前のブログで12月5日について…と言ってますが、その前の出演情報を先に。
オペラ「コジ•ファン•トゥッテ」
ハイライト
※日本語訳詞上演
(今回は、私の訳詞ではありません)
2024年11月4日(祝•月)
11:45開演(11:30開場)
会場/ガルバホール新宿
料金/6,600円
※オペラ上演前にウエルカムショーがあるため、開演時間からオペラが始まる訳ではございません。
ぜひオペラ前から、エンタメショーをお楽しみください!
モーツァルトだ〜!
(デカ声)
私はデスピーナ役での出演となります。今回は本当に出演だけなので、じっくり役柄を見れて楽しいなー。(訳詞も演出も他の方です)
また、皆さんの稽古を見てるだけで本当に勉強になります!ていうか楽しいー。
デスピーナは3回目?なので、やっと少し肩の力が抜けるようになってきたかなーという気がします。
この役は楽しいですね。また、事件は起きるけれども害のない作品なのが好きです。
そりゃ本人たちにとっては大事件ですが、ルチアやハムレットに比べると、まぁ平和な話です 笑
お前ら他に悩むことないんか、とか思いますが。
だが!
そこが!!
いい!!!
チケットお問い合わせ、お申し込みは
info@nakagawa-miwa.com
こちらのメールアドレスにご連絡頂くか、
こちらをクリックすると↓
私のホームページのチケット申込ページにとびますので、そちらからお申し込みくださいませ。
ご来場をお待ちしております!!
さて、以下はオタクによるモーツァルトトークです。時間のある方、モーツァルト好きの方だけお読みください。
私は、モーツァルトが台本作家ダ•ポンテと組んだ三部作、
「フィガロ」で天使を描き、「ドン・ジョヴァンニ」で地獄を描き、
そしてこの「コジ」で人間を描いたと思ってます。
フィガロでも語られてますが、人間は許すしかない、というもの。
愛する相手が自分を裏切っても、そして傷つけたとしても。
復讐は何も生まない。
相手を愛してるのなら、許す以外にないのだ、というこの教え。
フィガロにおいて伯爵夫人は、伯爵を許します。
そしてコジにおいては、男たちが女性を許します。
コジはセクハラオペラと言われてしまう事もあります。
コジだけ見たら、そう見えてしまう一面もありますが、三部作続けて見て頂くと、人によってはまた違う部分が見えるのではないかな、と私は思います。
つまり、一作目のフィガロでは裏切られた女が男を許しますが、三作目では裏切られた男が女を許します。
男をいわば弱者として描き、女の許しを受け入れるほかない存在として描く。
これってすごい近代的な発想じゃない?と思う訳で。
そして、小間使いにすぎないデスピーナが貴族であり、姉妹にとって無下にできない存在であるアルフォンソと、対等に話せる関係性である。
すごくないですか、色々なことが。
ダポンテは、なかなかの女好きではありましたが、何というか、女性に対しての一定の敬意が見えるんですよね。女性を認めていなければ、決してこの内容は台本に書けるものではない。
ダポンテとモーツァルト、稀有なこのコンビが最後に行き着いたこの作品は、あまりに見事にまとまっていて、すごいなぁとしか言えない。
コジはダポンテが書き下ろした台本です。(フィガロは原作があり、ドン・ジョヴァンニは伝承や資料を活かして書き上げた。3部作で完全オリジナルはこのコジだけ。)
あの洒脱者、切れ者の皮肉屋で反骨精神ありありな癖に、俗っぽい台本作家が描いたオリジナル作品だと思うと、ゾクゾクします…!!
たまんねぇ〜
そんなわけで、稽古にも行ってます!
楽しいね!!
私が!!!
おまけ。
本編では演奏されない、コジのコンサートアリア。(今回は演奏しません)
グリエルモ役にと書いたアリアだけど、長く派手になりすぎて、結局短いアリアに差し替えられたやつ。
好きなのよこれが!!