ちょっと早いけれど、2012年に観た映画を振り返る作業を始めることにした(2012年10月14日 )。この記事が仕上がるまでに何日(何ヶ月?)かかるかワカラナイけれど、こうでもしないと、映画の感想がなかなか書けそうにないので。今年は観た本数が少なめな分、上質・上出来な映画ばかりだった気がしている・・・
と、ここまで書いて、既に半年経ってしまった。こうなったらもうほんのひとこと感想にして、さっさと鑑賞順に。
『君を想って海をゆく』(監督:フィリップ・リオレ フランス 原題:WELCOME )
観た後のアンケートには、「主人公のウロウロ・ボヤボヤ?ぶりに、終始親近感を感じながら観ていた。彼が少年のためにしたことが、役に立ったのかどうかさえヨクワカラナイ・・・ということが、なんだか他人事と思えなかった。」などと。
帰宅して書いたメモには、「それでも、誰かを"支援"することは(その反作用として?)本人の人生にも何かをもたらさずにはおかないものなんだな・・・と改めて思った。決して善意だけから少年を助けたのではなかったということも含めて、"普通の人"である主人公だからこそ、その迷いも右往左往も胸に染みる気がしたんだと思う。」
原題のように「ウエルカム」で済まない(移民を受け入れる側の)フランスやイギリスの事情も透けて見えるようで、フランスを舞台にさまざまな「外国人の話す英語」を聞きながら、普段は考えない"移民問題"についても考えさせられた作品。
『親愛なるきみへ』(監督:ラッセ・ハルストレム)
う~ん、いつものことながら、今チラシを見ても物語を全く思い出せない。覚えているのは浜辺と『マンマ・ミーア』で初めて見た女優さん(アマンダ・サイフリッド)の脚の長さだけかも~。
『わたしを離さないで』(監督:マーク・ロマネク 原作:カズオ・イシグロ)
上の『親愛なるきみへ』と2本立てだったけれど、こちらはそれなりに覚えている。鮮やかさを押さえた色調の画面で、寂しい物語が淡々と語られるのだけれど・・・カズオ・イシグロってこんな風に、「手も足も出せない(というか、そういうことがそもそも浮かばない)」人物を描くのが好きなんだろうか・・・などと思った記憶がある。理不尽な境遇に腹を立てない、上品?な登場人物たちを見ながら、こういう寂しさがワカラナイわけでもない(らしい)自分自身にも、なんだかゲンナリしてしまった。(と言いつつ、同じ原作者の映画『日の名残り』でも思ったことだけれど、私はこういう寂しさが決して嫌いじゃあない。それやこれやで、観ていて複雑な気分になって、曰く言い難いもどかしさに、しばらくジタバタしていたような気がする。)
以下2本は高知県立美術館での「フレデリック・ワイズマンのすべて」(シネマテーク・プロジェクト)で上映された作品。
『ミサイル』(1987)
なんだか昔のSF映画を観ているような気持ちになってしまった。発射の設備・操作がいちいち、今の私の眼には非現実な感じがして。でも・・・(SFとは違って)現実のミサイル発射は、これほどまでに厳格なマニュアルの下、厳しいトレーニング(予行演習)を重ねて準備されていたのだと思うと、知識としては知っていたつもりの自分の「無知」を、またまた再確認させられた気がする。淡々とした演習風景で、鍛えられている新人たちはごく普通の?アメリカ軍兵士で・・・自分が何に驚いて(ある種呆れて?)いるのか、自分でもよくわからない・・・そういう意味では(少なくとも私にとっては)いかにもワイズマンらしい作品だったのかも。
『福祉』(1975)
メモには「とにかくあまりに(観ているだけでも)ストレスフルな光景が続くので、途中で出ようかと思いながら、それでも明るい出来事が何かあるかもしれない・・・と、最後まで粘って見ていた。でも・・・(予想通り)何もなかった。」。40年近く経った今の日本で、ワイズマンが「福祉」を撮ったら、どんな作品が出来るんだろう・・・なんて、帰り道で考えた記憶も。
『素晴らしい一日』(監督:イ・ユンギ 原作:平安寿子)
