ソプラノ歌手 中川美和のブログ

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利口な女狐、残席わずかです!

2014-01-30 12:40:45 | 歌のこと
3月に女狐役で出演させていただく、オペラ「利口な女狐の物語」のお稽古進んでいます。

立ち(舞台上の動き)も、大体ついてきた感じです。私はまだやっていない箇所もありますが~。演出家の飯塚励生先生から演出プランをうかがえて、すっごい楽しみ。全部出来上がってきた感じを早く見てみたいなー

ただ、お稽古が始まる前に、師匠のY子先生から頂いたアドバイス…
「立ち稽古が始まったら、覚えていたはずの楽譜が、とんじゃうわよ~」
「女狐役、めちゃくちゃ動くわよ~」
というお言葉を・・・いま、めちゃくちゃかみしめておりますorz

楽譜、覚えていたはずなーのーにー 走り回ってると全部すっとぶー

そして何?この運動量ー ああそういえば、歌うんだっけー

というくらいの激しい動き・・・
そうか。人間じゃなくてキツネの役だった。
昨年やったケルビーノもオスカルもかなり動きましたが、あれがめちゃくちゃ簡単に思える…まあ、オペラの舞台で動くのは大好きなので、お稽古はとても楽しくって結構スッキリしてます
ただ、その私の想像を超えてました・・・ダイエットだと思おう(笑)
女狐ダイエット(・ω・)ノ

そんなわけでして、
東京室内歌劇場の、ヤナーチェク/オペラ『利口な女狐の物語』のチケット。残席がかなり少なくなってまいりました!

私の公演日など、詳細は以下のようになっています。

東京室内歌劇場スペシャルウィーク2014 ヤナーチェク/オペラ「利口な女狐の物語」3月12日(水)14時
3月14日(金)14時
3月15日(土)18時
3月16日(日)14時

※全7回公演のうち、私が出演するのは上記の4回です。

【会場】 せんがわ劇場 (京王線「仙川」駅徒歩4分)
【入場料】 5000円 (全席自由)
【主催】 東京室内歌劇場

【出演】
指揮/佐藤正浩、演出/飯塚励生
ピアノ/松本康子・朴令鈴
森番/杉野正隆、女狐・ビストロウシュカ/中川美和
雄狐・ズラトフシュビーテク/上野桂子 ほか


残席状況はどんな感じかと言いますと、
14日(金)14時~と、16日(日)14時~のチケットが、すでに事務局及び私の手元にある分も完売となってしまいました。
今まで手元にない場合、事務局にお願いして手配していましたが、今回は事務局側でも売れ行きが良いらしく、チケットのご用意が難しくなっております。
今私の手元には、15日(土)18時~のチケットが数枚あるのみです。
嬉しい悲鳴・・・なのですが、まだ一カ月以上あるのに、お客様には本当に申し訳ないです

もしどうしても14日(金)14時~か16日(日)14時~をご希望のお客様は、大至急私までご連絡下さい。
まだご用意できるかもしれません。
ただ、誠に申し訳ありませんが、先着順となりますのでご希望に添えない場合もあります。どうぞご了承ください。

ちなみに、12日(水)14時~の公演も、残席僅少となっております。こちらもご希望の方はお急ぎ頂けると助かります。
15日(土)18時~の公演のみ、まだ少し余裕のある状況ですのでご用意できます。

それでは、チケットご希望の方はくれぐれもお早目のご連絡を、下記「アンダンテ企画」まで、どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m


【チケットのお申込み・お問い合わせ】
お電話か、メールにて、
「お名前・ご住所・お電話」 「ご希望枚数 」 を、

「アンダンテ企画」まで
(電 話)080-2553-5670(平日10時~17時)
(メール)ticket@nakagawa-miwa.com


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カルメンのハイライトやりますー。

2014-01-24 23:01:00 | 歌のこと
タイトルをご覧になった方、ああ、『カルメン』のハイライトに出るのかしら~
と思われたかもしれませんがー。
半分正解で、半分違うのです。

