今日、生徒さんに「モーツァルトの子守唄」のレッスンをしていたのですが。
改めて、この訳詞の凄さ。
ピアノ伴奏を聞きながら、感動してしまいました…
美しくてわかりやすく、イメージがクリアになり、伴奏にもぴったりリンクしている。
本当に素晴らしいとしか言いようがない。
「モーツァルトの子守唄」
訳詞 堀内敬三
ねむれよい子よ 庭や牧場に
鳥も羊も みんな眠れば
月は窓から 銀の光を
そそぐこの夜
ねむれよい子よ ねむれや
家のうちそと 音はしずまり
棚のねずみも みんな眠れば
奥の部屋から 声のひそかに
ひびくばかりよ
ねむれよい子よ ねむれや
特に、1番だとここら
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「月は窓から 銀の光を
そそぐこの夜」
(原詩)
Luna mit silbernem Schein
gucket zum Fenster herein.
Schlafe beim silbernen Schein.
ここらはもうもう、完璧としか言いようがない…内容は原詩そのままに、しかも音の跳躍と重ねて歌いやすく、何より詩的で美しい。
訳された堀内敬三先生は、天才過ぎますよね…
小説、ルパンの傑作、「奇巌城」
レミゼの邦題、「ああ無情」
この2作の邦題訳の凄さを知った時も、腰が抜けそうになりましたが。
(あと「椿姫」とかね。この邦題をつけたのは、森鴎外だっけ。)
こういう訳って、どーやって作るんでしょうね…
天才過ぎて、ただただ圧倒されます…
邦題を呟くだけで、何かもう幸せな気持ちになってしまって、中身読まないでもお腹いっぱいです、くらいな凄さ(笑)
こういう人たちの特徴って、言葉というか、文章がとにかく美しいんですよね。品があって。
こういう、訳から滲み出てくる『品 』というのは、どこからくるのか…
「奇巌城」ですよ、「奇巌城」…
レ・ミゼラブルを、どうして「あぁ無情」なんて言葉に出来てしまうのか…
内容を表現し尽くしてるんだよね、また…
話は「モーツァルトの子守唄」に戻りますが。
歌のサビのあたり
「銀の光を そそぐこの夜」
特にすごいのは
「この夜」という言葉だと、私は思います。
この、「この夜」の部分は、原語では、
Schlafe beim silbernen Schein.
「お月様の銀の光と一緒に、ねーんね、ねんね 」
て感じの事を言ってるんですが。
この内容そのままの日本語では、少ない音符の中には言葉が到底入り切らない。
少ない言葉で、原語のニュアンスをどうやったら表現できるか…からの、何という大胆な言葉のチョイス。
「この夜(よる)」
この四文字だけで、幸せな気持ちと優しさと、月の光が満ちてくるようで…どんなニュアンスをより強く表現するかも、歌手の裁量で幅広く表現できる言葉。
堀内敬三先生、天才過ぎる。
わかりやすい訳詞、歌いやすい訳詞…などというのは努力で作れるかな?という気がしますが、上記を満たして更に
「品のある訳詞」
これはもう、どうやったら作れるのか…
こんな訳詞を1回でも作れたら、楽しいだろうな~…
~~~~~~~~~~~~~
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「こうもり」のチケット(全席指定)は、残り少なくなっております。どうぞお早めにご連絡下さい。券種によっては、すでにご希望のものが手配できない場合もありますので、ご了承下さい
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チケットのお申込み・お問合せは、
「アンダンテ企画」まで
・電 話 080-2553-5670 (平日10時~17時)
・メールでのお申込みは、こちらからどうぞ!
ticket@nakagawa-miwa.com
S席/4500円、A席/3500円、B席/3000円、C席/2000円
~~~~~~~~~~~~~
第9回 草加パインオペラ
喜歌劇「こうもり」(日本語上演)
◆日時◆
2018年6月24日(日)14時開演(13時開場)
◆会場◆
草加市文化会館(ホール)
(東武スカイツリーライン)
(「獨協大学〈草加松原〉駅」東口徒歩5分)
◆指揮◆新井義輝
◆演出◆直井研二
◆舞台監督◆岸本伸子
◆キャスト◆
アイゼンシュタイン 田代誠
ロザリンデ 田中宏子
ファルケ博士 小栗純一
アデーレ 中川美和
アルフレード 吉川響一
ブリント博士 渡辺将大
フランク 村田孝高
看守フレッシュ 浅山裕志
看守フラッシュ 金井龍彦
オルロフスキー 櫻井日菜子
イーダ 吉川歌穂
エアハルト 砂畑浩樹
エミーリア 緑川葉子
バルバラ 高津淳子
ハンナ 中村希和子
◆特別ゲスト◆
大澤一彰
青盛のぼる
◆合唱◆
ソウカパインオペラ合唱団
谷塚少年少女合唱教室
◆ダンス◆
アルテ・エスペランサ
◆オーケストラ◆
チェンバーミュージックハウスオーケストラ
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改めて、この訳詞の凄さ。
ピアノ伴奏を聞きながら、感動してしまいました…
美しくてわかりやすく、イメージがクリアになり、伴奏にもぴったりリンクしている。
本当に素晴らしいとしか言いようがない。
「モーツァルトの子守唄」
訳詞 堀内敬三
ねむれよい子よ 庭や牧場に
鳥も羊も みんな眠れば
月は窓から 銀の光を
そそぐこの夜
ねむれよい子よ ねむれや
家のうちそと 音はしずまり
棚のねずみも みんな眠れば
奥の部屋から 声のひそかに
ひびくばかりよ
ねむれよい子よ ねむれや
特に、1番だとここら
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「月は窓から 銀の光を
そそぐこの夜」
(原詩)
Luna mit silbernem Schein
gucket zum Fenster herein.
