ソプラノ歌手 中川美和のブログ

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ハムレット、本日です!

2024-07-05 00:03:00 | 歌のこと
今日が「ハムレット」本番です。(これ書いてるの、木曜の深夜なので気持ち的には明日なんだけど)

稽古始めたのが5月頭だったんですが、はぁーあっという間だったなぁ。
内容が濃すぎて別世界です。いやそりゃオペラはいつもそうなんですけども。

オペラの「ハムレット」は、原作よりもホームドラマ感が強いように思います。
家庭内の話なんだなぁっていう。
まあまあな毒親、反抗期の息子、兄ちゃんにコンプレックス全開の弟…ていう。
別世界なんだけど、誰しも感じられる何かだなぁとも思いますね。

ガートルードとハムレットのやりとりとかは、
「うるせぇクソババア!」
「何でクソババアって言うのー泣」
みたいな感じ?
我々はそういう風に解釈してるんですけれども 笑

「クソババア」と言いたいけど言えなくて、苦悩するハムさま


この作品のやっぱすごいのは、音楽はもちろん、解釈が多様な所ですよね。
シェイクスピアの凄さです。
もちろんオペラ化するにあたり、シェイクスピアの原作から多少改変はされてますが、それでも解釈の多様性は残っています。
圧倒的すぎる原作の凄まじさがとにかく面白すぎる!
やっぱりシェイクスピアとか、プーシキンとか、戯曲の巨匠と言われる人の台本はすごすぎる…!!
アリアだけしか演奏されない事の多いオペラですが、音楽だけでなく解釈の多さを知ってほしい作品です。
オペラでここまでできるってなかなかないですわ…!
クローディアスとか面白すぎて…!!ガートルードも面白いのよ!!

皆で最終稽古の後、「最後の宣伝写真よぉー」とか言って撮った1枚。


あと、個人的には今回は結構良い訳詞作れたかもなって思ってます。
先にネタバレしちゃうと、ハムレットが一幕終わりで歌う「酒のアリア」の訳詞は、我ながら結構良いのができたなって思ってます。
気にして聴いてくださると嬉しいです
歌いたくなる訳詞を目指して、作っていきたいなぁ。

明日…ていうか、日にち的にはもう今日ですね!

当日券もありますのでふらりといらしてくださいねー!!まだチケットあるのでいきなり来て大丈夫です!

私もオフェーリアで歌いますからね!笑
お越しをお待ちしております

オペラ「ハムレット」
ハイライト
シェイクスピア原作/トマ作曲

7月5日(金)19時開演
18時半開場
せんがわ劇場(京王線仙川駅徒歩5分)
入場料4000円





差し入れを食らうハムさま。





あと1週間

2024-06-28 01:51:00 | 歌のこと
気づけばオペラ「ハムレット」本番まであと1週間になりました!

お気に入りの場面
ハムレットと亡霊の場。
ここ泣けるんだわ〜。



↑これ私。

ガートルード久利生さんが撮ってくれました!
今度久利生さんのも撮れるといいな。
悪役として演じられることの多いガートルードは今回、とても善人のキャラで作ってます。そこも見どころ。

滅多にやらないこの作品、どうしてどうして中身は超王道。王道は楽しいですね!
この作品の内容は超がつくどシリアスですが、稽古場は真逆でほのぼのとしております。
皆さん、歌はもちろん演技達者な方ばかりなので、役柄も引き出しの中からどう作ろうかな、で始まる人たちなので、見ていて本当に面白い。
稽古が終わってしまうのが寂しいな。


今日の稽古は荒く通したんですが、明日の稽古はどこやるかなぁ…

まだチケットございます!
是非観にいらして頂きたいので、出演者一同、皆様のお越しを待っております

来てねー!!


オペラ「ハムレット」
ハイライト
シェイクスピア原作/トマ作曲

7月5日(金)19時開演
18時半開場
せんがわ劇場(京王線仙川駅徒歩5分)
入場料4000円

チケットお問い合わせ、お申し込みは
info@nakagawa-miwa.com
こちらのメールアドレスにご連絡頂くか、
こちらをクリックすると↓

私のホームページのチケット申込ページにとびますので、そちらからお申し込みくださいませ。
ご来場をお待ちしております!!









稽古、進んでます

2024-04-04 23:27:00 | 歌のこと
ずいぶんと稽古が進んで、本番までひと月を切りました!
「羊飼いの王様」&「青ひげ公の城」の稽古も大詰めです。

これは羊飼い組の写真〜。

女子率の高さよ……!
私のやってるアミンタ役はいわゆるズボン役で。元々カストラートがやってたのですが、現在ではソプラノがやる場合が多くなってまして。
アミンタの恋人であるエリーザ役はハイソプラノ、王女タミーリ役はリリコがやる場合が多いです。
もちろんその限りではないですが、そんな訳でソプラノ率めっちゃ高し。

アジェーノレというタミーリの恋人役と、アレッサンドロ大王という2役がテノールなんですが。今回はハイライトという事もありアレッサンドロ大王役をカットしてるため、男性はアジェーノレ1人だけ。
で、この日の稽古はアジェーノレの吉田先生がお休みだったので、ピアノの前田美恵子さんも含めて女子しかいない稽古場でした。
きゃ〜

そして明日は同時上演の「青ひげ公」の稽古です。
こちらもめちゃくちゃ面白いんですよ〜!
殺人鬼とメンヘラ女子のヤバい話ですが、これがまた、面白い!!
バルトークはピアニストさん方には人気でして、オペラだとどんなもんかなと思ってたんですが、この面白さと言ったらもう!!
明日は午前中からメンヘラな世界にいってきます!