実はこの間、コンサートの打ち合わせに行ったのですが。
やりたかった企画が通りました~
ひゃっほう!やっほう!!いぇっふう!!オーレ

いくつかプレゼンさせて頂いた企画案の一つだったのですが、実は一番やりたかったものだったの~。それを主催側が選んで、依頼して下さったというわけ(´∀`)ノ
お客様は、あまりクラシックに馴染みのない方が多いであろうと思われるこのコンサート。また、会場もとても広いので、どうすればお客様に楽しんで頂けるか、色々考えたのです。

で、通った企画案は何かと言いますと、オペラハイライトをやります!
それが、『カルメン』の予定なんです。
何でこんなに喜んでるかというと、今まで、既存のクラシック曲をつなげ、自分で台本書き下ろした創作オペラは作ってきましたが、きちんとしたオペラのハイライトを作るのは初めて。
だからドキドキなのです。
何が必要で、何をそぎ落としていったらいいのか。そして何より、一番大切なのは、どうしたらお客様に飽きないで楽しんで聴いていただけるか。
ドキドキするけど、挑戦です。

『カルメン』はメゾソプラノが主役ですから、私のレパートリーではないけど、クラシックに馴染みのないお客さまにハイライトで聴いて頂くには、とてもふさわしい題材だと思うのです。
歌手としての自分の我を捨て、どうしたら飽きないで聴けるか、お客さま目線に徹底して、作っていけたらと思っています。

会場の照明さんとも打ち合わせできたらいいんだけどなぁー。
時間内におさまるような台本を書いて、曲の配置や、照明のタイミング、必要な小道具を考えて・・・

夢が膨らむ~

こうして考えてる時が一番幸せなんですが(笑)、話がきちんと進んでいくと、色々バタバタする事も起きてくるのです。
でも、お仕事で依頼して頂いて、自分のやりたかった夢をかなえられる。もう最高に幸せー!
ちなみに、私が何の役をやるかは・・・秘密です。(いまのところは)
ソプラノだから、ミカエラ…とお思いでしょうが、ふふふ、それだけの役ではないですよ。ちょっと工夫してやってみます。
お客様が観終わった後に、
「一度、『カルメン』を全幕、ちゃんと見てみたいわねー」
と、言って頂けるような、『カルメン』ハイライトをお見せするのだっ!

あ、それから今日は、2月7日の、『のぞみ保育園コンサート』のお稽古にも行ってきましたー。
共演をお願いしたピアノの伊藤友香ちゃん、ソプラノの鳥屋有紀子さん、2人がしっかり合わせてくれました。私の無茶ぶりにも、熱心に応えてくれて、本当にありがたいです。
良い感じの初回合わせ。保育園で、小さな子供たちとお母さんたちに楽しい時間が作れるといいな。
これから数回の合わせでもう少し練っていきまーす。

どんな演奏の場でも、聴く人がハッピーになれるものを、丁寧に作っていきたいと思います~。
次があるかどうかはわからないこの仕事。それだからこそ、今、目の前のものをきちんと丁寧に、やっていきたいです。
先がわからないからこそ、目の前のものを全力でやるしか、私には方法がないので。
がんばります。

昨日は新しいプロフィール写真を撮りに行ったりもしてましたが、長くなってしまったので、それについてはまた今度。



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『走水』、終わりました~。

2014-01-18 23:47:08 | コンサートのご案内&ご報告
 「21世紀音楽の会・第11回作品展」
国枝春恵先生作曲の『走水』無事に終演しました。


会場は東京文化会館だったのですが。
大ホールで佐藤しのぶさんの『夕鶴』のゲネプロをやっていて、
廊下に出ると聴けて楽しかったよ~(´∀`)



稗田阿礼の衣装~。

私が今回着用したのはベトナムの民族衣装アオザイ。私が演じた稗田阿礼(ヒエダノアレ)は巫女という設定だったので、白い巫女っぽい衣装・・・を探して、この衣装に。
アオザイ、舞台裏で大人気~。
楽器の先生方や女性陣から、購入したお店を訊かれたり、アオザイトークで盛り上がったり。
今回私は白でしたが様々な色があるし、パンツだけどドレッシーに見えるし、楽器プレイヤーの女性の皆さ~ん、便利みたいですよん~(・ω・)ノ 私ももっと欲しくなってきちゃったなー。
私が購入したのは、池袋にある『更紗』というアオザイ屋さん!とっても親切なお店だったのでお勧めです。