Schlafe beim silbernen Schein.
ここらはもうもう、完璧としか言いようがない…内容は原詩そのままに、しかも音の跳躍と重ねて歌いやすく、何より詩的で美しい。
訳された堀内敬三先生は、天才過ぎますよね…
小説、ルパンの傑作、「奇巌城」
レミゼの邦題、「ああ無情」
この2作の邦題訳の凄さを知った時も、腰が抜けそうになりましたが。
(あと「椿姫」とかね。この邦題をつけたのは、森鴎外だっけ。)
こういう訳って、どーやって作るんでしょうね…
天才過ぎて、ただただ圧倒されます…
邦題を呟くだけで、何かもう幸せな気持ちになってしまって、中身読まないでもお腹いっぱいです、くらいな凄さ(笑)
こういう人たちの特徴って、言葉というか、文章がとにかく美しいんですよね。品があって。
こういう、訳から滲み出てくる『品 』というのは、どこからくるのか…
「奇巌城」ですよ、「奇巌城」…
レ・ミゼラブルを、どうして「あぁ無情」なんて言葉に出来てしまうのか…
内容を表現し尽くしてるんだよね、また…
話は「モーツァルトの子守唄」に戻りますが。
歌のサビのあたり
「銀の光を そそぐこの夜」
特にすごいのは
「この夜」という言葉だと、私は思います。
この、「この夜」の部分は、原語では、
Schlafe beim silbernen Schein.
「お月様の銀の光と一緒に、ねーんね、ねんね 」
て感じの事を言ってるんですが。
この内容そのままの日本語では、少ない音符の中には言葉が到底入り切らない。
少ない言葉で、原語のニュアンスをどうやったら表現できるか…からの、何という大胆な言葉のチョイス。
「この夜(よる)」
この四文字だけで、幸せな気持ちと優しさと、月の光が満ちてくるようで…どんなニュアンスをより強く表現するかも、歌手の裁量で幅広く表現できる言葉。
堀内敬三先生、天才過ぎる。
わかりやすい訳詞、歌いやすい訳詞…などというのは努力で作れるかな?という気がしますが、上記を満たして更に
「品のある訳詞」
これはもう、どうやったら作れるのか…
こんな訳詞を1回でも作れたら、楽しいだろうな~…
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チケットのお申込み・お問合せは、
「アンダンテ企画」まで
・電 話 080-2553-5670 (平日10時~17時)
・メールでのお申込みは、こちらからどうぞ!
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S席/4500円、A席/3500円、B席/3000円、C席/2000円
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第9回 草加パインオペラ
喜歌劇「こうもり」(日本語上演)
◆日時◆
2018年6月24日(日)14時開演(13時開場)
◆会場◆
草加市文化会館(ホール)
(東武スカイツリーライン)
(「獨協大学〈草加松原〉駅」東口徒歩5分)
◆指揮◆新井義輝
◆演出◆直井研二
◆舞台監督◆岸本伸子
◆キャスト◆
アイゼンシュタイン 田代誠
ロザリンデ 田中宏子
ファルケ博士 小栗純一
アデーレ 中川美和
アルフレード 吉川響一
ブリント博士 渡辺将大
フランク 村田孝高
看守フレッシュ 浅山裕志
看守フラッシュ 金井龍彦
オルロフスキー 櫻井日菜子
イーダ 吉川歌穂
エアハルト 砂畑浩樹
エミーリア 緑川葉子
バルバラ 高津淳子
ハンナ 中村希和子
◆特別ゲスト◆
大澤一彰
青盛のぼる
◆合唱◆
ソウカパインオペラ合唱団
谷塚少年少女合唱教室
◆ダンス◆
アルテ・エスペランサ
◆オーケストラ◆
チェンバーミュージックハウスオーケストラ
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