「声」「アメリア舞踏会へ行く」終演しました。
無事に終演を迎えることが出来て、本当に良かったです……!!
1本目のプーランク「声」は、私がただただ、この方の「声」が聴きたい観たい!
て事で、ソプラノの佐橋美起先生にご出演をお願い致しました。
ご快諾頂けた時は、本当に嬉しかった……
しかしいつもの事なんですが、私はアメリアの準備があって、本番は観れなかったのだった……
「声」終演後、お客様の鳴り止まない拍手をモニター越しに聞きながら、いいんだ、私だってアーカイブ観れるもん……と思ってた。
生で観たいですよそりゃあ……
お客様にジェラシー。
「声」アーカイブ視聴を、皆観ようぜ!!!
そして「アメリア舞踏会へ行く」のアメリアは、ずっとやってみたかった役。
オペラの我儘な女性とは小悪魔を目指すべき、と研修所とかでは習った気がしましたが、アメリアは悪魔を目指しました。
一字違いで大分違う。
本番中は、まるで真剣でチャンバラをやってるかのような感じでした…… 反射神経が全てという、感じたことのないエネルギーとスピード感で進んでいった気がします。
歌を歌ってたはずなのに、覚えているのは相手役のオーラと呼吸だけ。
一瞬でも反応が遅かったり、気を緩めたら相手に斬られる、みたいな。体全身の神経がむき出しになってるような感覚でした。
かつて味わった事のないヒリヒリ感で、そしてめちゃくちゃ楽しかった……癖になりそう……
コメディとはかくも凄まじいものなのか……
舞台の上のバトルはさておき、客席は最初のうちから笑いに包まれ、良かった〜
「声」の後の「アメリア〜」で、全然笑ってもらえなかったらどうしようかと思ってたので……
ノリのいいお客様たちに感謝
超ドSキャラをやる機会ってあんまりなかったから、ほんと楽しかった。
喜劇大好き。
あとどの役も、やってる人とぴったりだった〜とのお声をお客様から複数頂き、これまた嬉しかった。
絶対この人この役ぴったりだよな、と思いながらキャスティングさせて頂いたので。
へへへ。
あとこの2作「声」と「アメリア舞踏会へ行く」訳詞を作れて嬉しかったなー。
私は訳詞の根本は、台本を書く作業だと思ってます。
どちらも台本が非常に面白い作品だったので、やり甲斐がありました。
で。
アメリア〜では1箇所、プーランクとからめたギリギリの訳詞を入れまして。(聴いた人はわかるでしょう)
なかなかのギリギリ度合いだったので、これで怒られたら、その訳詞を歌ってた旦那役の飯田さんのせいにしよう、とか思ってた所ですが、笑いがきたので良かったなぁと思いました。
笑ってくれた佐橋先生とピアノの佐藤さんの懐の広さに感謝……
またやってみたい作品ですが、上演されなさが難しいところ。
でもこの作品、この役に出会えた事が嬉しく、幸せでした。
というか、私の中でこんなオペラ体験は色んな意味で初めてでした。自分の中で、何か一つのターニングポイントになった作品だと思ってます。
これからも、しっかり楽譜読み込んで、本番は捨て身でやりに行きたいものです。
主催の石井さん、出演者の皆様、関係者の皆様、本当にありがとうございました!
そして何より、いらして下さったお客様、本当にありがとうございました!
終演後、アメリア組で1枚。
左からアメリアの恋人の菊池慈生さん、アメリアの友人中島愛恵さん、アメリアの旦那の飯田裕之さん、
私、クマに隠れてるのが警察署長の神田宇士さん、ピアノの大下沙織さん。
お疲れ様でした!!