アンケートには「以前観た日本映画『転々』のカップル版みたいな感じ。ダラダラと何事も起こらない、ある種のロード・ムービー?なのだけれど、私は元カノを演じた女優さん(チョン・ドヨン)が好きなので、それなりに楽しんで観ていました。終盤彼女が電車の中で、不意に泣き出す気持ちはよくわかります。」などと。「こんないーかげんで、だらしなくて、約束は守らない、借りた金も返さないような男に、この期に及んでそれでも自分はココロ揺れるモノがあるなんて・・・」自分でも情けないのか、腹が立つのか、それともいっそどこか納得がいくのか・・・思いあまって涙が出るのも当然な気がしたので。
『幻影師 アイゼンハイム』(監督:ニール・バーガー)
アンケートに、「以前、WOWOWから録画して家のTVで観たときとは、印象がかなり違っていた。こういう小さな会場(蛸蔵という名の、古い蔵を利用した施設)のスクリーンで観られたのは、いかにも"幻影師"の雰囲気に相応しく、良かったのかもしれない」などと書いた記憶がある。TVで観たときには、映像の美しさは想像出来るのに、物語の方がなんだかオモチャのように見えてしまって、バランスが取れていない感じがしたのだ。スクリーンで観るとそういうチャチ?な感じはせず、むしろ「手品」「幻影(目眩まし)」「魔術」といった言葉がなんだか一続きのものに感じられて、有名な『月世界旅行』を撮った監督が元手品師だったということなんかを思い出した。(一つだけ気になったのは、エドワード・ノートンの声が耳に心地良く聞こえなかったこと。この人の外見に合っているようないないような・・・まで来て、彼をスクリーンで見たのが初めてなのに気づいた。画面が大きいと、「音(声)」もそれまで以上に問題になってくる・・・って、当たり前か。)
『ラビット・ホール』(監督:ジョン・キャメロン・ミッチェル 原作・脚本:デヴィッド・リンゼイ=アベアー)
以前、同じ監督さんの『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』を観たときの驚愕!! 今回はあの原色の氾濫とは逆の、パステル・カラーの佳品ともいうべき小さな?作品だったけれど、私にいろいろなコトを考えさせたという意味では、同じくらいの力を持っていたと思う。
http://blog.goo.ne.jp/muma_may/e/993c12fb1808cde367e21836595ebe38
『エリックを探して』(監督:ケン・ローチ 脚本:ポール・ラヴァーティ)
去年のオフシアター・ベストテン上映会で、ベスト・ワン作品以外のオプションとして上映された映画。この監督さんの映画が好きなので、楽しみにしていた。珍しくもある種ファンタジック?なコメディで、いかにも「庶民」な中年男たちが集まって、セラピーというかある種のセッションの如きやりとりをしている場面が気に入った(笑)。(以前同じ監督の『麦の穂をゆらす風』に誘って以来、「ケン・ローチはちょっと・・・」と言っている知人も、今回は「あのラストが良かった!!仲間ってのはやっぱりああじゃないと(笑)」だって。)
以下の2本は、「高知県立美術館 春の定期上映会」で観たもの。
『テザ 慟哭の大地』(監督:ハイレ・ゲリマ 2008 エチオピア=ドイツ=フランス)
メモには短く、「とても深刻。"とても賢い人"は一人も出てこない。そこがきっとリアルなんだろうと」。今チラシを見て、漸く物語を少し思い出したけれど、ここまで何もかも忘れているのは、私には咀嚼しようもないくらい暗く重たいエチオピアの歴史・現実を見た気がしたからだと思う。(こういう種類の良くできた?映画を見る力が、自分には足りなくなってきているのを最近とみに感じる。)
『ブンミおじさんの森』(監督:アピチャッポン・ウィーラセタクン 2010 英=タイ=独=仏=スペイン)
メモには「(『テザ』より)こちらの方が、何も起きない?にもかかわらず面白かった。特に義妹の佇まいが印象的」とあるのだけれど、何も覚えていないのは同じ。(あ、終盤の姫君?と大魚?のシーンの意味がワカラナカッタ記憶だけある(笑))
『ペーパーバード 幸せは翼にのって』(監督・脚本・音楽:エミリオ・アラゴン 2010 スペイン)
「血縁のない家族」が描かれるとき、私は点数が甘くなると自分でも思う。人生の一時期だけにせよ、身近に暮らした間柄というのは、血の繋がっている者同士にはない貴重な何かがあるのを、自分も経験してきたからだろう。(他人は肉親より、ずっと親切で優しい・・・若い頃、私が痛切に感じたことだ。)この映画はある種回顧録のような構成になっているので、余計にそういう関係の持つ良い部分が強調されて見えたのかもしれないけれど。心優しいエンリケや、劇団の仲間たちとの舞台を見ながら、「劇場」や「舞台」、「ショウ」というものの存在を、しみじみ考えた時間だった。
