むかわの阿呆演劇日誌

演劇についての劇日誌やつれづれの演劇、映画の感想や日々のつぶやき。写真もあげます。

大衆演劇散歩記「吹雪のなかの哀しい優しさ、藤千代之助座長」

2012年03月10日 16時48分08秒 | Weblog
藤千代之助劇団 藤千代之助
2012年3月9日(土)PM12:00~3:00 鈴成座

また、冬が戻ったように、ひんやりする。春へのひと歩みひと歩みなのか。4月になれば、あっという間だ。今日も大衆演劇観劇三昧で、元気たくわえますよ。

第1部 顔みせミニショー
千代之助座長の坂本龍馬ではじまり、千咲竜馬「さくら小町」
「ええじゃないか」でしめ。
今日は花形千咲大介が、筋肉マッチョのかっこうでボケに。

第2部 お芝居「津軽遊侠伝」
大衆演劇の定番。川北長次の話。川北親分は子分の長吉、政に手分けして、幼い頃に生き別れた父親を探している。そのためか。親分は弱きものにこころ優しい。茶みせで自分の財布をすったおこもさんにも、優しく事情を聞き、不幸でも健気にいきるおばさんを母になってくれと言って世話をする親分。
 そんな親分に、人切りが仁義をきって挑んでくる。ぼろぼろになっても、すご腕の旅がらすの人切り男。
 まだ、親もみつけていない親分を殺させるにはいかないと、子分の長吉が身代りに挑みにいくがあっけなく、殺されてしまう。気にあって、あとをつけてしまったおこもさんに、長次を連れてこいと。一目散とかけつけ、長吉の仇と戦う長次。刀かわす、その相手の歳格好、津軽訛りに、まさかとおもい、切り倒しざまにわかったのは、実の父親だった。
 見せ場はこのあと、寒いふっきさらしの寒空に、自分の羽織りをぬいで、父親にかけようとしたら、自分のために死んだ長吉。長年探し出し父親にせめてと思う気持ちと自分身代りになったと苦しみかなし叫ぶ悲劇の長次。千代之助座長は素直なせつない気持ちをふくらませて、出す。
 これこそ、座長ごとで色々な長次があわられるいい芝居だ。
人切りに大島竜志、長吉に千咲竜馬、政に千咲大介。

第3部 花の新歌舞ショー
テンポよく、流れていく。
ラストは「湯の花小唄」
女形に竜馬と正也がいないのででないのかなと思ったら、笑わせてくれます。
コメント
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