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ロスがないスピーカーケーブルの太さは? vol.8

2017-08-16 | スピーカー
『ロスがないスピーカーケーブルの太さは? vol.7』の続きです。

これまでスピーカーケーブルの適切な太さについて考えてきました。

今回はバイアンプ時のスピーカーケーブルの太さについて考えてみます。

バイアンプとはマルチウェイのスピーカーシステムでバイアンプ端子がある場合、

2組のスピーカーケーブルとパワーアンプを用いて結線する方法です。

一般的には2WAYのスピーカーシステムで高音用と低音用の2組のケーブルを用いて

高音用、低音用の2セットのパワーアンプに接続することによって

高音・低音それぞれの緩衝が排除され音質の向上につながるというものです。

パワーアンプを1組だけ使い、ケーブルだけを2組使用する方法はバイワイヤーといいます。

いずれの場合でも高音用と低音用の2組のケーブルが必要となりますが

低音用のケーブルは太く、高音用のケーブルは細くても良い・・・といわれています。

本当でしょうか?

上側のグラフは某有名メーカーのソフトドームツイーターのインピーダンス特性です。

下側は口径16cmのウーハーのインピーダンス特性です。





ツイーターの特性を詳しくみてみると1.5KHz~10KHzの広範囲にわたって8オームという

低いインピーダンスであることがわかります。

一方、ウーハーでは150Hz~400Hzあたりは低いのですが全体としてはツイーターより高くなっています。

仮に、1kHzをクロスオーバー周波数とする2WAYとした場合

再生周波数は最大で40Hz~50KHzとなりますが

この内ツイーターの再生帯域は1KHz~50KHzです。

ツイーターの帯域に占める低いインピーダンスの帯域の割合は

(10000/1500)/(50000/1000)=13.3%

同様にウーハーの再生帯域は40Hz~1KHzです。

ウーハーの帯域に占める低いインピーダンスの帯域の割合は

(400/150)/(1000/40)=10.7%

このようにウーハーよりもむしろツイーターの方がインピーダンスが低い領域が広いということがわかります。

これらの点から、

『バイアンプのときにツイーターのケーブルは多少細くても良い』というのはウソで、

最低でも同じ太さのケーブルを使用しなければいけないということが判ります。

次回に続きます。



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