『灼熱の魂』(監督・脚本:ドゥニ・ヴィルヌーヴ カナダ・フランス)
メモには、「もうこれで(映画は)終わるんだな・・・と思ってから3段階くらい、物語が続いたのにオドロイタ。その間ずっと自分は醒めて?いたので、こういうヘンな後味の映画も珍しい。家への帰り道、とにかく登場人物の一人一人について、その人の立場から物語をゆっくり見直さないと、ストーリーの意味が掴めない・・・ということにも、我ながらちょっと呆れた。それくらい、自分から遠い作品内容だということなのだろうけれど。(そもそも私には、15年間ものあいだあの扱いに耐え得るということ自体、想像を越えてしまっている・・・などなど。)」
今思い返してみても、メモ以上の感想が浮かばない。年齢的な辻褄が合っているのかどうかもヨクワカラナイし、現実にこれくらいのことが起きているのかどうかも、私にはわからない。でもそんなこと以上に、こういう愛憎の濃さ・激しさを前にすると、なぜかすっと醒めていく自分がいるのは確か・・・。
『サラの鍵』(監督:ジル・パケ=ブレネール 原作:タチアナ・ド・ロネ)
実は映画を見ている間ずっと、私は女性記者がなぜサラの家族をそこまで追いかけていくのか、その人たちの過去(ルーツ)を明らかにすることを無条件に「良いこと」だと信じている様子が、不思議でならなかった。なので終盤、家族の1人から私と同じ疑問をぶつけられて、ショックを受ける彼女の善良さにも共感しにくかった。
メモには「決して幸福な話じゃあないのに、気持ちのいい終り方をした・・・というとてもいい印象が残るのは、記者の幼い娘の名前のせいだろうか。」とある。でも・・・今となっても、この名前のつけ方を、素直に喜んでいない自分がいるのを感じる。実在したサラやその弟の運命を思うと、私にはこういうことが出来る善良さは欠けているんだろうな・・・と。(それにしても、映画の前半は胸の痛むシーンが続く。突然の検挙やスタジアムを流用しての収容所の様子も、余裕のない両親からのサラの扱われ方も。今の私には、こういう映画を観る体力はもうないんだな・・・と、つくづく思う。)
『ウィンターズ・ボーン』(監督・脚本:デブラ・グラニック 原作:ダニエル・ウッドレル)
どこか『フローズン・リバー』を思い出させる作品だった。(寒さに震える思い・・・の内容だけれど、観た後味が悪くないのも共通。)
http://blog.goo.ne.jp/muma_may/e/2cb1893b7c5f3b9cbca1e84ae466b8a4
『人生に乾杯!』(監督:ガーボル・ロホニ 2007 ハンガリー)
メモには「私がハンガリーの人だったら、もっと面白かっただろうな~。歴史その他をよく知らないのが残念。でも老夫婦(81歳と70歳)の関係がリアルで、笑った場面も」
高齢者に冷たい政策に腹を立て、抗議も籠めて?慣れぬ銀行強盗をやらかす2人が、だんだん若返っていくのを見ているのは、微笑ましくも楽しかった。(ラスト、どうするつもりかな・・・とちょっと心配だったけど、あーゆー結末になるとは。)
『ル・アーブルの靴みがき』(監督:アキ・カウリスマキ フィンランド・フランス・ドイツ)
上映日がたまたま夏の帰省と重なって、観るのをアキラメていたら、たまたま帰省先でも上映中で、家族にも奨められてシネマクレール(岡山)にひとりで観に行った・・・という経緯つきの作品。
「カウリスマキ監督作品をずっと見続けてきた人に贈られた、幸せなプレゼントのような映画」という言葉をどこかで見たけれど、本当にそんな感じ。(淡々と「孤独」や「不運」を描いた、奇妙な味の小説?それとも悲しげなコメディアン?・・・なんてカウリスマキ作品もキライじゃないけど、たまにはこういうシアワセもいいな~)
『ピナ・バウシュ 夢の教室』(監督・脚本:アン・リンセル)
私は最初、思春期の人たちにこういうテーマの演目を練習させることの難しさ(というか微妙なさじ加減のようなモノ。誤ると若い人たちは大やけどしかねない・・・というような)を感じて、内心ハラハラしながら見ていた。(でも観ているうちに、ドイツの少年少女は私が想像するより、ずっと大人っぽくたくましいのかも・・・とも。)