チケット、まだございますので是非!

4月20日(土)19時開演
せんがわ劇場 全席自由4000円
モーツァルト「羊飼いの王様」ハイライト
バルトーク 「青ひげ公の城」


チケットお問い合わせ、お申し込みは
info@nakagawa-miwa.com
こちらのメールアドレスにご連絡頂くか、

こちらをクリックすると↓

私のホームページのチケット申込ページにとびますので、そちらからお申し込みくださいませ。




次の演奏日時

2024-01-23 01:00:00 | 歌のこと
気づけば1月も終わりに近づいてるという現実。
嘘でしょ?

そんな感じですが皆様、お元気ですか?

私は地獄のような事務作業や訳詞作業、書き物など諸々に追われて、あんまり元気じゃありません……
あ、いや元気なんですけどね。
おまけに悪夢の確定申告も近づいて来るじゃないですかーキャーイヤー
まぁどれもサクサクこなしたいと思います。サクサク。熱海富士。(←たぶん相撲好き以外わからないですね……)

ところで演奏の方はと言いますと。

4月20日の夜

5月25日の昼間〜夕方
(開演15時くらい)

7月5日の夜

を、空けておいて頂けると嬉しいなっ!
まだチラシできてないんでお知らせができず、すみません!
でも是非いらして欲しいなっていう。
チラシ出来次第、こちらでもお知らせしますね!

まあただ、演奏のエネルギーと事務作業とかのエネルギーって全然違うので(真逆)、両方こなしながら日々を送れるのはありがたいです。

で、事務作業的な事だと、今オペラの稽古日程を組んでいるんですが。
この作業がほんと、しんどい……
オペラというのは共同作業なので、出演者がいっせーのせ、で自分のスケジュールを出してそれを調整して稽古日程を組むんです。

でまあ、これがもう、
予定合わないんだ、これが。
人間って3人以上になると全然予定合わなくなるんですよね〜……
まして4人以上になるともうすごい事に。

パズルのように組み合わせて、あーでもないこーでもないとやるわけです。
そういう細かい作業が苦手でね……まぁ得意な人あんまいないと思いますが。

でも。
最終的には何故か必ず稽古日程組みあげる事ができるのです。
今回も何とか組みあがったぞ……ふふふ……



つけにくい

2023-11-18 23:04:00 | 歌のこと
あーもうね、バルトークのオペラの訳詞つけにくいーっ。
今までやった中で、ぶっちぎりで訳詞つけにくい。

何か音の流れが、言葉の流れと逆に逆に作られているのです。
うまく説明できないのですが……
でもこれ、例えばドイツ語訳詞ならつけやすいかときかれたら、多分すごくつけにくいと思う。(バルトークはハンガリー語)
日本語だからつけにくいのではなく、多分バルトークの音楽が他の言語では非常にやりにくく出来上がってるだろうなぁ。

まあ大体訳し終わったんで、あとはピアノ鳴らして確認したら、1番苦手な作業……清書が待ってる……
うう……
本当は今頃終わってるはずだったのにな……
一応関係者には最初の段階から、訳詞渡せるのが12月になったらすみません、とは言ってたので、ある意味予定通りと言えば予定通りなんですけども。

「星の王子さま」の台本の推敲もしなきゃしなきゃ(繰り返す事で焦りを強調)なのですが、バルトークやりながらはちょっと無理だ……
世界観が違いすぎてね……
血まみれの殺人城の話と、ピュアピュアなと少年の話だからね……
やります……訳詞終わったらすぐやりますので……

そして全然関係ないですが、友人のフルートの大和田真由ちゃんと野望のコンサートの作戦会議をして参りました。
ふふふ、まだ秘密ですがこれは再来年になるかな。来年は厳しいかな?

互いにやりたい作品(まだ内緒)がありまして、それに向けてとりあえず第1歩を踏み出したところです。
まだ内緒ばかりですが、演奏と訳詞を担当します。
訳詞つけるのが鬼ムズな作品ですが、レッツトライですよ。
バルトークもその訳詞にくらべれば!多分楽!!

真由ちゃんはフルーティストでありながら作曲、編曲もするそりゃもう多才な方のですが。
編曲・作曲してる時の話を聞くと、訳詞やる時と同じような感覚なのかなーって思いました。

一通り作曲(訳詞)を作り終えて、よーし最後の修正だ〜!となってからが地味に消耗して辛いとかね。

やっぱ最後は体力だよねー。

さて、寝ます。