松本さんの松本だより

松本市民となって、15年目。
すっかり「地域の人」を名乗りつつ、松本の風景をお伝えしています。

電車に乗りたくて

2011年07月29日 | 日記
松本にいると、ふだんの移動は自家用車が多いので、めったに電車に乗る機会がありません。
特急に乗ることはあっても、在来線には乗ることがありません。
学校の社会の授業の町探検で近くの駅を見学しても、電車に乗ることはありません。

今日は、たまたま駅近くの場所でのイベントがありました。
往きは、自家用車で行きましたが
帰りは、電車で帰ることにしました。

駅に行ってみたら電車が行ってしまったばかりで、40分以上待つことになりましたが、
その間、
駅の周辺を散策したり、
(無人駅の)自動販売機で切符を買ったり(一年生になった息子は、初めて自分で買った切符に大喜び。)
電車がどっちから来るのか、あてっこしたり(線路が一本しかないので)
はじめて乗る電車にワクワクしながら待ちました。

はじめに来たのは、反対に行く電車。
その次に来る電車に乗ります。(待ち合わせだからまちがえないようにね)

先頭車両に乗りたくて、ホームの端のほうにいたら、
反対の電車の後部車両にいた車掌さん(女性)が、
『もっと向こうのほうに停まりますよ』とにっこり教えてくれました。(感謝)

電車が来たのであわてて移動。(電車短い・・・)
乗っている人はけっこういますが、扉が開きません。
降りる人がいないので、乗る人が自分でボタンを押さないと扉が開かないのでした。

恐る恐るボタンを押して、乗ることができました。(閉まるときはどうしたんだろう・・・?)
乗ったらけっこう混んでいて、前が見えないのは仕方ないね・・・と思っていたら、
お姉さんたちのグループが、
『ここから線路がよく見えるよ』
と、ベストポジションを譲ってくれて(感謝)、息子はまたまた大喜び。

乗ったのはたったの一駅分だったのですが、とても楽しかったようです。

降りたホームで手を振って走る電車をお見送り。
後部車両の車掌さん(男性)が、にっこり手を振り返してくれました。(感謝)

切符の買い方や電車の乗り方も分かったので、
これからの夏休みのあいだ、電車でお出かけができるといいね。
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デーラボッチが?

2011年07月03日 | 日記
松本にある伝説には、デーラボッチという大男がいます。

デーラボッチという大男が、地面をならしたり、土を運んで歩きまわり
足跡が窪地になったり、水がたまって池や沼になりました。
松本平では西のアルプスを削って、東に運ぶ途中、あちこち土を落として
山になったり、草履の土がこぼれて丘ができたりしました。

というお話です。

松本は盆地です。
もとはいくつかの地盤が、地震によってぶつかり合ってできたアルプスの山より、
長年の侵食によって堆積した土砂が積もってできたのが松本平。
その上にある松本の市街地は、軟弱な地盤の上にできているのです。
いくつも断層があることもわかっています。
大きな地震がありましたが、
今回の松本の地震は、
いつおきてもおかしくないといわれている大地震の前兆か、
あるいはそのうちの一つだったのか。

  震災は忘れた頃にやってくる

子どもの頃に、鎌倉で震度5弱の地震は経験しています。
関東大震災もいつも頭のどこかににありました。
東北の地震からは少し遠い場所にいて、
忘れてはいけないよね、と思いながらも気が緩んでいた頃、本当にやってきた。


しばらくお休みしていたデーラボッチがお仕事始めちゃったのかしら~?


今回の地震で被害を受けたのは
耐震構造になっていない昔の建物の壁が崩れたり、
瓦屋根が落ちたりしたのが多かったようです。

古い街並み、古い建物、日本の風景を作ってきた瓦屋根の家

本来、日本の従来の木造軸組み構造は、免震構造だし、
昔からの建物は、その土地の気候風土に合わせて長年培われた知恵と工夫で造られていたものだったはず。

だけど、現在の設計基準では、そういうものは建てられないものになってしまっています。

耐震化や、防災のためにどんどん失われつつあるもの、
大切にしてきたものが、なくなってしまうのは残念です。


デーラボッチさん
お願いだから、何もしないで静かにしていてね。


アルプス公園には、『デーラボッチのあしあと』と言われる池があります。

デーラボッチは、アルプス公園内『山と自然博物館』にいます。
http://www.city.matsumoto.nagano.jp/tiiki/sisetu/kanko/alps_park/annai/yamahaku/index.html
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