さて、私は今回歌だけではなく、パチン!という打楽器、笏拍子も叩いてました。
それがこれ。
我が相棒。
♪チャーチャララッ チャーチャーラーラー♪( ↑ 『相棒』のOPのメロディー)

本番では、紐はつけませんでした。
ちなみに阿礼は一番最後では、笏拍子を鈴に持ち替えて、御魂になった弟橘媛(オトタチバナヒメ)となり、より巫女っぽくなります。

台本を書かれた金窪周作先生にも、終演後にお褒めのお言葉を頂き本当にうれしかった。
今もまだ、自分があの作品の中にいるような、何とも言えない不思議な気持ちです。

さて、『走水』(ハシリミズ)は三人で作り上げるオペラという内容。チェロ、フルート、ソプラノがこの曲の編成です。

チェロの松本卓以さんと。


フルートの田中隆英さんと。
お2人には、本当にお世話になりました。
現代ものは初めてだった私に、曲のとらえ方を説明して下さり、気にすべきポイント、自由にして良い所、色々とアドバイスを下さいました。
たった三回の合わせでしたが、その一回一回が本当に貴重でした。お二人のアドバイスがなければここまでやってこれなかったなあ、と思います。

そしてもちろん、この『走水』の作曲をなさった国枝春恵先生には、お忙しい中たびたび時間をとって頂いて、曲を教えて頂きました。私にとって、『走水』の初演に関われた事は幸せでした。
その稀有な才能を目の当たりにした事は、何とも刺激的な経験で。
あまりの才能に呆然とするような瞬間が何度もあり、そんな方の新曲の初演にかかわれる事のプレッシャーと幸せを感じながら、死に物狂いでやってきました。

少しは自分も何かをお客さまに渡す事が出来たのだろうか。あの名作の何かを伝える事が出来たろうか。
もちろん完全ではなかったでしょうが、それでも、あの、神に愛された才能が紡ぎ出した名曲の、何かを伝える事が出来たのなら。
出来としては、まだまだ反省点もあり、百点満点とはいかなかった所が、無念です~・・・
百点は難しいとはわかってはいますが、でも、それでも!天才・国枝春恵の世界を余すところなく描きたかったなぁ~・・・そしてその至高の世界をお客さまにも味わって頂きたかった。

ただ、一プレイヤーでしかない私にまで、演奏後にお客さまから、わざわざうれしいお言葉やメールを頂いたりしたので、あの作品をお伝えする事に、少しはお役に立てたのだろうか。

現代ものの奥深さと、楽しさを垣間見た本番でした。

でも、アオザイ姿で国枝春恵先生と写真撮れなかった~
バタバタしてて忘れてしまったああああ むむむ、無念・・・orz
翌日、国枝先生からも写真撮れなかった―と、メール頂いて、えーん・・・
次こそは。(←いつよ。)
ちなみに、前回のブログには、国枝先生と私が特大ドラをいざ叩こうとしている写真が載ってます。ご覧ください。

さて、終演後の打ち上げでは、母校・桐朋学園大学の学生時代には、あまりに恐れ多くて遠巻きに拝見しているしかなかったような先生方が、飲んだくれていらっしゃる姿が大変に印象的で(笑)
いやいや(笑)

そんな偉い先生方と同じコンサートに出演させていただけた事もすごく嬉しく思います!えへへ。
こうして音楽を勉強していると、努力するのは当然だと頭では思いつつも、それでも努力し続けるのが辛くなる時があって、もういいじゃん、こんなに辛い思いばかりして、努力なんてしなくっても、と、立ち止ってしまいそうになる時もあります。
でも、今回みたいに、先生方と一緒のコンサートに出演させて頂き、打ち上げの末席に座らせて頂いたりすると、ほんとに嬉しくって。
次も頑張ろう!という気持ちになります。

で、打ち上げの時、先生方に、三月に私が出演するオペラ『利口な女狐の物語』のチラシを宣伝がてらお渡ししたら、何故か盛り上がる。
「なにいっ?ヤナーチェク!好きなんだ俺はっっ!」

