd01d.jpg)
『を』を教えるのに、機動隊と核マルを使うセンスがすげぇ~( ̄w ̄)ぷ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/1c/3e2b1f73bfcfbcab47befa7a8498e902.jpg)
ちょっとモンティー・パイソンっぽいイラストも随所に登場
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/de/0f273749783e726b6f334f77a5aee6ac.jpg)
藤村俊二!若っつ!
ってことで、本日の結論。
小学校の先生が、カリキュラ好きだったんじゃない?( ̄w ̄)ぷ
>マイ・フレンド
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/b4/26d676551397b9f62d36debe616300e3.jpg)
『カリキュラマシーン ベストセレクションDVD-BOX(初回生産限定)』
VPBF-11988 税込¥9,240 約290分
*****
まあ、ことのついでに。
カリキュラだけでなく、『くっつきの「を」』を
積極的に教えている書籍などもたくさんあるようです。
●伊東信夫著『あいうえおあそび 下 ~かな文字へんしん術~』
●国語教育別冊『作文技術をトレーニングする作文ワーク集』(絶版)
●TOSS-LAND『くっつきの「を」トレーニング法』
それにしても、「を」については、意外に多くの人が気にしてるんですね。
『コトノハ』でも、【「を」を説明するときは「難しい方の『を』」と言う】
という○×アンケートが掲載されていました。こちらも面白いですよ。
これを見ると、最近では
阿部サダヲの「を」 眞鍋かをりの「を」
ってのもアリだそうです( ̄w ̄)
それと「を」を調べていて驚いたのが、
「お」と「を」を別の発音を教えている地域があるんですね。
「お」は「O」、「を」は「WO」。え?発音は同じじゃないの?
この方のブログによると、静岡地方がそうだと書かれていますが、
本当なんでしょうか? 方言による発音の違いではなく、教育の違い?^^;)
#静岡のみなさん、いかがでしょうか?
>それと「を」を調べていて驚いたのが、
「お」と「を」を別の発音を教えている地域があるんですね。
「お」は「O」、「を」は「WO」。え?発音は同じじゃないの?
え~~?同じに教えて地域があるの!?
私は東京都下でしたが、「お」は「O」、「を」は「WO」でしたよ!!撥音する前の口の形が違うというか。。。
ちなみに父親は自分の名前の「茂雄」のフリガナを「しげを」とふります。ペンネームだったのかな。
え~!マジでっ!w(°0°)wぅおっ!(=をっ!)
う~む、「お」と「を」の発音、
これは予想以上にディープな問題になってきたぞ…^^;)
茂雄>しげぅおさんによろしく( ̄w ̄)ぷ
>これは予想以上にディープな問題になってきたぞ…^^;)
そうそう!だからいちばん触れたいカリキュラマシーンのネタに触れ忘れた。。。
こんなにシュールな寸劇だったっけ??
つか、みせて!!(T▽T)/
シャドゥビドウッパシャビドウバ♪
シャドゥビドウッパ パッパパ♪
リンクとトラックバックありがとうございました。
とりあえず私の周りの人たちは
「お」と「を」を区別して発音している人が多いです。
特にそう発音するように教えられてはいないそうなので
方言的な要素が大きいのかもしれませんね(^_^;)
あまり沢山の人に聞いてはいないので
ほかの静岡の方がどうなのか、ちょっと気になるところです。
ちなみに
「くっつきのを」で育った私ですが、
カリキュラマシーンは知りませんでした(≧ω≦。)
むむむ。どうやら熊本方面も、普通に
『ごはんぅお食べる』w(°o°)wゥオ!
と言うらしい。
…ひょっとして、僕の方がマイノリティー…?^^;)
こんど、カリキュラぅお見ますか?( ̄w ̄)ぷ
はじめまして!
コメントありがとうございます(_o_)
そうですかぁ~、
「お」と「を」を区別して発音している方、
予想以上に多いんですねぇ~。
僕も一時期、浜松に住んでいたことがあるのですが、
『~だらぁ!』の方言のインパクトにばかり気を取られていて、
「を」の発音は、まったく気付いてませんでした。
これから人と話すときは、「を」の発音が気になって仕方なくなりそうです^^;)
それと、『くっつきの「を」』派の方々の中でも、
カリキュラをご存知ない方は多いようですね~。
やっぱり、40代以上じゃないと知らないか。
あと、放送されてない地方もあったかもしれませんね。
ってことは、みなさん、
カリキュラ第二世代、って感じでしょうか?( ̄w ̄)ぷ
カリキュラを持ってた相方様は、お若いのでは・・・・(^^;;;;カリキュラ第二世代ね!
ウゴウゴルーガはカリキュラ目指してつくったのかな。
余談ですが、ウゴウゴがヒットしてからは、気のせいかもしれませんが、裏のポンキッキがウゴウゴにやや寄っていった印象がありました。
かつて、ひょうきん族の押されたドリフの緊張感を覚えたです。
カリキュラマシンのライバル番組への影響が知りたいです。(笑)ピンポンパンってその時代かな?
そうそう!ウゴウゴは、ある意味90年代のカリキュラ、という説もアリ。
アレもぶっちゃけ、学生の方が見てたような( ̄w ̄)ぷ
ちなみに相方は、2人のお兄さんが完全カリキュラ世代だそうです。
「あなた、くっつきのをなんてつかってるの?
あれは、カリキュラマシーンで私が適当に作った言葉ですよ。」
「を」を紹介するために作った適当な言葉なんですって。
え~。私ずっとくっつきのをって使ってました。
え~っ!そうなんですかっ!
…あ、失礼しました(_o_)
はじめまして。コメントありがとうございます!
そうかぁ。そうなんですね。衝撃の告白。
でも、そんな軽さもまた、子供心を捉えた
『カリキュラ』の魅力だったのかもしれませんね(^^)