福島県５泊６日の旅②

初日はゆっくりと朝８時すぎに家を出る。
NHKの『虎に翼』を見てからと考えていたが日曜日でした。
今回は妻に続いて私のスーツケースデビュー。妻より一回り大き目のサイズを買った。
あんなにスーツケース嫌いだったのに、年齢には勝てず膝を痛めたのが要因。
持ってみて便利なことが分かる。
他人の歩行の迷惑になることや道路を押して歩く騒音など
あんまり私の性分には合わないが仕方がない。
その一方でエレベーターを降りたところで立ち止まりやすいなどのあるあるも
理解出来るようになったが、自分はしないように心掛けている。
いつもならなるべくはエスカレーターを選んで歩いてきた旅行スタイルから
エレベーターを探すスタイルにも一歩老人度が増したように思えたり、
移動はすこぶる便利だか取り出しが面倒で、
インバウンド客がよくやっている道端でスーツケースを開いている気持ちも
少しは理解出来るようになったが、やらないようにしている。
今日は東京で新幹線を乗り継いで郡山までやってきて、
磐越西線で会津若松駅まで来て一泊する。



会津若松駅に降り立つと、興奮して妻が「ＳLが停まっている」と教えてくれたが、
私はすでに分かっていた。あの蒸気機関車独特の石炭の燃える臭いで充満していたからだ。
ＳＬばんえつ物語が出発間近だったのだ。
慌ててスーツケースを引いてホームの端まで進むが、
Ｃ５７の運転席の辺りまででホームが切れて、前方からの雄姿は拝むことは出来ないまま
列車は出発して行った。引っ張っている１２系客車もすごく格好がいい。



今回の旅行も幸先がいい。
こういう時は我が家では「デカッパ兄ちゃんの仕業」ということになっている。
デカッパ兄ちゃんというのは、我が家に住み着いている一番大きなカッパのことだ。
以前「サボちゃん」は紹介したことがあるが、全部で６０体以上もカッパがいる。
彼は部屋の隅でいつもじっといていて（大きいので）旅行にも連れていけないのだが、
妖怪の魔力で旅先にやってきては、私たちの旅を見守ってくれている。
これまでも何度も彼の恩恵にあってきた。
すぐ横に併走してくれて道案内をしてくれたり、
バス停を隠して便利なバス停へと案内してくれたり、
目立たないマイナーだが絶品のお店に案内されたりと
信じてもらえないかもしれないが、不思議なことがちょくちょく起こる。
守護霊なのか何かは分からないけれど、「デカッパ兄ちゃんありがとう」と言っておくと
気を良くして、またいいことが起こるものなんだ。