旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

続 哀愁のごんた 

2005年08月11日 21時58分33秒 | Weblog

ゴンタの首根っこを押さえてゆっくりと顔を近づける。ゴンタはわたしの口元をペロペロ舐めるのが好きだから早くも舌なめずりをしている。こちらは水気でしっとりと濡れたゴンタの鼻の頭を狙っているのだ。思い切って顔を近づけ鼻を狙った瞬間、ゴンタの生暖かい吐息がわたしの鼻先をかすめたが早いか、ゴンタの舌はペロペロと二度わたしの唇を舐めた。今日も敗れたのはわたしの方だった。

ゴンタはよくアクビをする。その瞬間を見計らってわたしはゴンタの口の中にコブシを突っ込む。ゴンタはアクビを中断してさっと頭を横に振って逃れる。それから何もなかったようにわたしに背を向けて横になる。大きなため息をつきながら。

哀愁のごんた 

2005年08月11日 21時56分56秒 | Weblog

出かけようとするとうちのゴンタは、決まってこのように戸惑った様な顔になります。でも、今日は何故か、写真を撮ろうとすると似たような顔になっていました。多分ゴンタとしては、「おいおまえ、変な箱を顔にくっつけて何やってるの?」と聞きたかったのでしょう。やはり、戸惑いがあったようです。

数年前、誤ってゴンタの尻尾を踏みつけたことがあります。最初は痛さにいたたまれなくて「キャイン、キャイン」と泣いたのですが、わたしが踏んだことに気がつくと、どすの利いた低い声で「ウー」と威嚇されました。

犬社会は序列にうるさいのです。室内で眠る時、ゴンタは必ずといっていいほどわたしの足元に寝床をつくります。知る人に聞くと、序列からいうと、「わたしとはやとは同格である。」と、ゴンタの方が考えているらしいのです。とほほ・・・。