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むかわの阿呆演劇日誌

演劇についての劇日誌やつれづれの演劇、映画の感想や日々のつぶやき。写真もあげます。

大衆演劇散歩記「浮き世の憂さは芝居で晴らせ!」

2012年03月20日 22時56分17秒 | Weblog
浪花劇団 近江新之介
2012年3月20日(火・休) PM5:00~8:15 高槻、千鳥劇場

お彼岸。火曜日であるが、休みの日。夜の部。なかなか入ってますよ。と思ったら、いっぱいで大入です。

第1部 顔みせミニショー
「ディスコじょんがら」新之介座長、浪花めだか、蛇々丸三人の扇子舞の軽やかさ。
タイガー一心「侍」
で踊れば、新之介座長「網走番外地」
ラストは新之介座長、蛇々丸二人で「唐獅子牡丹」

第2部 お芝居「旅の風来坊」
ほとけ一家と対立する飛ぶ鳥を落とす荒々しい一家の親分完造
ほとけ一家の代貸し利三の女房
お染が完造に寝返りたいと申し出る。その証拠にもうすぐ代貸し利三がくるから、始末してくれと。何も知らない所に闇うちに。その一部始終。一人の旅ガラスがみていた。

さて、ここはほとけ一家。今日もまぬけな子分三太がそうじをしている。若親分をどうやら完造にやられた心労で病に伏しているおなみ。
そこへ、旅人が草鞋あずけにきたのだ。

と、ここまで、話はきりりとすすむが、今日は違う。

今日は座長はこのおとぼけの三太。三太はぐちくちしゃべるし、すぐ脇道にそれるし、嫉妬深いし、おなみからすぐこの馬鹿といわれるぐらいの馬鹿の馬鹿ぶりをおとぼけとつっこみで、お客を筋からはずし、はずし、はずし、ときには、わるのりで、ときには、ただ、のるだけで、ときには、まったく違う芝居をやってやってやりまくる。
今日、はじめて大衆演劇をみたひとはわるのりしすぎて、話わからんぐらいになっとるやなと、怒りを感じるぐらいかもしれない。たしかにそうである
話は相手役が笑ってできない。
あの、大川龍子さんが代貸し利三を演じていて、瀕死でほとけ一家にかえって、最期の台詞をいえずに、笑ってしまい、そのまま死んだくらいだから。
悪ふざけ?いえいえ違います。
役者の熱演!ただ、ひたすら、それを喜劇でゆく。この話にはいらない座長のキャラ三太がいくんだから。

お話は旅ガラスが悪いやつらをかたづけてくれる。その旅ガラスは粋な男だった。蛇々丸いつもにまして、かっこよい。


いやー、笑って笑って笑いつかれたぐらいですが、浮き世の憂さを完全に、わすれたひとときでした。

第3部 浪花バラエティーショー

お芝居がつよすぎて、今日はなにをやっても、観る方がひらく感じで最後の韓国ショーがきれいで華やかでした。もちろん座長の「お梶」の女形、渋かった。


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芝居夢中記「彼岸にいくもの」

2012年03月20日 22時53分40秒 | Weblog
あすかフェスティバル
2012年3月20日(火・休)PM1:00~2:20
元飛鳥人権文化センター[photo:01]
1.太鼓研究所「飛燕」
 地元地域の太鼓集団。小学生たちの元気な発表。
2.太鼓集団「烈火」
飛燕をあがって、本格的にする太鼓集団。中学生から高校生たちの太鼓発表。なかなかなんにも考えずに、弾ける音を聞いていると、元気をもらえる。センターでバチが割れても、勢いよく叩いていた高校生がこのグループを卒業して、倭というプロの太鼓集団にはいるとのこと。なるほど、これからの未来を感じた。

3.神原組「恋路絵図」
劇団浮狼舎の新人たちの発表公演。テレビ局内の女優たちの喜怒哀楽を、垣間見る。いまの新人たちが入って、1年半前に、同じ新人たちではじめてしたものを、いままた、演じる。彼らのなかからも、卒業するものたちが、山崎翔平に、星見まどかだ。
まだ、なにものかになるか、わからない所で、自分のアンテナになにが響くのか。
いっしょに芝居をした仲間なので、演技がついてきているのがわかる。どうなるかは、これからなのだろう。

さて、一番、大きいのはこの元飛鳥人権文化センターがなくなることだ。1975年に解放会館から、人権文化センターなったあと、大阪市市民文化施設として、670名収容のホールを抱えたものが、このまつりを最期だったのだ。耐震性構造でないことと、財政縮小として、40年の歴史はあっさり幕をおろされた。橋下市政下の惨い切り捨てである。
 大阪はひょっとして、と思う。
このさきは私の感にしかすぎないが、もっと地獄絵図をみなければならないのかもしれない。

彼岸にいくものは、見送り。
失われたものはなんなのかを、
このあと、高槻で、大衆演劇、浪花劇団をみながら、かんがえよう。

まつりが、おわると、午後2時すぎ。飛鳥人権文化センターはほとんどひとが、いなくなっていた。


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