ソプラノ歌手 中川美和のブログ

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音楽劇「モーツァルトの旅」再再演、終演!

2024-12-08 23:03:00 | コンサートのご案内&ご報告
音楽劇「モーツァルトの旅」、無事終演しました……!




長い旅だった…というか、いやー大変だった…
今回は特に台詞部分の演技稽古に比重を置いてまして。台詞稽古ってやっぱキツいんですよ。我々歌手なんで。

でもさ、音楽はある程度自分でも深めてこれるし、すでに2回もやってるからそれなりにレパートリーになってんですよね。
そうしたらもう、台詞部分頑張るしかないじゃん!!
その結果、実に色々な所で涙したと言われました。

サリエリの長台詞、パパパ、フィナーレは鉄板の泣きポイントとして。
(しかしパパパは泣きポイントとして構成した訳ではなかったので、あそこで泣いたと初めて言われた時には、そりゃもうびっくりした)

死ぬ間際のモーツァルトが、ナンネルと再会して抱き合う所で涙したと言われました。
そこ!?

また別のお客様から、ダポンテがコジの説明をする場面の
「裏切りも全て飲み込み、許し…そして、笑うんだ。人生はそれしかない」
という台詞は、涙があふれました。
と言われ、
えっそこ!?と思いました。
でもよく考えるとこれは、実在のダポンテ、モーツァルトが出した結論ですからね。
私がゼロから作り上げた台詞ではない。
そのお客様が言ってましたが、35年という短い生涯でモーツァルトが出した人生訓と思えば、確かに胸を打つものです。

結論。
お客様はどこで泣くか、感動するのか、わからん!!
から、
台本は色んな所に泣きポイント散りばめとけ。
そこ以外で泣くから。
ていう…
何にせよ、泣くほど心動かされたものを作れたのは、本当に嬉しいです!

ちなみに、コジのフィナーレの本番のクオリティには度肝を抜かれました。ピアノの前奏部分からして凄かった。
確かに緊張感持ってよろしく、とは言いましたが

み ん な カッコ良すぎでしょおおぉぉお
とか思いながら楽譜書いてました。
あのテンションと緊張感やばかった…

まだまだ書きたい事ありますが、本当にキリがないのでここまでで。
出演者の皆様に心から、お疲れ様でしたと言いたいです。
いらして下さったお客様も、本当にありがとうございました!!

もし、この作品を気に入って下さった方いらっしゃいましたら、再演希望のご意見はぜひ、室内歌劇場の事務局までお願い致します。(そっちの方が再演の可能性が高くなるかも…?)


また、この作品を公演してみたい!もしくはイベントで公演して欲しい。
そういったご希望や、予算のお問い合わせ等ございましたら、私の問い合わせページからお願い致します。
とりあえず、予算いくらくらい?みたいな質問だけでも全然OKです。

モーツァルトを探せ。
(いるんですよ、この写真の中に…)

そしてシカネーダーが書いた魔笛の台本。
誰がここまで適当にしろと…笑



では、次はもう稽古の始まってる「サンドリヨン」妖精の女王です。
がんばりまーす。


モーツァルトの旅まであとちょっと。

2024-12-01 23:53:00 | 日記
「モーツァルトの旅」稽古が続き、制作業務もまだ続いてますオゥフ…

でも、「モーツァルトの旅」良い方向に仕上がってきてると思います。

今日見てて、よしイケる、と思いました。
今日お休みの方もいたんですが、なんて言うのかな、前回の稽古までの感じ見てても大丈夫だな、と思えるんですよね。

あぁあと一回の稽古が名残惜しい。もう少しこの世界に浸っていたかった。
だって自分の作品だから好きなのさー。我が子だもん。

本当に皆さんが真摯に取り組んで下さって、作者としては涙が出そう…
今日も通したあと、
「あそこタイミング合わないよ!」「もう一度やっとこ」 とか真剣に返したりしてくれてるのを見てると、もうね、涙が…

役作りについても、解釈を変えて真剣に議論してくれたり、いやもう、ほんと、すみません、ちょっと嬉し涙で号泣してきて良いですか。

また、以前出演してくれた時と役作りが自然と変わった人もいて。それと合わせるとまた、私の役作りも変わってきて。
こんな風にもできるのか…!と、作者が発見させられたりしてます。

あと
「ここ、もうひと化けする気がする」
と思って、何回も集中的に攻撃…違う、話し合ったり稽古してた場面が、回を追うごとに良くなっていき、ついに今日、めちゃくちゃ良くなったぁん 涙
化けると思ったのよおおぉ

今日はその場面に入る前から、
「あったぶん今日これ、上手くいくな」
って雰囲気が何故かすごくあった。こういうのって不思議ですね。

舞台って本当にナマモノで、本当にその時しか作り上げられないものがあるんですよね。
私は音楽そのものだけを演奏するのも大好きですが、ただ、やはりオペラが好きなのは、
その時にしかできない役作りや、それによって作り上げられる物語の世界があるからなんです。
舞台を制作する醍醐味もそこでしょうか。私は演劇的なものが好きなんだなぁと思います。

前述の化けた場面も、化ける前も決して悪くはなかったんです。
ただ、何かこう…まだある気がする。
稽古回数を計算して、その曲の演技プランを根本から練り直してみるか、とトライ。
ギリ間に合うはずと踏みましたが、信じて良かったー!!

私の事を信じて頑張り続けてくれた出演者に感謝ですし、
また、それに合わせて段取りのない動きにひたすら合わせてくれていた相手役にも感謝です。

はぁ〜幸せな作品です。
泣いても笑っても、本番は一回。お客様に少しでも幸せなひとときをお届けできればと思ってます。
まだチケットありますので、ぜひご連絡お待ちしております!!

音楽劇「モーツァルトの旅」
12月5日(木)18時45分開演
渋谷区文化総合センター大和田
伝承ホール
自由席4000円
主催:東京室内歌劇場
後援:日本モーツァルト協会

チケットお問い合わせ、お申し込みは
info@nakagawa-miwa.com

こちらのメールアドレスにご連絡頂くか、
こちらをクリックすると

私のホームページのチケット申込ページにとびますので、そちらからお申し込みくださいませ。