http://blog.goo.ne.jp/muma_may/e/f56e6af1f2d7bb57bcf9c3fac3ebc025
『天国の日々』(監督・脚本:テレンス・マリック 1978)
以前、DVDでは観たことがあるんだけれど、スクリーンでは初めて。メモには、「非常に美しい映像は噂(世評)通り。今スクリーンで観ると、なんだかギリシャ悲劇か近松みたいにも」などと。
久しぶりに再見して思ったのは、登場人物たちのことを決して批判的には描いていないんだな・・・ということ。恋人を農場主に差し出すかのような季節労働者の青年も、それで富や権力を手に入れよう・・・などと思っているようには見えない。単にその方が、自分と一緒にいるより彼女が幸せになれそうだ・・・というだけのようで、そもそもそんな先のことまで考えられないほど、彼らは皆「若い」のだ。妹に至っては、本当に行き当たりばったりで、でもそんな「何も考えていなかった」若い日々のことを、後に「天国の日々」として思い出す・・・そういう(ごく普通の?)オトナになるんだろうという気もする。上手く言えないけれど、美しい収穫風景と彼らの若さ、後先なんてさして考えていないような軽はずみさ・愚かしさは、どこかで対になっているモノのような気がした。(「天国」ってそういうものなのかもしれないな・・・とか。)
『ポエトリー アグネスの詩』(脚本・監督:イ・チャンドン)
ヒロインのミジャが、「もう一人の自分」に見えて困った。(事あるごとに、認知症の初期だからなのか、本人の元々の性格なのかがワカラナイ感じがソックリな気がして。下に貼った感想でも、認知症については結局「ワカラナイ」ので触れていない(苦笑)。)
http://blog.goo.ne.jp/muma_may/e/0d5a47a67577faafce9e6c50a1db112e
『最高の人生をあなたと』(監督・脚本:ジュリー・ガブラス)
メモには「こういうのも艶笑喜劇とかいうのかなあ。イザベラ・ロッセリーニは表情・しぐさが艶やかで、そういえばこの人はイタリア人だったっけ・・・とか。ウィリアム・ハートは、カッコイイ渋いオジサマに見えるしw 衣装や調度のお金のかかり方やヨーロッパ・テイストが、久しぶりで眼に心地良い~」などと。
私は、家族に対して「私の言うとおりにしなさい。それが一番正しい(上手くいく)のだから」という女性(妻・母親)の気持ちが、この歳になってもイマイチわからない(「私の言うとおりになんてしたら、どーなるかわからないわよ~」)ので、この映画の妻の言い分も、実はヨクワカラナかった。まあ、「老い」は他人事じゃないものの、私の場合、年を取ること自体は「ラクになる」ことと重なってる部分が大きいので。
でも、「若くなくなる」ことにジタバタする時期があるのは、世の東西、性別を問わず、ごく当たり前のことなんだろう。でも、ず~~っとジタバタし続けられるほど「老い」は辛抱強く待っていてはくれないから・・・みんな何らかの形で、「老い」との間に暗黙の協定を結ぶ。その時に、一緒に居合わせてくれる(ヘンな日本語)誰かがいたら、それが友人でも伴侶でも、はたまたペットやケンカ相手でも、その後の人生ではそれまでとはひと味違った、新しい風景が見られるのかもしれないな・・・なんて思った。
『人生はビギナーズ』(監督・脚本:マイク・ミルズ)
メモには、「予想と違って、なんとなくインディーズ?な雰囲気。私は、75歳にして初めてゲイだと明かした父親(クリストファー・プラマー)よりも、オロオロ・ウロウロな息子(ユアン・マクレガー)の可愛らしさと、相手役メラニー・ロランの繊細な魅力に見とれていた。ただ、物語はちょっと冗長というか、何も起こらないのは別に構わないんだけど、眠くなるのが困った」とか。(今となっては、ほとんど霧の彼方~)
『ふたつめの影』(監督・脚本:シルヴァーノ・アゴスティ 2000)
個人的に、観られてとても良かったと思った映画。学生だった頃から30数年間、私はいつもどこかで、こういうことを考えさせられてきたと思うので。
http://blog.goo.ne.jp/muma_may/e/c20e3aee6d5fe3ef6cbbcb4ee5375197
