ソプラノ歌手 中川美和のブログ

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オペラ講座・2回目、終了しました~。

2013-11-16 22:31:42 | コンサートのご案内&ご報告
鎌倉市教養講座の『オペラ講座』で講義をさせていただきました。
六月に1回目をやらせて頂いて、今回は2回目の講義。今回はモーツァルトのオペラを軸に、色々なお話をしました。

「フィガロの結婚」を少し多めに取り上げましたが、スザンナ役というものについて、初演のナンシー・ストレースの話や、再演版のスザンナ役のデル・ベーネについてなど。
歌手だからわかることをお話したいな、と思い、デル・ベーネのために作られた曲の特徴と、ストレースのために作られた曲の特徴を、自分が歌う時に留意する点と照らし合わせてお話しました。
そこから、スザンナ役の大変さについて熱く語ってしまった・・・いや、スザンナ大変 だ か ら !!!
もちろんケルビーノ役についても。
ケルビーノは、一幕で椅子の上で布をかけられてじーっと隠れている時。衣装は長袖だし、実は暑くて死にそうだとか・・・(´Д`;)ノ
現場でオペラをやっている人間でなければわからない事が中心になるよう、お話してみました~

で、「フィガロの結婚」から派生して、台本作家と作曲家の関係についてとかをお話ししてたんですが。
聴講生のお一人から、「『フィガロの結婚』 最終幕のフィナーレの五重唱を観たいです!」とのことで、私のお気に入りのDVDを流して鑑賞。
このフィナーレ、良いですよね~
ちなみにフィナーレ中、スザンナがフィガロをひっぱたきまくるという場面があるのですが。何故か皆さんがそこで爆笑していたので、鑑賞後、せっかくなのでそこについても解説。

テーマ・『舞台での“顔のひっぱたき方”』について・・・(笑)

オペラなどの舞台で、相手の顔をひっぱたく場面というのがよくありますが。(大体が痴話喧嘩で、女性が男性の頬を叩きます。)
あれは本当に叩いてる訳ではなく、あくまで『フリ』です。(そりゃそうだ)
その時のコツを説明したのですが。
せっかくなので、聴講生の男性お一人に、前に出てきて頂いて実践させて頂きました!(・ω・)ノ

・・・で、どういうわけか、この『ひっぱたき方・実践編 が、めっちゃウケました・・・何故?

まあ、真面目に勉強しよう!というやる気に満ち満ちた中、目の前で「先生」が「生徒」をひっぱたきまくっていたら(演技ですが・・・)笑えるのかもしれない。
実践相手になって下さった方も、引っ叩かれる演技ががすごーくお上手だったので(笑)教室中、ますますウケにウケてました~!!

今回のブログ、聴講生以外にはわかりにくい内容のブログかもしれないですね ごめんなさい。
もし次があったら、是非、聴講にいらして下さいましー。
別にひっぱたくだけの講義じゃないですよ(笑)ちゃんと真面目にお話もします!

講義の一番最後は、皆さまからリクエストを頂いたので、一曲だけ歌って終了しました。ピアノがないのでアカペラですけれどね。
ケルビーノのアリア、Voi che sapete(恋とはどんなものかしら)を歌わせて頂きました。
歌い始めると、お客さま・・・じゃなくて(笑)聴講生の皆様が、突然、ぐっとこちらに集中されるのがわかりました。
やはり歌の力はすごいんだなあ・・・

1年で2回という少ない講義回数ではありましたが、受講して下さった皆さま、そして鎌倉市社会福祉協議会のスタッフの皆様、本当にありがとうございました!またどこかでお会いできるのを楽しみにしておりますー!

そして余談。
聴講生の皆様に「これは名盤!」と言ってお伝えしたDVDは、フルトヴェングラー指揮『ドン・ジョヴァンニ』です。シエピのやつです。
興味のある方は、→  ♪ ここをクリック ♪




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