とか、

「あぁっ、ヤナーチェク?おー女狐っ!僕ねー、桐朋がこのオペラやった時、プログラムノート書いたんだよー!いいよねーあの音楽!エロいし(笑)」(※今から何年も前に、桐朋では『利口な女狐の物語』を上演した事があるのです。)

とか。

うーん、何故、現代もの系の演奏家や作曲の先生方はヤナーチェクがお好きなのか(笑)
歌手だったら、ヤナーチェクのオペラ、やったことがある人を探すほうが大変だと思うんですけどねー。おもしろーい。

それから最後になりましたが、上野まで私の演奏を聴きに駆けつけて下さったお客さま、本当に本当にお寒い中をありがとうございました。聴いて頂けて、とても嬉しかったですー

ちなみにーっ
国枝せんせーの次作品は打楽器です!『Azumahaya』
2月28日(金)東京オペラシティ・リサイタルホール
日本現代音楽協会「競楽優勝者・入賞者のコラボレーション・リサイタル」ですよー!(´∀`)ノ
演奏されるのは、今回私が、笏拍子と鈴をお借りした、會田瑞樹さんです。
會田さん、私は一度もお目にかかってもいないのに、大事な楽器を二つもお借りしたので、なーんかお世話になった感が半端ない(笑)

今のところ、Azumahayaの日は、お稽古が入っててどうしても伺えないのですが、万が一お稽古がトリになったら絶対に行きたいんだけどな~・・・

さあ、私は、次の本番の、「のぞみ保育園コンサート」の準備をしつつ。
そして、オペラ『利口な女狐の物語』の立ち稽古開始が、もう来週だという恐怖の現実!!

・・・ギャーうっそー ガクブル(゜Д゜;)))



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『利口な女狐の物語』のチケットについて。

2014-01-16 00:46:20 | 歌のこと
明日はいよいよ『走水』(はしりみず)の本番です!
今日は、フルート、チェロ、そして私と、揃っての最後のお稽古でした。

写真は、稽古場のスタジオで巨大なドラを見つけてハシャぐ、作曲の国枝春恵先生と私。稽古場が、打楽器のスタジオだったのです~。


国枝春恵先生





にゃはー

ちなみに、『走水』にはこの巨大ドラは出てきません。誤解のなきよう・・・

そして、明日お寒い中を、上野の東京文化会館にいらして下さるお客さま、ありがとうございます。『走水』の初演、どうぞお楽しみに~

明日でも、早目にご連絡いただければ、まだチケットご用意出来ますよー!

で、ところで!

本日のブログタイトル通り、本題。
三月に女狐役で出演させていただく、オペラ『利口な女狐の物語』の話です。

早速チケットを買って下さったお客さま、本当にありがとうございます!おかげさまで、チケットの売れゆきも良く・・・
それで・・・大変に申し訳ないのですが、私が出演させていただく出演日のうち、日にちによってはそろそろチケット手配が難しい日が出てきました
せっかくご連絡頂いても、日にちのご希望に添えない場合がございます。


私の出演日など、詳細はこちら・・・
東京室内歌劇場スペシャルウィーク2014
ヤナーチェク/オペラ「利口な女狐の物語」

3月12日(水)14時
3月14日(金)14時
3月15日(土)18時
3月16日(日)14時

※全7回公演のうち、私が出演するのは上記の4回です。

【会場】 せんがわ劇場 (京王線「仙川」駅徒歩4分)
【入場料】 5000円 (全席自由)
【主催】 東京室内歌劇場

【出演】
指揮/佐藤正浩、演出/飯塚励生
ピアノ/松本康子・朴令鈴

森番/杉野正隆、女狐・ビストロウシュカ/中川美和
雄狐・ズラトフシュビーテク/上野桂子 ほか


ご希望の日にちがある方は、どうぞお早く!ご連絡下さい。
もちろん、まだ余裕のある日にちもございます!なので気になられたら、ぜひぜひ!一日でも早くご連絡下さいねー。

【チケットのお申込み・お問い合わせ】
お電話か、メールにて、
「お名前・ご住所・お電話」 「希望枚数 」 を、

「アンダンテ企画」まで
(電 話)080-2553-5670(平日10時~17時)
(メール)ticket@nakagawa-miwa.com



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走水、もうすぐです。

2014-01-08 22:16:07 | 歌のこと
来週にせまったコンサートの本番、「21世紀音楽の会 第11回作品展」のお知らせです。
1月16日の木曜日。19時開演(18時半開場)
東京文化会館小ホールです。一般3000円・学生2000円。