『汽車はふたたび故郷へ』(監督・脚本:オタール・イオセリアーニ 2010 フランス=グルジア)
言いたいことをそのまま表現することが出来ない環境にいる創作者が創り出すもの・・・というのは、私のような「外部」の観客にとっては、どう受け取っていいのかワカラナイことがままある。(そのまま撮れば上映禁止・・・と最初から判っていたら、なんとかその裏をかく?ようなやり方を考えざるを得ないだろう。でも、お気楽な私などには、上手く「翻訳」できなくて・・・)
「深刻」に見えない描き方、現実をそのままは観客に見せずに「それとなく悟らせる」?行き方、「芸術性」を武器に出来るほど磨き上げる?ような作り方・・・冷戦時代に「東側」で映画を作った人たちも、きっといろんな方法を考えただろうな・・・と想像させられた。それくらい、この映画の淡々とした雰囲気と、ある種のファンタジーのような表現の仕方は、私にはどう受け取ったらいいのかワカラナイところがあった。(チラシには監督のことを、「ノンシャランな作風で現代人を魅了する人生の達人」なんて書いてあったけど、どこまで「ノンシャラン」で流していいのかが、イマイチわからない。)
たとえば、あの黒い人魚はミューズなのか悪魔?なのかも、やっぱりよくわからない。私はミューズ(というか、自分が追い求めている「作りたい映画」を象徴するものだと受け取ったけど、人魚と一緒に水中を行く彼は夢に向っているのか破滅に向っているのか、作り手がどちらとして描きたいのかも、やっぱり「なんだかヨクワカラナイ」のだ。(ゴメンね、監督さん。でも、観ている間はなんとなく心地良かった。家族や昔を懐かしむ気分って、こういうものなのかなあ・・・なんて思ったりした。)
『星の旅人たち』(監督・脚本:エミリオ・エステヴェス 原題:The Way )
歩いて旅をする「巡礼」・・・こういう映画を観ると、美しい景色の中をどこまでも歩きたくなる。(現実にはこの父親(60代)の体力は、ちょっとあり得ないんじゃないかとも思ったけれど、そんな細かいコトどーでもいいよね~♪)
http://blog.goo.ne.jp/muma_may/e/04fa15cd50e3922e136634daee2e8fdc
『メランコリア』(監督・脚本:ラース・フォン・トリアー)
メモには「導入部のスローモーションが美しい。でも、あとは編集途中?みたいな映像が続く。これでもか!というほどのヒロインの"うつ"気分と、その迷惑を被り続ける家族の姿が描かれるのを見ていると、なんでこうも長々と(私まで)コンナコトにつき合わなきゃいけないの?って気持ちになるけど、映画の後半、人類滅亡?が近づくにつれてヒロインは元気??になってきて・・・なんだか監督の分身を見ているみたいで、ちょっと可笑しかった」「でも私、あのラスト・シーンは好き。今の自分の心境がそもそもそういうことを望んでいるようなもの?だからかもしれないけど。」などと。
映画の好きな方があのラストについて、「小学生のパワー炸裂!といった感じで、いっそ爽快な気がした」といった意味のことを書いておられたけれど、「小学生パワー」というのは言えてる・・・と私も思った(笑)。(この映画を観に行くちょっと前に『私が、生きる肌』を観た際、「これって中学生の好奇心?」なんて思ったのを思い出した。私は「中学生の好奇心」には、あんまり興味も共感も感じないけれど、「小学生パワー」はキライじゃないんだろうな。ベストテン選考会では「最初の20分で表現できてしまうことに、2時間以上もかけることはない」という声もあったけれど、私はあの最後のシーンの美しさと迫力は、ずっと忘れないだろうと思う。)
『ジェーン・エア』(監督:キャリー・ジョージ・フクナガ 脚本:モイラ・バフィーニ 2011)
有名な原作小説を、実は私はよく知らない。高校生くらいの頃に読んではいるんだけれど、特にどうとも思わなかった(らしい)。その後再度読む機会もなかった。(たぶん女性の「自立」を真剣に考えていたジェーンの真面目さが、ヤクザな私には息苦しかったんだと思う。ロチェスター氏のキャラクターも、私は苦手だった。)
