3日目は12時過ぎまでホテルでのんびりして、午後になってから別府の繁華街をぶらぶら散歩してみました。昼間に開いている飲食店は夜と比べると少なく、しかもランチタイムはたいてい2時まででいったん休憩して夕方再び開店するというスタイルが一般的らしく、確かに東京にも昔はこういう形態の店がたくさんあったのですが、最近は変な時間にランチする我らのような生活スタイルの人も増え、東京ではどこに行っても5時までランチを提供しているお店があるのは大変便利なことだと改めて思った次第です。
別府の路地裏の風景はとても絵になります。下の写真は昭和7年創業の「
エッチ美容室」の建物です。別府八湯の中から別府温泉100%の完全無添加温泉化粧水「べっぴん泉」や別府八湯の個性をそのままに8種類の温泉で作った手練り石鹸「べっぷ八湯せっけん」などで有名なお店です。
エッチ美容室の「エッチ」はオーナーの林さんから来ているそうです。今回ここでは「べっぷ八湯せっけん」のうち、はまわき温泉とほりた温泉の石けんを買ってみました。はまわき温泉の石けんの説明は、「浜から温泉が湧き出る様子から『浜わき』の地名が生まれた温泉郷。敏感肌にもやさしい単純泉を練りこみました」、ほりた温泉の説明は「交通の便がよく、豊富な湯量に恵まれている堀田温泉。様々な成分をやさしく含む単純泉を練りこみました」とありました。肌がしっとりするそうです。
築100年の長屋を改装した建物で、中心地活性化のためのプロジェクトに協力しているのだそうです。現在は「
SELECT BEPPU」として別府のアートを取り扱うショップになっています。ここでフリーペーパー「
旅手帖beppu」が手に入らないかと聞いてみたところ、すでに絶版になっており、現在大分全域をターゲットにした新たなプロジェクトが進んでいるとのことでした。「旅手帖beppu」は再版して有料で売ったらよいと思います。写真も素敵で、あんなに魂のこもった別府に関する資料はないので、他県から別府に来た旅行者は絶対に買うと思います。今回買ったどのガイドブックよりも充実していて非常に役に立ちました。再版求。
こちらで購入した本です。別府 「混浴温泉世界2012」総合ディレクター、 芹沢高志による書き下ろし書籍で、エッセーのような私小説のような不思議な本ですが、行ってきたばかりの別府の町の雰囲気が伝わってくる文章で、買ってよかったと思います。
別府駅前の「ピカピカおじさん」の象です。油屋熊八という方の象らしいです。
ウィキペディアで調べてみると、「油屋 熊八(あぶらや くまはち、1863年8月29日(文久3年7月16日) - 1935年(昭和10年)3月24日)は、歓楽的な温泉都市大分県別府市の観光開発に尽力し、田園的な温泉保養地由布院の礎を築いた実業家。」なのだそうです。別府の方たちの旅人への親切で気楽な接し方は、この方の影響なのですね。