詳細は→ ♪ こちらをクリック ♪

現代日本で今活躍中の作曲家の若手からベテランまで、全て新作初演による作品展です。私が歌わせて頂く『走水』(はしりみず)はプログラム一番最後の予定。

国枝春恵先生の新曲、とにかく素晴らしい曲で、才能がほとばしって止まらない、みたいな曲です。
天才ってこういう方のことを言うんだなーとしみじみ。

今までもプログで何回か書きましたが、題材は 『古事記』をもとにしており、水野修考作曲のオペラ『天守物語』の台本を書かれた金窪周作先生が、ベテラン国枝先生と組まれて書かれたすさまじい作品です。奇跡の名作です。
『古事記』の語り部である稗田阿礼(ひえだのあれ)が、倭建命(やまとたけるのみこと)の后、弟橘媛(おとたちばなひめ)の入水の場面を語るという作品です。

チェロとフルート、ソプラノというたった3人で構成されている15分ほどの曲で、聴いた感じは、ほとんど完全に雅楽。しかし、それでいながらプーランクの『声』のような、歌手が1人で演じる完全なオペラ作品となっています。
たった15分、そして3人という人数でこれほどのものが表現できるのか、と何度衝撃を受けたことか。
大きなオーケストラ、大人数の合唱やキャストのグランドオペラの名作は沢山ありますが、たった3人、そしてこれほどの短かさでこの内容をどうして表現できるのか。凝縮し、無駄をそぎ落とし、シンプルなものだけを最後に残す。俳句の世界にも通じる、日本人ならではのものを感じます。

また、台詞回し、台本部分も素晴らしいのです。
本当に大事な台詞や文章だけが残されていて、作曲家は、たとえばポルタメント一つで余計なものは使わず、切り替えを表現していく。すごすぎるのです。
オーケストラパートであるチェロとフルートは、たった2つの楽器だけで、荒海の迫力と神秘的な静寂、穏やかな愛情、凪いだ海の空気までを表現しつくしています。

私が歌わせて頂くのは『古事記』の語り部である稗田阿礼。今回、阿礼は巫女という設定です。女性ですね。
私なりに解釈をし、阿礼をイタコのような存在としてとらえました。
阿礼は阿礼という存在でもありながら、人間としての弟橘媛でもあり、しかし、語り手そのものである。
そして最後は御霊となった弟橘媛ともなります。

今回、私はすべてをかなぐり捨ててぶつかっています。
新しく作曲されたばかりの楽譜を頂いてから一か月、作品のすごさと、それに対する自分の力のなさに、泣きながら練習してました。
でもどうしてもこの作品が好きで好きで、あまりの素晴らしさに、どうしてもこの作品の初演にかかわらせて頂きたくて、絶対に降りたくなくて。
今は巫女として、稗田阿礼となりきる事によって、皆様にこの『走水』の世界を感じて頂きたいと思っています。
「人事を尽くして天命を待つ」という言葉通りの心境です。

そして、あの激むずかしいオケパートを弾きこなして、ずっと私の練習をサポートしてくれたピアニストの伊藤友香ちゃんにも感謝~。
て、まだ終わってないけどね(笑)

うむ、ついつい夢中になって、アツ苦しくなってしまいました(笑)
でもでも、そのくらい素晴らしい作品なんです。そんなわけで、お時間のある方、どうぞ聴きにいらして下さいね
チケットは、私に直接ご連絡いただければご用意できます。

【チケットのお申込み・お問い合わせ】
お電話か、メールにて、
「お名前・ご住所・お電話」「 希望枚数 」 を、

「アンダンテ企画」まで
(電 話)080-2553-5670(平日10時~17時)
(メール)ticket@nakagawa-miwa.com


ちなみに、桐朋生なら皆様ご存じ、安良岡先生も別の作品の指揮をなさいます。
別に理由は全くないのですが、当日お会いするのが何となくちょっと怖いのは、桐朋生ならでは(笑)


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