ソプラノ歌手 中川美和のブログ

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改めてルチアのご報告。

2017-07-10 23:58:43 | コンサートのご案内&ご報告

改めまして。「ランメルモールのルチア」終演しました!


しゃしん~

恋人エドガルドとの二重唱。
エドガルド/三村卓也さん

この場面で使う小道具の指輪がなかなか見つからず、焦りました~
(結局見つかったけど…)

今回、恋人のエドガルド役をお願いした三村卓也さんには、重唱&「祖先の墓」はもちろんですが、死ぬ場面の曲も歌って頂きました!
この曲は、ハイライトではふつう削られる事が多いのです。でも、私はとても大好きなので
どうしても歌って頂きたくて…!

三村さん、我がままをきいて下さって、本当にありがとうございました。
これでルチアは思い残すことなく死ねます(笑)



兄妹喧嘩の二重唱。
エンリーコ/大石洋史さん



兄から偽の手紙を見せられて、ルチア茫然自失のところ。

兄エンリーコ役の大石洋史さんには、オペラ冒頭のアリアも、歌って頂きました。
このアリアも、ハイライトでは削られてしまう事が多いんですよね~。

大石さんは、普段はとっても優しくて気遣いして下さる方なんですが。
歌い始めた途端に突然ガラリと変わって、妹のルチアを死に追いやる冷徹な怖い兄に変貌してしまう…!
演技中は本当に怖かったですわ

このオペラは、タイトルロールであるルチアだけがクローズアップされがちな作品ですが、今回は恋人エドガルドや兄エンリーコのアリアもちゃんと入れられたので、大変満足しています

ただハイライトでは、一幕目のルチアのアリア「regnava…」から立て続けに重唱が続いてしまうので、ルチアの私としては、全く休まずに歌い続けないといけないのが少々しんどいという事はありました。
でもまあ、それもオペラのハイライトあるあるですね。

また、regnavaのアリアは、それ一曲だけで歌うと、なかなかアクロバティックで結構決めどころの多い曲なんですが、オペラの中で続けて演奏するとなると、また要求される事が違ってくる感じがします。
自分一人だけで練習している時とは違う感覚があって、そこがオペラの面白いところですね。

また今回は、序曲、嵐の重唱前のピアノソロなどなど、そういった曲もかなり入れて、全体の構成も少し工夫しました!
ピアノの金子渚ちゃん、ハードな作品をありがとう~


二幕目「狂乱の場」は白の花嫁衣装で。

剣を持つだけにして、血染めは一応やめときました

「狂乱の場」はもちろん、狂乱そのものの歌唱はとても大変ではありますが、この場面は、それ以前の曲の作り方で決まる部分があって、オペラ1本通してやってみないと分からないところがあります。
これからも、もっと「ルチア」という作品を、通してやり込んで、狂乱のアリアの精度ももっと上げていけたらなあ…と思っています。

個人的には反省点もありますが、前回、私がルチアを演じた時の演奏に比べて、とても良くなった、というご意見も頂けて…本当に嬉しいです。


終わったあとに全員で1枚。
右から、
ピアノ・金子渚さん、ルチア・私、エドガルド・三村卓也さん、エンリーコ・大石洋史さん


共演者の皆さまにしっかり支えて頂いて、無事に終演することが出来ました。
又、「登竜門シリーズ」に選んでいただき、貴重な機会を与えて下さったアルテリーベ様に、感謝いたします。
そして何より、暑い中をご来場下さいましたたくさんのお客様、本当にありがとうございました!

もし又、次にルチアを演奏出来る機会があったら、今より更に更に、レベルアップした演奏をお聴かせ出来るよう、もっともっと精進いたします。


はい、お疲れ様~


さて、次は
8月28日「室内歌劇場の歩み」と、9月6日「フィガロの結婚」ハイライトの準備が始まっています!
どちらも、お申し込み受け付けておりますので、是非ご連絡下さい




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