ところが、彼らの年齢をはるかに越えてしまった身でこの映画を観ると、彼らの激しさに改めて驚かされる。(ほとんど「ロミオとジュリエット」だ。)タブーが多かったであろう当時、「ジェーン・エア」という小説は、きっとセンセーショナルで物議?をかもして、でもやがては人々に広く受け入れられていっただろう・・・という気が、初めてした。(映画と小説は別物ではあるけれど。)
ジェーンを演じた女優さん(ミア・ワシコウスカ)が適役というか、クラシックで清楚な衣装が似合っていて、硬い表情と礼儀正しい言葉・物腰、その内側に秘めた若い娘らしい恋心・・・が、小説からそのまま抜け出したみたいに見えた。
それにしても、当時女性が「食べていく」方法は本当に限られていたんだなあ・・・と。「結婚」はあくまで(女性やその親きょうだいが)「暮らしていけるようにする」のが目的なのであって、だから財産だの持参金だのといった「お金の話」が最重要課題なのであって、人々はそのことに疑問も違和感も持ってなかった・・・と、これも久しぶりに思い出させられた。(と言っても、私の若い頃でさえ、あんまり事情は変わってなかった気もする。19世紀の女性の自立と職業について?の講演も同時にあったのだけれど、疲れて早々に帰ってしまったのが残念。)
『それでも、愛してる』(監督:ジョディ・フォスター 2009)
メモには「ちょっとコミカルな作品?・・・なんて予想していたのが、かなり違っていて驚いた。コミカルな場面もあるんだけれど、全く笑えない自分に困惑。後半はほとんどホラーで、かなり怖い。心理学のワークショップを見ているような作品?だと思ったけれど、メル・ギブソンは嫌いじゃないので、久々に顔が見られて嬉しかったし、映画自体も私にはそれなりに面白かった。(メルの「うつ」の実体験が生きているみたいに見えるのはちょっとツライけど。)
(以上28本)
恒例の2012年高知オフシアター・ベストテン選考会 は、去る3月3日に開かれた。
自分の好みとそのときの気分で選んだ、オフシアター・ベストテン外国映画部門推薦作品(10本)を一応自分の記憶のために。
『君を想って海を行く』
『人生、ここにあり!』
『 おじいさんと草原の小学校』
『ラビット・ホール』
『ウィンターズ・ボーン』
『天国の日々』
『ポエトリー アグネスの詩』
『ふたつめの影』
『メランコリア』
『星の旅人たち』 (順位を意識せずに選んだもの)
実際に選考会で投票・議論の結果選ばれた2012年高知オフシアター・ベストテン作品は以下の通り。(高知で2012年に自主上映された67作品から選考)
① 『別離』 (監督:アスガー・ファルハディ)
② 『君を想って海をゆく』 (フィリップ・リオレ)
③ 『ラビット・ホール』 (ジョン・キャメロン・ミッチェル)
④ 『未来を生きる君たちへ』 (スサンネ・ビア)
⑤ 『ジェーン・エア』 (キャリー・ジョージ・フクナガ)
⑥ 『ウィンターズ・ボーン』 (デブラ・グラニック)
⑦ 『ポエトリー アグネスの詩』 (イ・チャンドン)
⑧ 『 少年と自転車』 (ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ)
⑨ 『人生、ここにあり!』 (ジュリオ・マンフレドニア)
⑨ 『幻影師アイゼンハイム』 (ニール・バーガー)
⑨ 『灼熱の魂』 (ドゥニ・ヴィルヌーヴ)
7月には、ベスト・ワンに選ばれた作品(外国・日本各1本)プラス1本(高知未公開作品・今年は大林宣彦監督の新作、『この空の花 長岡花火物語』に決定)の上映会があるので、見逃した『別離』 が観られそう。長岡花火も好きなので、楽しみにしています。
ユアンって本当に可愛いですよね~(^_^)。
今日、『砂漠でサーモンフィッシング』を見たのですが、やっぱり可愛い。
それと、彼は絵が上手かも。
『人生はビギナーズ』でもイラストを描いてたと思いますが、『砂漠でサーモンフィッシング』でもサラリと。
本当に自分で描いたのかな?
ちょっと、ユアンとイラストで検索してみます(笑)。
ユアンが、「僕はかなり変わった人間だから、あまり傷つかない」なんて
わりと本気で説明して慰めるのが可笑しかった(^o^)。
ちょっと『舟を編む』のマジメ君みたいなキャラにも見えたけど
マジメ君と同じく可愛かったデス。
あのイラストも、さ、さ、さ~と描いてて
彼女も(ジョークとはいえ)褒めていましたね。
私も検索してみようかな~(^o^)