浪花劇団 近江新之介
2012年3月8日(木)PM5:00~8:00 高槻千鳥劇場
今日はダブルで芝居観劇三昧。大衆演劇はなにをめざすのか。みながらふと、考える。カラオケもいいが、芸人がみせる芸事はここにしかない。平日は場合によれば1桁客しかいないときもある。でも、役者たちは手をぬかない。ここだとばかりに勝負する。そのこころいき。テレビは所詮、三流架空ことをみせている。映画はひとりになりたければ、それでいい。芝居はみんなでわいわいいいながら、みるものなのだ。
第1部顔みせミニショー
北海水滸伝
しゃばん、しゃばん
第2部 お芝居「俺の道づれ」
舞台はひさご屋という飲み屋。お吉という女給は今日も機嫌が悪い。親方に逆らう口調には訳がある。お吉の父親が老いぼれの博打うちになりさがった男で、日毎に金の無心にくるのだ。断って断り切れない親との
縁。もうどうしようもない所を
朋輩の板前の銀太郎に救われる。銀太郎は男前のいい男、誠実、こつこつと地道に働きながら生きている男。お吉にくどきたおす三枚目のおどけた成金、大前屋の助平衛がふられた腹いせに地まわりの親分源を呼んでから話しは実は実はの悲しい身の上。
名もなき庶民の思いのたけをみせてくれます。奈落の先でも、ふたりはいきる。
今日の浪花劇団は渋い話しでありながら、前半は三枚目の助平衛に蛇々丸。たっぷり、ひとりのりぼけつっこみ、歌舞伎調にさせたりして、往年の横山やすしを思わせるいっちゃい方でした。
また、また、腹を抱えて大笑い。はまる。いいですね。物語にのることなんですよ。小劇場には最近みなくなった役者の芸です。あのすっときりりとした
男前の蛇々丸さんがですよ。汗だくになりながら、きっちり、三回落としで、はじけて、切れていく。いよ!蛇々丸!!
今日はすごいもんみせてもらいました。
第3部 バラエティーショー
浪花めだかの歌で新之介座長の女形。そのあとに、「山谷ブルース」で新之介座長の女形にも驚いた。浪花めだかの立ち役も渋いし、蛇々丸は「母恋歌」
大川隆子の歌「博多暮らし」ではあの博多の屋台で若い水商売の女がよいつぶれながら、恋しい男があらわれてこない現実に
あるにしても、夜がしぐれていくなかで、酔いとともに、幻を思う。そんな絵が浮かんできました。
ラストは「神田祭り」元気でいなせな男衆でした。
いやー、みればみるほど、はまる浪花劇団です。
2012年3月8日(木)PM5:00~8:00 高槻千鳥劇場
今日はダブルで芝居観劇三昧。大衆演劇はなにをめざすのか。みながらふと、考える。カラオケもいいが、芸人がみせる芸事はここにしかない。平日は場合によれば1桁客しかいないときもある。でも、役者たちは手をぬかない。ここだとばかりに勝負する。そのこころいき。テレビは所詮、三流架空ことをみせている。映画はひとりになりたければ、それでいい。芝居はみんなでわいわいいいながら、みるものなのだ。
第1部顔みせミニショー
北海水滸伝
しゃばん、しゃばん
第2部 お芝居「俺の道づれ」
舞台はひさご屋という飲み屋。お吉という女給は今日も機嫌が悪い。親方に逆らう口調には訳がある。お吉の父親が老いぼれの博打うちになりさがった男で、日毎に金の無心にくるのだ。断って断り切れない親との
縁。もうどうしようもない所を
朋輩の板前の銀太郎に救われる。銀太郎は男前のいい男、誠実、こつこつと地道に働きながら生きている男。お吉にくどきたおす三枚目のおどけた成金、大前屋の助平衛がふられた腹いせに地まわりの親分源を呼んでから話しは実は実はの悲しい身の上。
名もなき庶民の思いのたけをみせてくれます。奈落の先でも、ふたりはいきる。
今日の浪花劇団は渋い話しでありながら、前半は三枚目の助平衛に蛇々丸。たっぷり、ひとりのりぼけつっこみ、歌舞伎調にさせたりして、往年の横山やすしを思わせるいっちゃい方でした。
また、また、腹を抱えて大笑い。はまる。いいですね。物語にのることなんですよ。小劇場には最近みなくなった役者の芸です。あのすっときりりとした
男前の蛇々丸さんがですよ。汗だくになりながら、きっちり、三回落としで、はじけて、切れていく。いよ!蛇々丸!!
今日はすごいもんみせてもらいました。
第3部 バラエティーショー
浪花めだかの歌で新之介座長の女形。そのあとに、「山谷ブルース」で新之介座長の女形にも驚いた。浪花めだかの立ち役も渋いし、蛇々丸は「母恋歌」
大川隆子の歌「博多暮らし」ではあの博多の屋台で若い水商売の女がよいつぶれながら、恋しい男があらわれてこない現実に
あるにしても、夜がしぐれていくなかで、酔いとともに、幻を思う。そんな絵が浮かんできました。
ラストは「神田祭り」元気でいなせな男衆でした。
いやー、みればみるほど、はまる浪花劇団です。