![]() | ザ・シークレットロンダ・バーン 山川 紘矢 山川 亜希子 角川書店 2007-10-30売り上げランキング : 13おすすめ平均 ![]() |
巷で評判の「ザ・シークレット」。
怪しい本だなあと思っていたのですが、職場でちょっと話題に上ったので
物は試しということで、読んでみることにしました。
読んだ感想は、この本は買うまでのことはなかったかと・・・
例えば「類は友を呼ぶ」とか「言霊」とか、みんながすでに知っていることを
もったいつけて「ザ・シークレット」(ほら、あれだよ、あの秘密だよ!)
と名づけたまでのこと。
「類友」や「言霊」に表されるような考えは、本書中では
「思いがすべてを創り出す」と表現されています。
この考え方は、自分の世界観や行動を変えて、自分に対する周囲の反応に
変化をもたらすという点では、やはり開眼物だとは思うけど
そういう話ならもっといい本があるよ。ダライラマとか。
ダライラマなどの著書に関しては、本書の場合のように
内容を過大解釈した人々からちょっとズレた批判が投げかけられる
というようなことはない。ちょっとズレた批判とは
「自分の現世での思いとは関係なく、ホントウに不幸な境遇に
生まれてしまった人々はどうなの?」的なものですよ。
こういった批判が出る出ないは、書き手と読み手との間に
大前提の共有があるかどうかによりますが、本書の場合は、
共有されていないことが多いみたい。
「ザ・シークレット」にははっきりとは書かれていないけど
確実に読み取れる大前提がある。
それは、日本やアメリカのような恵まれた社会に生まれ育ち、
五体満足に生活はできるけど、現状に不満がある、現状にプラスαがほしい
例えば金持ちになりたいなどと願うあたくしのようにあらゆる意味で
平均的な市民の皆様宛に書かれている本であるということ。
アフリカで飢えと戦っている子どもたちは、自分で飢えようと思って
飢えているわけではない!なんて批判は、まず大前提が違いすぎて
著者も予想だにしていなかったでしょう。
まあ、とにかく、人間の幸福の本質について気にする方こそ、
「ザ・シークレット」ではなく、唯識やダライラマや斉藤茂太の著書を読みなさいって。